ドイツで働いてある程度の収入を得る方は確定申告をする必要があります。
そのためにはビザを取得した後に納税番号(Steuer Nummerといいます)を取得する必要があります。この納税番号は申請した一人一人に割り振られ管理されます。
特にフリーランスや自営業などでベルリンで働こうと思っている人はビザを取ったあとにすぐこの納税番号を取得しておきましょう。
今回はドイツで納税登録をするまでの流れについて説明します。
ドイツの納税登録書類に必要事項を記載
納税番号を取得するには決められたフォーマットの申請用紙に必要事項を記入して、税務署へ申請する必要があります。
申請する書類については税務署に直接行ってもらう方法もあればWEBサイトからダウンロードして出力する方法もあります。また税理士さんにお願いするのであれば税理士さんから書面をもらうこともできます。
もちろん書面はドイツ語なので、自分で記入して申請する方はWEBや辞書で調べながら記入することをおすすめします。ドイツの役所に提出する書面はなかなか訳すのが難しいからです。
記入するのはまず基本的な事項です。氏名、性別、年齢、それから現在住んでいるドイツでの住所と日本の連絡先住所、ドイツでの銀行口座の情報(IBAN等)を記入します。また夫婦で来られているのであれば配偶者の氏名も記入します。
職種を問われる欄にはフリーランスの場合はFreiberuflich、お店などを経営する場合はSelbststandと記入します。
また基本的な内容の他に、1年間分の年収を記入する欄があります。ここはあくまで予定なのでおおよその数字を記入します。(だいたい月の収入が500ユーロであれば6000ユーロ)
その他には、納税に関していくつか回答する事項がありますが、とても専門的な用語も使われているので、分からない所はドイツ語の出来る人かドイツ人の友人に相談しながら記入すると良いでしょう。
またそのような方がいない場合は、有料ですが税理士さんに相談をしてアドバイスをしてもらいながら記入する方法もあります。
納税登録書類はコピーして控えを保存
納税登録もそうですが、海外で暮らす場合はいろいろな書類を役所に提出する必要が多々あります。
提出した書類は返却されることもありますが、そのまま担当の人に渡して帰って来ないケースもありますので、必ずコピーをとって自分用の控えを持っておきましょう。
ベルリンの場合、コンビニなどはないのですが、街の中にいくつかコピー屋さんがあるのでそこでコピーをしましょう。コピー屋さんには日本でおなじみの複合機と、それに加えパソコンが置かれているので、USBメモリにPDFファイルを入れてコピー屋さんでプリントアウトすることができます。
コピー屋さんによって値段は様々ですがA4モノクロサイズが1枚10円くらいと日本とあまり変わりません。
税務登録の申請書類とIDを持って税務署(Finanzamt)へ
提出する書類に必要事項を記入したら、最寄りの税務署へ申請しに行きましょう。その際、パスポートはもちろん、住民登録証明書も必ず持参しておきましょう。(当然コピーではなく原本が必要です)
税務署に入ると手続きをするために、待ち合い番号を発行する機械がありますので、それを押して整理券を受け取ります。どこに機械があるか分からない場合はインフォメーションか、職員の方に聞いてみましょう。
整理券を発行したら、待合室で自分の番号が電光掲示板に表示されるのを待ちます。場合によってはかなり待つこともあるので、本などをもっていって時間を過ごすのも良いかもしれません。
電光掲示板に自分の番号が表示されたら、一緒に提示されている部屋の番号(Platzと書かれています)に向かいましょう。
もちろん担当の人はドイツ語で話してきます。ドイツ語が話せなくても気持ちよく挨拶をして、必要な書類を提出しましょう。ドイツ語に自信の無い方はドイツ語の出来る方(もしくはエージェント)に同行をお願いするのも良いかと思います。
しかしドイツでは、この納税登録だけではありませんが、いくら念入りに書類を揃えても担当の方によって言われることが違う場合があります。
そのため1回でスムーズに行くこともあれば、内容を修正したり追加して再度提出しなくてはいけないケースもあることを知っておいてください。(ドイツの方でも税務署ではスムーズに事が運ばないと言われていました)
1度提出して駄目でもめげずに挑戦してください。この番号を取得しないと納税出来ないですし、納税しないと大きなペナルティが与えられるため、最悪の場合ドイツで生活ができなくなるかもしれません。
納税番号が届くのを待つ
無事に税務署で申請が終わると、約1週間後に納税番号が郵送にて送られてきます。これで納税登録は無事に完了です。届いた書類はしっかりと保管しておきましょう。
ドイツの場合、様々な役所からの重要な種類は主に郵送で届きます。そのためにポストには必ず自分の名前を記入しておきましょう。そうでないと返送されて届かない可能性もあるからです。
まとめ
今回はドイツ・ベルリンでの納税登録の方法をご紹介しました。
日本においても大変な確定申告ですが、海外だと言葉も難解なために苦労することも多いですが、納税登録番号は現地で働くのであれば必ず必要になりますし、納税番号の取得そのものはそこまで難しくはないので自分で申請することもできます。
ただ不安な方は知り合いや専門家の力を借りて取得しましょう。
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