外国では、私達が普段使っている言葉が別の意味で使われていることがあります。
例えば、女性を褒める時、美しい風景を見た時など、日本語ではキレイ!と言いますよね。ですが、ここタイではキレイなどと言っては絶対にいけないのです。特に女性から非難されること間違いなしの言葉です。一体なぜなのでしょうか。
タイに住み、タイ語を勉強中の私から、日本人が気をつけたいポイントをご紹介します。
タイ語の「キレイ」は「キレイじゃない」
タイ語で「キレイ」は、ずばり「キレイじゃない!」という意味で使われています。言葉は悪いですが、日本語で言えばブサイク、ブスというはっきりとした言葉になってしまいます。
容姿があまり美しくないという意味で使うそうで、これを知らずにタイで風景などを見てキレイだなぁと言ったりすると、周りにいるタイ人女性は非常に不愉快な気持ちになります。
郷に入っては郷に従え
タイでは日本のアニメがテレビで放送されているほか、遠い昔に見たことがあるような日本のバラエティ番組もタイ語の音声で流れています。
そういったテレビ番組などを普段の生活で見ることが多いタイ人の中には日本語のキレイの意味を知っている人もいますが、やはりタイ人女性への配慮として使わない方がいい言葉のような気がします。
もしもキレイと言いたい時は「スゥワイ!」と言ってあげましょう。タイ語で美しいという意味です。
タイ人に日本語で「はい!」と返事をすると……
私の夫は日本語が全く話せませんが、私がよく使う日本語はほぼ覚えていて、その中でいくつか落ち着く言葉があるそうです。それを言わないといつもと違うと感じるらしく、機嫌でも悪い?と聞かれることがあります。
その一つが「は〜い」とか「はい!」です。
タイ語の「はい」は意味が違う
私達の会話は英語なので、この「は〜い」だけがかなり浮いていますが、夫のお気に入りだそうです。名前を呼ばれた時や、何かお願いされた時など、日本と同じ感覚で使っています。
ところが、タイ語で「はい」とは「あげる、渡す」という意味になります。
名前を呼ばれて「はい」という癖がついているので、初めは何をあげるの?と夫の家族に不思議がられ、すかさず夫が意味を説明をするということが何度か起きました。
今ではみんな慣れてしまって気にしないでいてくれますが、タイ語を使う日常生活で「は〜い」や「はい!」などと言わないよう心がけないといけないなぁと思わされます。
各言語を正しく理解することが必要
バイリンガルの子供を育てる中で大変なこととして、言語をミックスさせないよう親は辛抱強く自分の国の言語で話して教育しなければならないとよく言われていますが、今の私はまさにその状況です。
タイ語と英語、そしてふいに出てしまう日本語。なかなかのミックスされた言語になりつつあります。
正しくタイ語を理解するためにも、やはりしっかりとタイ語を学習することが必要だと改めて思うのでした。
タイ語の「3」は日本語と同じ発音
日本語と違った意味になるタイ語についてお伝えしましたが、日本語でもタイ語でも一緒の音になるものがあります。それが数字の「3」です。タイ語で「サァン」と発音します(語尾が上がります)。
移住当初、勝手にこのサァンに親しみを抱いていた私。人数を聞かれた時や物を数える時などにやたらと3を強調してみたり、日本語と一緒の発音だよとタイ人の友達に話したりして、数字を覚えるのが楽しかった記憶があります。
まとめ~理解するための努力が大切
その国で話されている言葉を覚えること、その国ならではの文化に触れること。異国に住むとなると、やはり努力が必要です。
言葉一つで仲良くなることもあれば、相手に不快な思いをさせることも残念ながらあります。
タイに住まわせてもらっている以上、タイ語やタイの文化を理解するために最大限努力することが私達外国人としての礼儀なのかなと思っています。
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