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スペインのING銀行で銀行口座を開設してみよう

ユーロ

スペインで長期滞在する場合に必要となるのが、銀行口座の開設です。実際にはスペインの銀行口座がなくてもある程度生活はできますが、口座があった方が格段に便利なため、長期滞在目的の方は口座を開設することをおすすめします。

銀行口座を取得した方が便利な理由、おすすめの銀行、銀行口座の開設方法をご紹介します。

目次

なぜスペインの銀行口座があると便利なの?

銀行カード

スーパーでデビットカード支払いができる

銀行のキャッシュカードにはクレジットカード&デビットカード機能が付いています。デビットカードの働きをするので、支払ったタイミングで口座から引き落としされるということです。

スーパーマーケットで買い物をする際、このキャッシュカードを出すとその場でさっと支払いができるので、現金を持ち歩く必要がなくなります。もちろんスーパーマーケット以外に洋服屋やデパート、レストラン等の支払いにも使えます。

日本ほど至る所にATMがある環境ではないため、キャッシュレスで買い物ができるカードがあるととても便利です。

割賦契約の携帯が持てる

2年や3年という単位で携帯電話の本体価格を支払っていく「contrato」というタイプの携帯電話の契約をする際は、銀行口座を6ヶ月以上保持している必要があります。

「prepago」というプリペイドタイプの契約はパスポートがあれば契約できるので、口座の保持は不要です。プリペイドタイプは毎月利用料をチャージする必要がありますが、銀行発行のクレジットカードがあればインターネット経由でチャージができます。銀行のカードがあれば、わざわざチャージしに出向く必要がなくて済みますね。

インターネットで電車のチケット購入ができる

スペインの国鉄「RENFE」ホームページで電車のチケットを購入する場合、スペイン発行のクレジットカードか、paypalで支払うことができます。この際にも銀行発行のクレジットカードは役立ちます。

電車のチケットは駅でも買うことができますが、当日だと売り切れて乗れないこともあるし(中距離以上は全席指定なので、売り切れると買えません)、かといって事前にわざわざ駅に行くのは面倒なので、インターネットで買えると助かること間違い無しです。

日本の口座から海外送金する手数料の方が安い

新生銀行やSMBC信託銀行(旧シティバンク)は円で預金しておいて、スペインのATMでユーロで引き出すことができますが、引き出す際に手数料がかかります。

その手数料より、日本の口座からスペインの口座に海外送金する場合の手数料の方が安いです

短期の滞在であればあまり気にならない差かもしれませんが、長期で滞在するとなると1ユーロあたり数円の手数料の違いは大きいものです。少しでも手数料は安い方が嬉しいですよね。

日本から海外送金する場合、SMBC信託銀行(旧シティバンク)、新生銀行は比較的レートがお得です。

特にSMBC信託銀行の海外送金はスペインの振込先口座を一度登録しておけば、2回目からはマイページで簡単に振り込みができます。

手続きの際に、日本の口座からいくら円が差し引かれ、スペインの口座にいくらのユーロが入金されるかを確認することができます。

新生銀行のGoレミットは事前登録した日本の口座から新生銀行の指定口座へ振り込みをすると、事前登録したスペイン振込先口座へユーロへ変換されて送金されるという方式です。

後日自宅に送金結果結果通知として、振込先情報、適用された為替レート等の情報が届きます。

ビザ更新時の残高証明書類の取得が楽

例えば学生として長期滞在していてビザを更新する際に、経済能力を証明するため6ヶ月の平均残高証明書等を提出する必要があります。

日本の銀行口座に預金がある場合は、日本で残高証明書を取得する必要がありますが、スペインの銀行口座を持っている場合はその場ですぐに発行してもらえるので、取得がかなり楽です。

スペイン語で書かれている更新用の説明文を銀行のスタッフに見せれば適した書類を発行してくれるので、間違いもなく済むはずです。

大きい買い物の際は必須

家を買う、車を買う等の大きい買い物をする場合は、当然ながらスペインの銀行口座を持っていることが条件となります。これは日本でも同じですね。

逆に銀行口座の開設が不要なケースは?

1年以内という期限が切られた留学の場合は、銀行口座の開設が不要なケースもあります。

これまでに挙げたメリットは享受できませんが、スペインの銀行口座口座維持に手数料がかかったり、最低残高の条件がついたり、と日本の銀行口座と条件が異なる部分があるので、比較して有利な方を選択してみましょう。

スペインでの銀行口座維持手数料って?

手数料

日本ではあまり一般的ではない口座維持手数料ですが、スペインでは取られる銀行が多いです。例えば、最低残高2,000ユーロをクリアしていないと、手数料として10ユーロ/月かかる、といった形式です。

その他、携帯利用料を口座引き落としにすると手数料で引き落としのたびに2ユーロ等、手数料だけで年間80ユーロ近く取られている、というケースもあります。

スペインの大手銀行

スペイン全土に展開している大手の銀行をご紹介します。

Santander(サンタンデール銀行)

スペインで一番大きい銀行で、都市の中心地に行けば支店があることが多いです。赤い背景に白字の看板が目印です。

BBVA(Banco Bilbao Vizcaya Argentaria)

濃いブルーに白字の看板のBBVAも支店が多い銀行です。

CaixaBank(カイシャバンク)

バルセロナ発の大きい銀行と言えばCaixaBank。黒い看板に水色のヒトデのようなマークが描かれています。

スペインでおすすめはING銀行

上記でスペインの大手銀行をご紹介しましたが、口座開設をするのにおすすめする銀行はING DIRECT(ING銀行)というオランダの銀行です。インターネットバンキングをメインとしているので支店の数は少ないのですが、手数料系がおトクな銀行です。

SIN NOMINAで口座を作ると手数料がかからない

最低残高2000ユーロ以上、または毎月600ユーロ以上の入金というどちらかの条件をクリアすれば、口座維持手数料や振込手数料がかかりません。

他社のATMでお金がおろせる

ING銀行のATMは支店にしかないので数が少ないですが、提携銀行のATMでお金をおろすことができます。

ING銀行が提携しているATM手数料無料の銀行はBANCO POPULAR,BANCO PASTOR,BANKINTER(90ユーロ以上の出金),BANKIA(90ユーロ以上の出金)の4つです。

BANKIABANCO POPULARは比較的大きな銀行なので、街中で支店(ATM)を見つけることができると思います。

インターネットバンキングが充実

入出金履歴はもちろん、支出の分類分け機能、指定期間の平均残高の算出、チャットでの相談等、インターネットバンキング機能が充実しています。

デビットカードで支払った分が自動的に仕訳されてオンライン上で閲覧できる仕組みは、簡単な家計簿のような機能になっており、自分がどの分野にお金を使っているのか確認することができて便利です。

カスタマーサービスが良い

スペインのカスタマーサービスというとあまり期待できなさそうなイメージをしてしまいますが、ING銀行の支店スタッフはとても優しく対応してくれます。

それだけでなく、インターネットバンキングのチャット対応も良く8:00~23:59まで、電話での対応は24時間受け付けています。

私たち外国人からしたら、このようなカスタマーサービスはとても心強いものですよね。

特に最初は慣れないスペイン語で対応しなければならないので、丁寧に接してくれるスタッフがいることは重要です。もちろんスタッフは英語が話せますので、英語が話せる人は英語でも大丈夫です。

ING銀行の口座開設方法

銀行口座開設

口座開設の前に用意するもの

N.I.E、D.N.I等の長期滞在を証明するカードが必要です。パスポートも持参しましょう。

ING銀行の支店カウンターに行って口座を開きたい旨を伝える

スペイン語で伝える場合は、「Me gustaría abrir una cuenta bancaria.」と言えば問題ありません。

口座の種類を指定

口座維持の条件が厳しくないSIN NOMINAをすすめてくれると思いますが、念のためSIN NOMINAの口座を取得したいと伝えます。

N.I.Eとパスポート、個人情報を提示

個人情報の提示を求められるので、カード(N.I.E)とパスポートを提示します。

提示した住所に、後日キャッシュカードが届きます。

必要書類にサイン

SIN NOMINAの口座の条件について銀行のスタッフが説明してくれますので、それを聞いて問題なければ利用規約が記載してある書類にサインをします。所要時間は15分程度です。特別難しいことを伝える必要もないので、とても簡単に作れると思います。

キャッシュカードが届いたら

キャッシュカードは1週間程で自宅に届きます。キャッシュカードが届いたら最初の入金を済ませましょう。

毎月600ユーロ以上の入金をする場合は、支店のATMで入金をする必要があります。ING銀行の支店はあまり数が多くないので、考慮しておくようにしましょう。最低残高2000ユーロ以上を保持する場合は、日本からING銀行の口座へ送金することになると思います。

契約時にもらったIBANコード、口座番号を使って海外送金の手続きをとりましょう。通常は日本の銀行で送金先口座の登録が必要になると思います。

お金のおろし方

お金を下ろす

提携先銀行のATMは利用手数料不要

4つの提携先銀行でおろす場合は手数料がかかりません。(BANKINTERとBANKIAは90ユーロ以上の出金が必要なのでご注意ください。)

ATMにキャッシュカードを挿入して、暗証番号を入力します。「sacar dinero」を選択して、おろす金額を指定します。

「このオペレーションには手数料がかかります。」というメッセージが出ることがありますが、提携先銀行であれば実際は手数料は取られないので安心して下さい。

注意事項

ATMで金額を指定した後に途中でキャンセルした場合、一時的に口座から指定した金額が差し引かれることがあります。3日~1週間程で返金されますが、1週間以上経っても返金がない場合はチャット、電話、支店で相談をしましょう。

まとめ

長期滞在が証明されるカード(N.I.E)を取得した後は、割とすんなり銀行口座の開設ができます。スペインで長期滞在する場合は、銀行口座の取得をした方が断然便利なのでおすすめです!

上記を参考にして、スペインで銀行口座開設にチャレンジしてみてください。

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この記事を書いた人

2015年6月よりスペインのセビリア在住。

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