スウェーデンの物価は安い?高い?スウェーデン在住者が物価を調べてみた

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スウェーデンの物価と聞いて、どんなイメージを持ちますか?「高そう」と思う方が多いと思います。

実は全てが高いわけではないのです。何が高くて何が安いのか、気になりますよね。特に近年は旅行に行く人も増えていますので、予算を計算する上でも渡航前には知っておきたいものです。

ここでは食事や交通機関など、毎日の生活に関わるあらゆる物の値段を日本と比べながら、スウェーデンの物価について徹底解説します。

スウェーデンの通貨とレート概要

スウェーデンのお金

通貨

スウェーデンの通貨はスウィーデッシュクローナ(Swedish Krona)といいます。街中ではSEKと書かれていることが多いです。

気づかれた方もいるかもしれませんが、EU圏内でありながらユーロではないんです。観光地でもユーロは全く使えませんので、覚えておきましょう。

レート

2019年4月現在のレートは、1SEKあたり12.1円です。目安として80SEKが約1,000円と考えるとよいでしょう。

スウェーデンの物価

お店

シンプルに言うと「贅沢品は高く、それ以外は日本とあまり変わらない」です。主な理由としては、消費税に関する軽減税率が導入されているためです。具体的には公共交通機関は6%、食品や日用品は12%、その他は25%の消費税がかかっています。

この場合の「その他」には外食やホテルの宿泊などが当てはまりますので、スウェーデン旅行をする場合は高いなと感じることが多いと思います。

一方、日々の生活に必要なものに関しては、日本と同じような値段なのでそこまで気になりません。

スウェーデンと日本との物価を比較

コーラ

500mlペットボトルの水

日本より高いです。おおよそ20SEK(約240円)です。日本の1.5倍ぐらいするので、びっくりですよね。

理由としては「水を買わないこと」と「環境への配慮」が関係しています。スウェーデンは世界でもトップクラスのきれいな水で知られていて、水道の水も全く問題なく飲めます。そのため水は買うものではなく、家から持参するものなのです。

またスウェーデンは、環境に優しいエコの国になろうとしています。その一環でペットボトルの値段を高くすることにより、頻繁に買わないようにしているのです。

缶ビール

缶ビールは、日本と同じぐらいの値段です。おおよそ15SEK(約180円)です。「アルコール飲料は贅沢品なので高いんじゃないの」と思われた方もいると思います。

バーやレストランで飲むと70SEK(約840円)なので、日本よりも値が張ります。しかし酒屋で買う分には、そこまで気にならないんです。

注意点としてアルコール飲料の値段は、度数が上がるほど高くなります。そのためジンやウォッカなどは、日本と比べて5倍以上の値段になる場合があります。ビールは約5%なので、そこまで高くないという訳です。

マクドナルド

ファストフードも外食の一部なので、高いです。マクドナルドのセットは、最低でも70SEK(約840円)します。平均して、日本の1.5倍ぐらいの感覚です。

日本より値が張るとはいえ、ファストフードは外食の中では手頃な値段です。旅行中に少し節約したい時には利用するとよいでしょう。

りんご

日本よりかなり安いです。1kgで15SEK(約180円)前後です。1kgのりんごは8から10個と、結構たくさんになるんです。日本だと1個で200円といったところでしょうか。

りんごだけでなく、野菜や果物はスウェーデンの方が安い場合が多いです。嬉しい限りですよね。りんごやバナナは手軽に食べられるので、旅行中にもぴったりです。

IcaやCoopが代表的なスーパーです。市内にも複数あるので、見つけるのは比較的簡単です。スーパーには日本に売っていない食品もいっぱいあるので、歩いているだけで楽しいですよ。旅行中に一度は行ってみることをおすすめします。

スウェーデンの食事

寿司

地元の食堂

ランチは100SEK(約1,200円)、ディナーは最低400SEK(約4,800円)です。ランチはともかくディナーは目をむくほど高いです。

前菜とメイン料理を食べて、ビールやワインを数杯飲むと800SEK(約10,000円)を超える事も珍しくありません。現地人にとっても特にディナーの外食は贅沢品です。

私は日本に住んでいた時、よく外で食べていましたが、今は数か月に1回になりました。そのため狙い目はランチです。そこまで高くない上、店によっては食後のデザートがついているのでお得です。

スウェーデン旅行をされる時に少しでも予算を抑えたい方は、ランチは外食、ディナーはテイクアウトなんかがよいかと思います。

日本食レストラン

店によりますが、「安いな」という印象を受けたことはありません。平均的にランチは100SEK(約1,200円)、ディナーは500SEK(約6,000円)ぐらいです。

私は一度、10mlぐらいのほんの少しの梅酒が200SEK(約2,400円)するのを見たことがあります。もちろん手が出ず注文しませんでしたが、「本当にこの値段?」と思わず店員に聞いてしまったほどです。

日本食レストランは食材の取り寄せにお金がかかるので、地元レストランよりも割高感があります。スウェーデン滞在中に日本食が恋しくなったら、手軽に利用できるランチがおすすめです。

カフェ

コーヒーとサンドイッチで軽食をとる場合は、120SEK(約1,440円)前後です。コーヒーだけだと40SEK(約480円)ほどなので、そこまで割高感はないですよね。

スウェーデン人はカフェで休憩するのが好きなので、街のそこら中でカフェを見つけることができます。どこもさすが北欧といった感じのおしゃれな内装なので、休憩しているだけで楽しいですよ。自分好みの場所を見つけてみてはいかがでしょうか。

スウェーデンの交通機関

電車

電車、バス、トラムなど

ここではスウェーデン旅行の定番、首都ストックホルムを取り上げます。ストックホルム市内のバスや電車、トラムなどは全て1つの会社が運営しています。そのためどの交通機関を利用しても、1回の利用料金は同じなのです。簡単で便利ですよね。

その1回分の乗車料金は44SEK(約530円)と、日本に比べて高めです。75分間有効なので、時間内であればどの交通機関も乗り放題になります。

つまり地下鉄で1駅乗るのも、地下鉄とバスを乗り継ぐのも、有効時間内である限り同じ値段という訳です。乗車料金だけを見ると高めに見えますが、遠い場所に行く場合はお得感がありますよね。

タクシー

タクシーは比較的、利用しやすい料金設定です。メーター制の場合、初乗り料金は40SEK(約480円)、1kmごとに13SEK(約150円)が加算されます。複数人で市内を移動する場合は、バスや電車よりも割安になることもあります。

空港とストックホルム市内の行き来は、固定料金がおすすめです。タクシー会社によって料金は異なりますが、600SEK(約7,200円)ほどと考えておきましょう。

料金は後部座席の窓に必ず書いてありますので、そこで確認しましょう。

近年、観光客から料金をぼったくる悪質タクシーが増えています。そんな目に合わないために、Taxi StockholmやTaxi 020などの大手タクシー会社を利用しましょう。ホテルで呼んでもらうのが、1番安心です。

スウェーデンのホテル

ホテルの部屋

ドミトリー

ここでもストックホルム市内に焦点を当ててご紹介します。ドミトリーは250SEK(約3,000円)と、利用しやすい料金です。少人数で旅行している場合は、1番安くなることが多いです。

また街中の便利な場所にあることがほとんどなので、観光にも最適です。全体的に清潔できれいな場所が多いので、女性でも安心して利用できます。

私も何度かストックホルム市内のドミトリーに滞在しましたが、何の問題もなく快適に過ごせました。さらに世界中から来ている旅行客とも友達になれるので、より楽しい思い出を作れますよ。

手頃な価格帯のホテル

800SEK(約10,000円)が相場です。日本と同じぐらいですよね。おすすめは朝食が付いている場所を選ぶことです。日本と違ってスウェーデンは外食が高いので、朝食が付いているとお得感が全然違います。

このクラスのホテルはストックホルム中央駅の周辺や、街の南の方にたくさんあります。私のおすすめは中央駅です。中央駅はバスやトラム、地下鉄など全ての公共交通機関の中心地のため、どこへ行くにも便利なためです。

私はストックホルムに滞在する場合、いつも駅周辺に泊ります。アクセスがよく、周辺に店やレストランもたくさんあるので気に入っています。

星付きホテル

2,400SEK(約30,000円)前後です。日本と大きくは変わらないと思います。ストックホルムは首都ですので、このクラスのホテルがたくさんあります。

どこも北欧らしいスタイリッシュな内装で、思わず「おしゃれ」と口にしてしまいそうな部屋ばかりです。

スウェーデンでは両替は不要

クレジットカード

両替は不要です。現金の代わりにクレジットカードかデビットカードを持参しましょう。なぜならスウェーデンは世界一キャッシュレスが進んでおり、現金を使える場所が年々減っているためです。

私は居住者ですが、ここ数カ月現金を目にしていません。さらにいうと、現金がどんな見た目なのかもイマイチわかっていないほどです。

カードはVISAかMasterCardであればどこでも使えます。残念ながらJCBは普及していないので、控えた方がよいです。

クレジットカードは、後の請求が怖いと思う人も多いと思います。その場合は、デビットカードがおすすめです。口座にあるお金の範囲でしか買い物ができないので、使いすぎることがありません。

まとめ

スウェーデンの物価に関してご紹介しました。高い、というイメージが強いですが、意外と日本より安い物もあるんです。びっくりですよね。上手く利用して、無駄なお金を使わないようにしましょう。

またクレジットカードかデビットカードを使う時は、レシートをもらっておくことをおすすめします。滅多にありませんが、まれに請求が間違っていたりすることがあります。トラブルが起きた時の為にも、念のため持っておくとよいです。

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記事を書いた人
スウェーデン

日本の古都京都から、スウェーデンの古都ウプサラに移住したアラサー。スウェーデン人の彼と、のんびり生活しています。
私は極度の寒がり、趣味はスキューバダイビング、つまり全くスウェーデンに適してない体質です。それなのに、移住する事を決めたのはなぜか?スウェーデンの魅力をたっぷりお伝えできればと思います!

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