Le Puy-en-Velay(ル・ピュイ=アン=ヴレ)はフランス巡礼路の一つです。場所的には少し行きずらいのですが、実はここレース産業が盛んな町なのです。
町の至る所でレース編みをする人々を見る事ができます。なかなか知らないと行かない場所ですが、とても清楚な空気の感じられる町です。
今回は私の大好きなこの町Le Puy-en-Velay(ル・ピュイ=アン=ヴレ)をご紹介します。
Le Puy-en-Velayについて
パリからTGV(フランスの新幹線)にて3時間、その後TER(特急電車)にて1時間半で到着します。 私はVichyに住んでいたのでそこから出発し、TGVで2回乗り換えた後に、バスに乗り2時間ほどで到着しました。
意外と他の国から飛行機で行った方が道のり的に楽かもしれません。オーベルニュ地方にあり、巡礼地として有名です。
丘の上にある黒いマリア像が有名で、巡礼者が後を絶ちません。
そしてレース編みが盛んな町でもあります。もともとレース編みに興味があったので、一度ここの町にある学校で一日体験できたらと思い、やってきました。
小さな美術館もある普通のお店のような所に学校がありました。
レース編み体験
レース編み体験の為に事前にメールを送り、体験希望の旨を伝えたところ、すぐにお返事を頂き、予約する事ができました。
現在も価格が変わっていなければ30ユーロで簡単なレースを作る体験をする事が出来ます。先生はとても親切な方なので、フランス語が不安な方も安心してレッスンに望んで下さいね。
よく使える言葉が『c’est bizarre(セ ビザー)』です。
これ変ですという意味になります、とにかく良くやり方を間違えて先生のと違う感じになってしまって、どうにか直してもらいたい時に使っていました。
こちらの下の写真は先生の作っている途中の作品です。ここ迄の数の棒を操るにはまだまだ修行がいります。体験の際は6本の棒を使います。
たった6本ですが、難しいのです。10㎝ほどの簡単なレース編みも30分ほどかかりました。早めに終れば2つ目の違う形の体験もする事ができます。
アトリエの先に小さなレース美術館もあり、無料で見る事ができます。 この学校ではフランスのディプロムを取る事も出来るようです。
この町のレースはフランス無形文化遺産(その文化遺産を守る為にユネスコにより適切な処置をとるように命じられている文化遺産)となっています。
巡礼
巡礼地として有名なこの町は火山地域ですので、ごつごつした岩が多く町ではレンガのような色が多く見受けられます。
丘の上の階段を上った所に有名な大聖堂があり、そこから町全体を見下ろす事が出来ます。この大聖堂の中に『熱病の石』と呼ばれる、その上に寝ると熱病が治ると言われた岩の一部があります。
私が行った時は誰もいませんでしたが、今でも巡礼者の中には上に寝て祈願する方もいらっしゃるようです。 こちらに有名な黒のマリア像があります。聖堂内では写真撮影の際のフラッシュ禁止です。
間違えてフラッシュで撮ってしまった所、聖堂にいた女の子に注意されてしまいました。
写真を取る際は気をつけて下さい。
町ではホタテ貝のマークをよくみます。これはサンティアゴ・デ・コンポステラ巡礼者の印のようです。黒のマリア像のある教会のもっと上に上がると赤いマリア像もあるそうです。
町の様子
とても小さな町なので一日で回れます。巡礼の聖堂までの道のりにお土産屋さん、特にレース製品のお店が沢山あります。なかには店の前で実演しているところもあります。
その編み方の早さと行ったら、さすがプロと関心してしまいます。お土産には、大人が着れる洋服から子供の洋服にワイン用エプロン、小さなお土産用の小物まで、本当に様々なものが売っています。
レース好きにはたまらない場所ではないでしょうか。レース編みをしてる方はほとんどご老人でした。私もこの町に行ったときには、いつかこの町でレースを習って、職人になれたらと思ったことがあります。
町の中心にはレストランやカフェにお洋服屋さんや雑貨屋さんもあり、賑やかです。
まとめ
巡礼に興味があるかたなら知ってるかもしれませんが、フランス人でも知らない人も沢山いる小さな町です。
レースに興味のある方はより楽しめると思います。オーベルニュ地方に行かれる方、よければこの町まで行ってみて下さい。フランスの歴史が感じられる小さくて素敵な町です。
海外求人
あなたの挑戦を待っている!あこがれの海外企業へ就職しよう(海外求人)
フランスで働くには?フランスでの就職方法や仕事・求人の探し方
あわせて読みたい