マレーシアの人々、特にサバ州に住んでいる人々は、自然が豊かで暮らしがのんびりとしているせいか、時間もゆっくり過ぎています。そしてそれは人々の考え方や習慣にも影響しているので、日本人には最初理解し難く思う出来事も多いかもしれません。
今回はそんなサバ(マレーシア)の人がよく口にする言葉、意味、使い方などをご紹介します。
①ON THE WAY!
英語の「オン ザ ウェイ」で、マレーシアンの発音では「オン ダ ウェー」のようになります。
ON THE WAYとは、「道の途中、(こちらまで)向かう途中」ということですが、約束した時間にめったに現れることのないサバハン(サバ州の人たちは自分たちのことを誇らしげにこう呼ぶ)は、電話すると、たいてい「ON THE WAY!」と言います。
これがクセもので、普通「ON THE WAY」と聞くと、あ、来る道の途中なんだ、もうすぐ来るかな?とおもいますが、とんでもない!車で15分の距離の場所でもON THE WAY と言ってから2,3時間かかって到着するというのもザラなのです。
行こうと思った瞬間にON THE WAYは始まる
どうしてこういうことが起こるのでしょうか?なぜなら彼らの中ではON THE WAYという言葉の意味は広く、起きたベッドの上からでも、全然約束を忘れてて買い物に行ってしまって今この電話で思い出しても、行こうと思ったその時からON THE WAYは始まっているのです。
なので、実際に現場に到着するまでには、そこからシャワーを浴びて化粧をして、髪をセットして着替え、ごはんを食べ、お店に寄り、誰かを車に乗せ……と果てしなく時間がかかる場合が多々あるのです。
時間を早めに設定し、自分も遅れていくとちょうど良い
たいてい、今どこ?というと場所を言わずON THE WAY!と早口で言って電話を切ろうとするので、これから到着まで何分かかると思うか聞き、その答えに30分から1時間プラスすると、だいたい到着する可能性が高いです。
私はローカルと待ち合わせをする時には、だいたい時間を早めに設定し、自分も遅れて到着するようにしています。そうするとちょうどよいくらいに集合でき、ストレスも少なくて済みます。
約束を守って欲しい時には必ず電話すること
そもそも、約束を忘れるというケースも多いので、絶対に守ってほしい時には、前の日とその日の朝に電話を入れるのが良いでしょう。慣れてくるとパターンが読めてくるので、こちらも振り回されることなく自分の時間も過ごせます。
ドタキャンしても許してくれる
約束を守らないレイジーな人たちのように思えますが、こちらが急に約束を守れなくなってしまっても、ドタキャンしてしまうことがあっても、広い心を持ち合わせているサバハンは「tidak apa~」(気にしないで〜)と言って許してくれるので、一緒にいるのがだんだん心地よくなってきます。
②BOLEH!
これは英語のCANと同じ意味で、「ボレ」と発音します。「できるとか、いいよとか、可能です。」という時に使いますが、言い方によって少しニュアンスが違ってきます。
何かを頼んだ時、こちらの目を見てBOLEH!と言った時には、頼んだことをしてくれる可能性が高いです。反対に目を見ずに力なくBOLEH..!と言った時は出来ないか、やりたくないかどちらかです。(もちろん目を見てたのにやってくれないときも、逆もありますが)
他には、良かったかどうか感想や反応を聞いた時に、BOLEH!と言われたら、あんまり良くなかった時です。
マレーシアでは、出来なくても「出来ない」と言えない人が多い
マレーシアの人、特にサバハンは優しい人が多く、頼まれると、出来ないことも「出来ない」とはっきり言えず、あんまり良くなかったとしても、「良くなかった」と言えない人が多いのです。
それで混乱が生じることも少なからずあるので、期日がある依頼などは確認を何度もすることが必要になってくるでしょう。だんだんローカルと接する機会が多くなるにつれ、ニュアンスが分かってきます。
まとめ
時間がゆっく〜り流れているマレーシア人と接するには、せかせかイライラするのではなく、こちらもどっかりと広い心を持って接するのが一番です。
たまにはビシッと言わなければいけない場合もありますが、思考パターンを読み、小さなことは見過ごして仲良くしましょう。シャイでのんびりしていて明るくてあったかいマレーシア人から学ぶことはたくさんありますよ!
海外求人
あなたの挑戦を待っている!あこがれの海外企業へ就職しよう(海外求人)
【マレーシア求人】未経験からでもマレーシア就職を狙える転職サイトまとめ
【保存版】マレーシアで働くには?マレーシア就職・転職したい日本人向け求人、現地採用の仕事、給料まとめ
あわせて読みたい