中国で長距離列車に乗るには?切符の購入から乗り方まで

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中国で初めて長距離列車を利用する時は、少し不安な感じがするかもしれません。人は多そうだし、乗り方もよく分からないし、どうやったら問題なく乗れるのでしょうか?

中国の鉄道網はとても発達している上、運賃も非常に安く、運行時刻も比較的正確です。上手に利用できるに越したことはありません。

では、具体的にどのような流れなのでしょうか?今回は中国の長距離列車に乗るための基本的な5つのステップをご紹介します。

切符の購入

街なかの列車の切符売り場「火车票 代售点(フオチャーピャオ・タイショウディエン)」に行って買うのが一番簡単かつ確実な方法と言えるでしょう。通常は乗車日の18日前から買うことができます。

切符を買うには身分証明書が必要

切符を買う際は乗る人の身分証明書、つまり私たち外国人の場合パスポートが必要になります

予約だけならパスポート番号だけでもよいですが、発券したい場合は原本が必要です。買う人だけではなく、乗る人全員分必要なので、ぜひ忘れないようにしましょう。

乗車駅と降車駅や日時を伝えて買うこともできますが、あちらが「何時のこの列車でいいか」などと尋ねてきた場合、それを聞き取ってすぐ答えなければならないので、うまく聞き取れないと焦るかもしれません。

あらかじめネットで乗りたい列車を調べておいて、その列車の番号をメモして渡す方法のほうが簡単です。第1希望から第3希望位まで候補をあげておくと無難でしょう。

ネットで調べてみよう

ウェブサイト

ネットで調べる方法ですが、「12306」と検索すると「铁路 客户 服务 中心(ティエルー・クァーフー・フーウー・チョンシン)」というサイトが出てきますので、そちらで調べることができます。なお、このサイトで切符の予約も可能です。

最後に「取票吗?(チューピャオマ):発券しますか」と聞かれます。1枚5元の手数料が取られますが、発券しておくと、乗車当日は1つ手間が減ることになります

注意点

中国の列車は基本的に全席指定です。通常は、普通席「硬座(インツオ)」、B寝台「硬卧(インウオ)」、A寝台「软卧(ルアンウオ)」の中から選びます。

日本でいう特急のような「动车(ドンチャー)」や新幹線相当の高速鉄道「高铁(ガオティエ)」もありますが、路線は限られています。

その場合大抵は、一等席「一等座(イードンツオ)」と二等席「二等座(アードンツオ)」から選ぶことになります。席が無い乗車券は「无座(ウーツオ)」または「站票(ジャンピャオ)」と言います。

乗車当日

駅

駅「火车站(フオチャージャン)」に着いたら、まず何をするのでしょうか?駅構内に入る前に身分証明書、私たち外国人ならパスポートを見せる必要があります

切符をすでに持っている場合は、駅入口「进站口(ジンジャンコウ)」、待合室「候车室(ホウチャーシー)」へ向かいます。切符を見せて建物内に入ることになります。

まだ切符が無い場合はまず「售票厅(ショウピャオティン)」へ行き、予約してある切符を発券してもらいます。あらかじめ予約してなくてもまだ切符が余っていればここで買うこともできます。

駅の大きさにもよりますが、切符がある場合は30分くらい前、切符がない場合は1時間くらい前に駅に着くようにすると安心でしょう。

駅の建物の中では

駅の構内

建物に入る時は、機械による荷物検査を受けます。駅員が行なう簡単な身体検査もあります

中国では駅構内や列車内でのテロに警戒してか、郊外も含め全国どの駅に行っても、このような検査があります。とは言え、普通はさっと通るような程度のもので、時間はかかりません。

乗る列車によって待合室「候车室(ホウチャーシー)」も、待合室の中のどこで待つかも違います。電光掲示板などの表示をよく確認して、自分の列車の番号が書かれている所で待ちましょう。

中国の駅の大きな特徴は、プラットホームに自由に出入りできないことです。待合室で待っている時間が長くなります。

また、駅ビルなどは特に無く、駅の中に売店や食事をする店がいくつか入っているだけが普通です。買い物を楽しむことは期待できません。必要な食べ物などは、できれば駅に向かう前に用意しておくとよいでしょう。

発車時刻が近づいたら

駅のホーム

発車時刻の約20分くらい前に、待合室内にある改札口(これも「进站口(ジンジャンコウ)」と言う)が開き、改札「检票(ジエンピャオ)」が始まります。

放送や電光掲示などがありますが、放送を忘れたらしい時もあったので、時間が近づいたら注意しましょう。待合室が大きい駅の場合、自分の列車に対応する改札口の近くにいないと、気づかない可能性もあります。

自分の列車が発車するプラットホーム「站台(ジャンタイ)」へ向かいます。なお、「○番線ホーム」に当たるのが「○站台」です。表示が見つからず何番にいけばいいか分からない時は、駅員に列車の番号などを言って尋ねましょう。

プラットホームは列車に今乗る人が通るだけなので、閑散としていることが多いです。列車は15~20両ほど連なっていることもあって長く、自分の乗る車両を見つけるのが大変なこともあります。

乗車、そして到着後

列車内部

列車に乗る時にも駅員が切符をチェックします。乗ってからは自分の座席を探して座りましょう。なお、トイレは列車が止まっている時は使えません

目的地に着いて降りたら、出口「出站口(チュージャンコウ)」へ直行することになります。駅の中でちょっと買い物をすることもできません。

ちなみに駅構内の移動、特に降りる時の場合、エスカレーターが止まっていて使えないことがよくあります。

重いトランクなどを持ちながら、長い階段を上り下りすることになり、結構大変です。荷物の持ちすぎには気をつけたほうがいいかもしれません。

駅を出るとタクシーの客引きがたくさん声をかけてきます。交渉に自信がなければ、バスや正規のタクシー乗り場で乗るほうが無難でしょう

まとめ

中国の長距離列車を利用する流れを把握していただけたでしょうか。

上記の情報は大まかなものなので、各駅によって多少違う部分もあるかもしれません。また、今後多少状況が変わることもありえるとは思いますが、参考にしていただければと思います。

最初は慣れないこともありえますが、分からないことは人に聞いたりしながら、試しに乗ってみるのもいいと思います。

鉄道を利用できるようになると、いろいろな場所に安く旅行することもでき、中国滞在の楽しみもきっと増えることでしょう。

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