カンボジアの公用語はクメール語です。国内一の観光地であるシェムリアップでは、英語が通じる人が他の都市に比べると多いですが、カンボジアで生活するからには、やはりその国の言葉も知っておきたいですよね。
クメール語に初めからなじみのある人は少ないでしょうから、勉強してそれなりに話せるようになるには、時間がかかるでしょう。
でも、簡単なフレーズや単語を覚えておけばとっさの時に役立ったり、カンボジア人とのコミュニケーションのきっかけを作ったりすることができます。
今回は、すぐに覚えて使えそうなクメール語の言葉を集めてみたのでご紹介します。
タライ ポンマーン?(いくらですか?)
カンボジア在住者も旅行者も、必ず口にするであろうこのフレーズ。というのも、ローカル市場や土産物屋では値段表示など全くないので、値段を知りたいときは自分で尋ねなければなりません。
英語でHow Much?と通じるところもありますが、簡単に覚えられるフレーズなので、積極的に使ってみましょう。タライ(値段)+ポンマーン(どれくらい)?=「いくらですか?」となります。
ソム クッ ルイ(お会計お願いします)
レストランで食事をしたら、安くても高いお店でもレジでお会計をするところはほとんどありません。レジで会計をするのはファーストフード店くらいでしょう。
食事が済んだら店の人に「ソムクッルイ」と声をかければ、伝票をテーブルまで持ってきてくれ、お支払いもそのままそこで済ませることができます。また、おつりがある場合もテーブルまで持ってきてくれます。
ソム(お願いします)+クッ(考える)+ルイ(お金)=お金を考えてください=「お会計お願いします」。面白い表現ですね。
タウ ナー?(どこ行くの?)
住み始めてクメール語に慣れてくると気がつくようになるのがこの言葉。タウ=(行く)+ナー(どちら)「どこ行くの?」。
答える場合は、タウ プサー(市場)、タウ サラー(学校)、タウ プテァ(家)、といったように、行き先をタウのあとにつければ、オッケー。
カンボジアは挨拶代わりのフレーズがいくつかあるのですが、これは代表的なものの一つ。あなたがどこへ向かっているのか、本当に知りたくて聞いているとは限らないようです。
ニャム バーイ ハウイ?(もうご飯食べた?)
タウ ナーに続き、こちらも挨拶代わりとしてよく聞かれるフレーズ。食事前後の時間帯に顔を合わせる人に聞かれることが多いです。
ニャム(食べる)+バーイ(ご飯)+ハウイ(すでに)?=「もうご飯食べた?」。日本語でご飯=食事を意味するように、クメール語も同じ意で使われています。
また、食べた?と聞いていても、動詞は現在形。クメール語は日本語と違って過去や未来形を厳密に使うことがほとんどありません。
ちなみに、答えるときは、ニャム ハウイ(食べたよ)、ナウ(まだ)と言うようにしましょう。
モト ドップ!(バイクタクシー!)
町の路上では、いたるところでトゥクトゥクやバイクタクシーが客引きをしています。
一台ではなくドライバーがたむろしているので見ればすぐにわかるはず。バイクタクシーを呼びたいときに、遠くからでも「モトドップ!」と手を挙げて呼べば、すぐに近くまで来てくれます。
モト、はバイクの意味。ドライバーから「タウ ナー?」と聞かれるので、クニョム チョン(~したい)タウ……と行き先を告げて代金を交渉すれば、目的地まで連れて行ってもらえます。
チュー(痛い、病気だ)
ねずみの鳴き声みたいですが、「痛い」もしくは「病気だ」という意味の言葉です。
チュー +クバール(頭)=頭痛、チュー+プォ(お腹)=腹痛、という風に、具合の悪い箇所を「チュー」に続けて言えば、不調を訴えることができます。
カンボジア人がよく使うのが、「チュー クバール」。文字通り頭痛がするときだけでなく、何か不測の事態に見舞われたり、頭を抱えたくなるような困難に遭遇したときに、ぶつぶつ言っているのを耳にします。
オッ パニャハー!(大丈夫!)
最後に、カンボジア人のおおらかさをよく表している、この言葉をご紹介。
オッ(ない)+パニャハー(問題)=「大丈夫/問題ない」。
笑い話ですが、トゥクトゥクをつかまえ、地図を見せ目的地を伝えても、ドライバーが不安そうな顔をしているので、本当に道順がわかるのか聞いてみると、笑いながら「オッ パニャハー!」と返されます。
そう言うドライバーを信頼して乗ってみると、案の定不安は的中。本当は道がわからないようで、途中で見つけた他のドライバーなどに道を聞いている……というようなことがよくあります。
とりあえず何でも引き受けてしまうカンボジア人の、ちょっとのん気なおだやかさが、この一言によく表われているなぁと思うのです。
まとめ
いかがでしたか?
カンボジアの人は、外国人がクメール語を一言でも話すと、とても嬉しそうに応じてくれます。
勉強しながらこつこつ言葉を覚えている最中にも、知っている単語を使って彼らに話しかけてみれば、勉強へのモチベーションにもなりそうです。
ちなみに、上記のカタカナ表記では、本来の発音を表すのに限界があります。ぜひカンボジア人の生の音を耳で覚えて、繰り返し練習してみてくださいね!
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