英語圏での就職を目指す人なら、第一のセールスポイントは、日本では誰にも負けない英語力ですよね。
「英語は得意。TOEICの点数はもちろん800点超えしている」。でも、英語が話せて当たり前の英語圏では、就職にあたり、どの程度の会話力が求められるのでしょうか?
大学で英語を専攻したものの、卒業後一切使わず・学ばずで6年半。その後、半年間の語学留学を経てイギリスで就職した私の経験をご紹介します。
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TOEIC885点で始めたイギリスでの就職活動
中学生の頃から英語は一番得意かつ好きな教科であり、大学でもそこそこの成績を残していました。6年半のブランクを経て、半年間イギリスで語学留学した直後に受けたTOEICのスコアは885点。
その後、就職活動を始めましたが、誰もが英語を話せて当たり前という環境でTOEICの点数はほとんど意味がありませんでした。
書類審査・面接をあっさり通過
それでも、英語が母国語である友人にCV(履歴書)の作成を手伝ってもらったため、書類審査は難なく通過。
肝心の面接では、上司になる予定の日本人とほとんど話し、最後にイギリス人の人事担当が簡単な質問をしながら英語力をチェックするというスタイルで、筆記での英語のテストはありませんでした。
質問は、
- なぜイギリスに来たのか?
- どうしてこの仕事に興味があるのか?
といったシンプルなものばかりでした。
結果はめでたく合格。けれど、実際に働き始めてから言葉の壁にぶち当たることになるのです。
「あなたの英語は分からない」と電話を切られた試練の日々
最初の仕事は営業職であり、入社してすぐはひたすらテレアポの日々でした。
ほんの数ヶ月前まで単なる語学留学生であった私は、電話で英語を話すことにまだあまり慣れておらず、また電話の相手もヨーロッパやアジア、そして中東の訛りの強い英語を話す人ばかり。
ネイティブの分かり易い発音に慣れていた私には難易度が高かったのです。
勝手が分からず、また自信のなさも手伝って小さな声でボソボソと下手な英語を喋る日本人に苛立ち、「あなたの英語は分からない!」と電話を切られたことは一度や二度ではありませんでした。
いつも使うフレーズを覚える
心が折れそうになりましたが、仕事で使う単語やフレーズはほぼ同じであることに気付き、他の同僚が話している内容をそっくりそのままテンプレートのように盗むことで、1ヶ月後にはスムーズに電話でも会話ができるようになりました。
外国人だから完璧な英語は話せないという常識
その後、転職し、事務職に就いた私の一番の心配は、英語での文章力の低さでした。
会話では例え文法的に間違っていても、ある程度は相手に通じてしまうもの。けれどビジネス文書となると、小さな誤りもあってはいけないものであり、恥ずべきものだと感じていたからです。
完璧な英語力は求められていなかった
いざ働き始めてみると、大都市ロンドンでは英語を母国語としない外国人社員がいるのは当たり前で、会社もそんな私達に完璧な英語力を求めてなどいないことが分かりました。
内部メールは多少フランクで間違った英語でも、理解できれば誰も文句は言わず、クライアント宛のメールやレターは既にテンプレートがあるものばかり。
また、非ネイティブが作成したメールやレターは必ずチェックが入り、文法や単語の選択の間違いがあってもそれを咎められることはありませんでした。
誰もが英語を理解し、話し、読み書きすることが当たり前の国では、社員をその英語力の高さで雇うことはありません。英語力ではなく、プラスαの能力を見込まれて雇われているのです。
節約しながら英語力を高めるには
最近ではオンライン英会話が登場し、高いお金をかけずに英語力を高めることができるようになりました。語学学校に通うことも有効な手段ではあるものの、やはり高額な授業料がネックになります。
バーへ行って友人を作り英語を話すことも良いですが、知らない人相手だと緊張する上、気の合う人になかなか会えないこともありますよね。
そこで、オンライン英会話を上手に活用しましょう。
「オンライン英会話でスピーキング中心」に1日30分でも英語を話すことで、スピーキング力を向上させることができます。
おすすめは「レアジョブ英会話」です。1授業30分あたり129円から受けることができます。 英語は慣れが重要です。毎日喋って、とっさに英語が出てくるようになるまで続けてみましょう。
イギリスで身につけた実践英語は日本の仕事で使えない?
10年間イギリスで生活し帰国した直後、再びTOEICを受けた時のスコアは965点でした。語学学校で学んだ半年間以外は英語の勉強などほとんどしませんでしたが、住んでいるうちに自然に身についたようです。
けれど日本で働き始めてすぐ、英語を英語で習得したことが仇になったことを痛感しました。
英語を日本語に変換して理解するのではなく、英語のまま理解していると、日本語への翻訳がとても困難なのです。長い海外生活のせいで衰えた日本語力もネックになりました。
まとめ~重要なのは「使える英語」と「英語以外の能力」
TOEICの点数は確かに一定の目安にはなりますが、資格はあくまでも資格であり、実際の会話で使えなければ意味がありません。
また、英語はコミュニケーションの手段です。誰もが英語を使えて当たり前の国で働くには、英語以外の能力を磨いておくことも重要です。
それにしても、少しくらい間違っていても通じる英語を話せればOKであるイギリスの職場と、高い日本語力も求められる日本の職場。帰国して1年以上経った今でも、英語を使う仕事に就くなら前者の方が楽な気がしてしまいます。
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