インドの言語はご存知でしょうか。ヒンディー語のみだと思っていませんか?
正解ですが、100%正解ではありません。広大な国土を有し、長い歴史のあるインドでは少なくとも30の言語があると言われ、方言に至っては1000以上と言われているのです。
そこで今回はインドの現地語についてご紹介します。
インドの主要な言語とは
ヒンディー語
中央行政府、連邦政府の公用語としての位置づけがあり、ヒンディー語は他の言語に比べ話者数の割合も高いのですが、インド全域で見ると一部の国民が使用する言語といえます。
ヒンディー語の話される地域
主に北インドで話されていますが、南インドでは通じないことも良くありますので、渡印前に現地で話される言語についても知っておくといいでしょう。
私立の学校においては授業は全て英語ですが、公用語としてヒンディー語を学ぶ学校が多いようです。現地の言語も第二言語として学べるようにもしています。
政府が定める22の指定言語
指定言語
インドにはヒンディー語をはじめ22の言語が指定言語となっており、インドルピー紙幣にも記載されていますので、ルピー紙幣を手にしたら是非確認してみてください。
それぞれの言語の文字が全く違うことに驚かされるでしょう。
言語の違い
インドの長い歴史の中で違う言語の国同士がひとつになっていったのだなと感慨深くなりますね。それぞれの州ごとの公用語があり、方言があり、州境に住む人たちは二言語話せることは良くあることで、インド人の言語に対する柔軟性が見えます。
複数言語話者
例えば、インドのIT都市バンガロールでは州の公用語はカンナダ語ですが、隣州のタミル語、ケララ語が話せる人がたくさん存在しますし、インド全土からIT企業で働くために来ている人もたくさんいるため、ヒンディー語、テルグ語など他地域の言語が話せる人もいます。
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インドの準公用語
英語
英語は準公用語として国が定めています。ヒンディー語のみを公用語と設定しようとした経緯があったようですが、ヒンディー語を殆ど話さないタミル語話者よりの強い反発があったことから英語が準公用語となっているようです。
英語話者の状況
現在、多言語が入り混じるインド国内において、英語話者は年々増えています。その背景には全教科を英語で行う私立校の増加と、学校へ通う子供たちの増加にあります。
英語話者の未来
格差の激しさは日本の比ではありませんし、親が子供たちの教育に懸ける情熱は半端ないのです。
以前はカーストの名残から低カーストの子供たちの未来は暗いものでしたが、現在は英語やITスキルなどがあれば実力で未来を勝ち取ることが出来る社会になってきています。
5〜10年後にはインドの英語話者率は飛躍的に増えるはずです。
まとめ
インドでのヒンディー語、英語話者は比較的多いとは言え、実際インドの田舎に行くと殆どの人が現地の言語しか話せません。田舎だけでなく都市においてもローカルマーケットでは全く英語が通じないという場所もあります。
しかし、ビジネスをするインド人においては全くその心配はありませんし、かなり流暢です。ひとつ難を言えば、アクセントが分かりにくい点です。そこはもう慣れるしかありません。
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