中国・大連は歴史上、日本ととても関連が深く、親日の人が多い土地柄です。日系企業が多く進出しているため、日本人の割合も高く、暮らしやすいのが特徴です。
日本語を使って日本と同じようにできる仕事もあります。言葉の上でハンデがないことは海外就職を考える上で非常に大きな魅力ですよね。
ここでは大連在住の私から、大連で働くことを考えている方に、日本人が多い業種やその収入などをご紹介します。
- 大連の就職状況・特徴を知る
- 中国語を勉強し幅を広げる
- 大連で働く自分をイメージする
- 大連での生活・ライフスタイルを知る
- 転職サイトを利用する
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中国・大連で働く日本人に多い業種と職種
大連には多くの日系企業を含む外資系企業が進出しています。
日本人が多く働いている主な業種としては製造業、IT・通信業(BPO=外部委託も含む)が挙げられます。また、旅行、金融、出版、保険、商社、運輸、飲食などもあります。
製造は開発区に集中しており、家電や自動車、精密機器、電子部品等のメーカーが進出しています。一方、IT・通信が集まっているのは高新園区、ソフトウェアパークです。主な業務内容は日本の個人・法人顧客向けのコールセンター、ITサポート、カスタマーサポートなどで、中国語ができなくても日本語だけで働けるところも多いです。
職種と1ヵ月の給料目安
管理・品質管理・技術指導 | 10,000元〜30,000元(約16万円〜48万円) |
エンジニア、技術者 | 10,000元〜25,000元(約16万円〜40万円) |
営業(セールス) | 7,000元〜25,000元(約11万2000円〜40万円) |
カスタマーサポート・コールセンター | 6,000元〜20,000元(約9万6000円〜32万円) |
※1元=約16円
中国・大連で働くために必要なスキル
中には未経験でも受け入れてくれる企業などもあるにはありますが、関連する知識や業務経験が求められることがほとんどです。
しかし、上記職種を見ていくと「高い品質」「相手の立場に立ったサービス」を求められていることがわかります。
海外に行ってまで日本にいる時と同じように働きたくないと思う人もいるかもしれませんが、日本人だからできることを磨くことで優位に立てると言えます。
また、日本語だけで働ける企業が多いのは魅力的ですが、日本語が流暢な中国人も多いため、日本語ネイティブであることを武器に優位に立つのは厳しいのが現状です。
英語や中国語などの読み書き、コミュニケーションができればそれだけ採用されやすくなります。
中国で働くための就労ビザ
いくら能力が高くても、ビザが取得できないのでは意味がありません。
中国では、外国人への就業ビザに対する条件が年々厳しくなってきています。原則は以下のようになります。
- 60歳以下
- 2年以上の就業経験
- 大卒
中国では人脈やコネがあれば転職しやすい
無事に就職先が決まり、就労ビザや就業許可証を取得して働き始めたとしても、別の企業に転職したくなることがあるかもしれません。
そんなときに有効なのがコネや人脈です。中国では日本では想像できないくらい、まだまだコネの力が絶大です。
日本でも親族などの口利きで就職ということを聞きますが、中国の場合は親族に限りません。友達はもとより友達の友達、友達の親族などでもコネが威力を発揮してくれます。
とにかくつながっていればOK
入りにくい企業でも、スキルが他の人よりちょっと劣っていても、コネさえあれば口利きで面接をパスできる場合が多くあります。もちろん入社後、能力が足りず、厳しい状況になって退職する人もたくさんいますが……。
それでも、まず入れないことには仕事ができないため、ものは考えようです。
日本人である私たちが最初から人脈やコネを作るなんて難しい、と思うかもしれませんが、ちょっとした飲み会などで知り合った人と名刺を交換して人脈を作っておく、最初に働いた会社でとにかくあらゆる同僚と仲良くなっておくことでどんどん働き口が広がっていきます。
人脈を使って転職していく社会
中国人は主に「給料」と「自己成長」のために働いています。
良い上司のために尽くすという考え方はあっても会社のために尽くすという考え方は稀で、給料が高く自分にとってプラスとなる経験が積めそうな企業があれば、良い役職に就いていてもどんどん転職していきます。
そのため、同僚や先輩、後輩と親しくしておけば彼らが転職した先の企業の求人などを紹介してくれたり、勧誘してくれたりするのです。そうしてお互いにより条件の良い会社へ転職を続けていくことができます。
まとめ~日本と違う点を受け入れる懐の深さが大切
当たり前のことですが、どの国で暮らしても、やはり日本で生活するのとはわけが違います。
固定観念に縛られず、時には柔軟に周りで起こる出来事を受け入れる姿勢がなければ、せっかく中国で就職できても途中で挫折して帰国することになります。
そうならないために、ある程度、現地の人と同じ目線で物事を見て、感情を共有することが重要です。そうして人間関係を築いていくことができれば、情に厚い中国人のこと、きっとあなたの力になってくれるでしょう。
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