スロベニアで働くには?就職する方法と日本人が働きやすい街を合わせてご紹介

スロベニア 就職・転職

豊かな自然とヨーロッパ風の美しい街並みのスロベニア。日本人にとってまだまだマイナーな国ですが、来るたびに新しい魅力がみつかります。

そんな国で実際に日本人が働きたいと思ったら、需要はあるのでしょうか?欧州連合(EU)圏で公用語が英語ではないということは、就職にどう影響するのでしょうか?

島国日本とは違い、隣国と陸続きでつながりも深いスロベニアならではの就職事情をご紹介します。

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日本人がスロベニアで働くには?

スロベニア

日本人がスロベニアで雇用される場合、大きく分けて以下の3つのパターンがあります。

  1. スロベニアで就職し、就職先にビザのスポンサーとなってもらう
  2. スロベニアに進出している日系企業から派遣される
  3. 既に長期滞在ビザや永住権などの就労可能な資格を持っていて、現地採用される

1と2のパターンの場合、就職難易度はかなり高いです。3のパターンの場合、就職は容易です。

パターン1. スロベニアでビザのスポンサーを見つける

国旗

スロベニアはEU圏内です。EU圏内の他の国籍の人は、スロベニア国内でも自国と変わらず自由に就職や居住ができます。日本人の場合、就労可能なビザを取得しないと働けません。

仮に同じ能力の応募者が複数いたとすると、採用側はEU圏内の応募者から採用します。EU圏内の応募者であれば、ビザの取得などの煩わしい手続きが必要ないためです。

つまりスロベニアで日本人が就職先をみつけるには、この2つが絶対条件になります。

  • ほかのEU圏の候補者よりも秀でた技術や経験をもっていること
  • 煩わしいビザの申請手続きをしてさえも必要な人材であること

待遇がいい仕事で人気のある企業の場合、採用をめぐるライバルはスロベニア人だけではなく、EU圏の人がライバルとなります。

日本人ならではの仕事

寿司レストラン

私がスロベニア滞在中に、首都リブリャナのレストランですし職人の求人を見かけました。その日本食レストランを運営する会社は、採用者のビザのスポンサーになるということも明記されていました。

すし職人は経験がないとなれませんが、日本人であることそのものがメリットとなる仕事ですよね。また、日本語の先生も日本人であることがメリットとなる仕事です。

しかしながら、すし職人や日本語の先生も小国スロベニアでは需要が少ないです。

需要の小ささから難易度が高い

スロベニアの人口は約209万人(2020年Slovenia Statistical Office調査)、面積は日本の四国地方とほぼ同じ大きさです。対して日本の人口は約1億2600万人(2019年総務省統計局調査)、スロベニアがいかに小さい国かがわかります。

規模が小さいスロベニアで、ビザのスポンサーとなってくれる企業をみつけるのはなかなか厳しいのが現実です。

パターン2. 日系企業からスロベニアに派遣される

日産

スロベニアにも日系の企業はありますが、イギリスやドイツなどに比べ、数は断然少ないです。それゆえに日系企業から派遣されるチャンスも圧倒的に少ないのが現状です。

スロベニアに進出している代表的な日系企業は以下の通りです。

  • トヨタ・アドリア 豊田通商が出資、自動車販売業
  • ヤスカワ・スロベニア 安川電機、産業用ロボットの欧州における製造拠点
  • マキタ 電動工具メーカー、現地法人を設立
  • アステラス製薬 販売拠点
  • オリンパス・スロベニア

実際に日系の企業で働いている従業員はEU圏の人がほとんどです。日本から派遣される可能性はかなり低いです。

パターン3. すでに就労可能な資格を取得済み

労働許可や永住権を既に取得していれば、他のEU圏の候補者と同じ土俵で審査されます。

スロベニアの会社では英語を公用語としている会社もあります。特に観光地のホテルや観光客向けのショップやレストランでは、英語の接客が必須となります。最低限の条件として英語がはなせれば就職は可能です。

スロベニアでよりよい待遇の就職先を探すなら

英語を話せればスロベニアでの就職は可能です。さらによりよい待遇の就職先を希望する場合、その分野の業務経験と多言語を話せることがキーポイントとなります。

EU圏内は人の行き来が活発なため、いろいろな国籍の人と関わります。英語とスロベニア語に加え、国境が近い国の言語であるイタリア語やドイツ語が話せると有利です。全ての言語がネーティブレベルである必要はありませんが、意思疎通ができる程度の語学力は要求されます。

また、応募する分野の業務経験者は優遇されます。スロベニアの主要産業は自動車等輸送機械、電気機器、医薬品、金属加工、観光です。募集も多く出ていますのでチェックしてみてくださいね。

仕事探しに役立つウェブサイト

スロベニアで働きやすい街

リブリャナ

リブリャナ

スロベニアの首都、リブリャナ。地理的にもスロベニアの中央付近に位置し、人口約29万人(2019年統計局)です。

リブリャナを歩くとそこは淡い色の建物、石畳、川沿いにオープンスペースのあるカフェやバー、おしゃれな雑貨屋……。日本人がイメージするヨーロッパのかわいい街並みです。

商業施設、会社の数も多く、スロベニア一の観光地なので、日本人でも仕事を見つけやすいです。ほとんどのお店、レストランで英語が通じ、英語のメニューもあります。

リブリャナには日本食レストランもありますし、スーパーマーケットにはアジアの食材コーナーがあり、品ぞろえも豊富です。ショッピングモールBTCにはアジア食材を扱う小売店もあります。

また、在スロベニア日本大使館、公立のリブリャナ病院、リブリャナ大学など、滞在中に必要なサービスは何でもそろいます

コペル

コペル

コペルはスロベニアの南西部にある小さな港町です。アドリア海に面しています。スロベニアで有名なもう一つの海沿いの町ピランまでは車で30分程度の距離です。

コペルはイタリアやクロアチアとの国境が近く、とくにイタリアからの旅行者や移住者も多くみかけます。それゆえ多くの人がイタリア語を話します

街並みは古く、中心部はどこか懐かしいレトロなヨーロッパを感じます。移住者が多いこととビーチがあることから、そこに住む人も陽気で親しみやすい印象です。

ノヴァ・ゴリツァ

ノヴァ・ゴリツァ

ノヴァ・ゴリツァはスロベニアの西部に位置し、イタリアとの国境がある街です。ノヴァ・ゴリッツァと国境を挟んで隣はイタリアのゴリッツァ市です。両国ともEU圏ということで、とくに国境を感じず、自由に行き来できます。

ノヴァ・ゴリツァにはカジノがあり、イタリアからの観光客が多く訪れます。イタリアの文化も交じったスロベニアを体験できます。街の人も外国人に親切です。

マリボル

マリボル

マリボルはスロベニアの北東部に位置する国内第二の都市です。オーストリアと近く、国境まで約20キロメートル、車で25分ほどです。また、オーストリア第二の都市グラーツまで車で1時間半で行けます。それゆえにドイツ語を話せる人が多いです。

マリボル市街から車で15分ほど離れると、のどかな田園風景が広がります。首都リブリャナの中心地よりも物価が安く、外食費用や家賃が抑えられます

市内には日本食レストランと寿司屋があります。日本の食材はスーパーマーケットのアジア食材コーナーで手に入れられます。

まとめ~経験と語学力、知人のツテが大切

スロベニア

スロベニアはまだまだ日本人が有利となる求人が少ないのが現状です。しかし小国ゆえに家族や友人、知人の紹介で就職先が決まることも多いです。実際に私もよく通っている日本食レストランの方から、オファーをいただいたことがあります。

スロベニアの会社の規模は総じて小さいため、人が足りていなくても公には募集を出していないこともあります。自分の経験や能力が生かせると感じたら、求人が出ていなくても問い合わせてみることをおすすめします。

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