日本人に圧倒的な人気を誇るハワイ。暖かくのんびりとした環境で働きたいと夢見ている方も多いのではないでしょうか。
私は小売業に従事しており、日本からハワイへの転勤を経験しました。
駐在と現地採用ではまた異なるのですが、少しでもハワイ就職の参考になるよう、実際の私の例を挙げながら、給料や福利厚生などを中心にハワイの仕事事情をお伝えします。
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ハワイで日本人が働く魅力
恵まれたハワイの気候
まず最初にハワイで働くことの魅力で挙げられることは気候が良いことです。毎日が燦々と降り注ぐ太陽と一緒に仕事ができます。湿度も低く不快感がありません。
日本のように「夏は蒸し蒸ししている」とか「冬は凍えるほど寒い」というような気候に対するストレスは無く、毎日気分良く働くことができます。
また、ハワイは常夏ですので、スーツを着ている人は皆無です。軽装での勤務が一般的です。私も半袖のアロハシャツでほぼ毎日勤務しています。
冷房に気をつけよう
気候とは直接関係ないですが、一点お伝えしておいた方が良いかなと思うことに「冷房」があります。ハワイではビルによって冷房をかなり効かせているので、日本人には寒く感じることがあります(特に女性)。
ハワイで仕事をされている日本人は長袖の上着を会社に置いている人も多いです。
ハワイには電車通勤(痛勤)がない
ハワイでは苦痛の電車通勤がありません、と言っても電車自体がないため電車通勤の存在もありませんが。。。(現在オアフ島西部から中心部にモノレールを建設中ですが、完成時期はまだ数年先のようです)
毎朝気持ちがいいので、私は勤務場所までウォーキングを兼ねて徒歩通勤をしています。鳥のさえずりの声を聴き爽やかな海風を浴びながら歩くことは、爽快な気分になり、仕事場についた後も効率よく仕事に取り組めます。
自転車通勤が人気
また、最近では「Biki」という貸出自転車が通勤者に人気があります。自転車を手軽に安価でピックアップ、ドロップでき、自転車ですので環境にも優しくなっています。
旅行者も利用できますので、次回ハワイに来られた際にはご利用されてはいかがでしょうか。
ハワイはランチが充実
お昼休みに目を向けますと、観光客向けの日本レストランやアジア系レストランがたくさんありますので、ランチ難民になることはありません。また、多くのジャンルのレストランがあり飽きることもありません。
観光客の多いワイキキは都会ですので若干価格が高めに設定されているレストランもあります(東京でのランチ価格もしくはそれ以上?)。
ハワイ住民価格がある
ハワイ住民に対する特別価格を取り扱っているレストランもあり、そのレストランを探すことも楽しみの一つになっています。ちなみにハワイ住民特別価格の目安としては定価の10-15%割引が多いようです。
ハワイは勤務時間の考え方がフレキシブル
ハワイに限らず欧米であれば一般的だと思いますが、勤務時間の考え方がフレキシブルです。
子供の急な病気で病院に連れていく必要が出てきたり、どうしても重要な日中の学校イベントに出席する必要があるなど、勤務時間内に席を外さなければ行けないことが日本でも多くあると思います。
ハワイではこのような場合でも同僚や上司は全く嫌な顔をせず早退や遅出を寛容に受け入れます。
ハワイは家庭に優しい
また、女性だけに限らず男性も家庭に関する休暇を取ることに柔軟な対応をしています。仕事は重要だが、家庭やプライベートも同様に重要であるという考え方からです。
日本も近年は休暇を柔軟に取得できる制度を導入する企業や官公庁が多くなってきていると思いますが、制度だけに留まらず職場内で休暇を取りやすくする雰囲気を醸成していくことが重要なことであると感じています。
ハワイは日本人が働きやすい環境
日本との関わりも深いハワイは、日本コミュニティが多々存在し、日本に関連する仕事も豊富にあります。
また一緒に働く現地従業員や取引先の方々は、日本苗字を名乗る日系3世、4世の方も多く、日本語はしゃべれないものの日本人に対し好意的に接してくれ、仕事が非常にやりやすい環境にあります。
英語の壁も低い
また、ハワイは「言語(英語)の壁」が低いことも日本人が働きやすい環境のひとつに挙げられます。
アジア系が40-50%とも言われるハワイは英語が第一言語ですが、我々日本人のように英語を第二言語として喋る人種に対して非常に寛容ですし、聞き取り上手です。
英語で要領よく説明できない場合でも相手側が私の意図を汲み取ってくれることがあり大変助かります。これも日系が多いこと、移民社会であること及びアジア圏に近いことが大きな要因かもしれません。
ハワイに転勤になった理由
転勤前の日本での職種は企画営業です。主な業務内容は、海外支店の年間経営計画を立てることと出店コンセプトの立案、海外支店での課題解決。
コンセプトに合わせた店舗物件の契約から具体的なオープンまでのスケジュールを決定し、人事面、営業面、後方面(オフィスワーク)での業務支援を行っていました。
しかし、ハワイ現地でのマネジメントが思うようにいかなかったため、立案に関わっていた私が日本からではなく現地で直接マネジメントを行うことになりました。
ハワイで働くための就労ビザの取得
転勤前は一般社員でしたが、ハワイでは日本でいうところの部長職に当たる肩書きがつきました。
アメリカでは外国人が働く場合、就労ビザ(私の場合はEビザ)申請にあたりそれなりの理由が必要になるため、相応の肩書をつけてなぜ私がアメリカ(ハワイ)で勤務しなければならないかを説明したのです。
外国人の就労に厳しいアメリカ
Eビザの申請は「立案者である私が現地で直接、現地採用の社員に対しマネジメントを実施し、数年で後継を育てて帰国する」という内容で許可が下りました。
外国人の友人からは事前に、「アメリカへ出張などで入国するときにはワーク(仕事)という言葉を使わない方がいい。外国人の就労に対して実は一番厳しい国だ」と聞かされていました。
そのため、Eビザの申請でも、あくまで現地採用の社員や顧客のために期限付きで行くということを強調したのです。
ビザ取得は簡単ではない
Eビザは、私のように日本企業の駐在員として働く場合などに発給されるビザです。これからハワイで働きたいという方は、Eビザを発給してくれる日本の企業を探すのも一つの方法ではあると思います。
ただし、当然ながらEビザは就業している企業でしか有効ではなく、必ず取得できるとは限らないことを知っておいてください。
ハワイで仕事を探す場合、過去のビザ発給の実績があるかも確認しておくと良いでしょう。
大手の転職サイトで掲載されている求人には、駐在員などビザが出やすい求人が多いです。どんな求人があるのかまずは転職サイトで確認してみることをおすすめします。
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ハワイでの給料とその支給方法は?
支給は月に2回
転勤中の私の給料は月80万円前後です。私の会社の場合、給料日は2週間ごと、月2回でした。
他の会社も2週間ごとの給料日設定であるところが多い印象です。年俸であっても、それを1週あたりの額に換算して2週間ごとに支給されます。
私も現地給与は総額を年俸で決定し、2週間ごとの金曜日に銀行振込で支給でした。日本と同じように、保険料と所得税を差し引いた手取り額が振り込まれます。
銀行振込が原則
手渡しでは給与管理者が不在の時に受け取れないなどの問題があるため原則振込ですが、手渡しも希望すれば可能です。ただしこの場合、現金ではなく小切手で渡されるので、銀行に行かないと現金を受け取ることはできません。
振込先銀行を会社から指定されるというのはあまり聞いたことがありませんが、ハワイには銀行が乱立しているわけではないので、決まった3社から選ぶことになると思います。ファーストハワイアンバンクなど、日本語デスクがある銀行もあります。
銀行口座は住所と身分証明書があれば作ることができます。
小切手の使用も一般的
口座を作ると、小切手とキャッシュカードが郵送で自宅へ届けられます。
アメリカでは小切手が一般的に使われているので、家賃を小切手で家主へ送付、またガスや水道料金も小切手で支払うケースが多いです。
また、銀行口座から自動で引き落としができるようにもなっています。
ハワイではボーナスはあるの?
ボーナス支給の有無は会社によって異なります。私の会社では1年間の業績によって年末に支給されていました。そのため、支給は年に1回です。
支給額はポジションによって大きく異なります。
また、私の会社では業績によるインセンティブはありませんでしたが、日系企業以外ではインセンティブによりボーナスが跳ね上がる会社もあるようです。
また、サービス業の場合は利益が少ないためボーナスの金額も小さくなりますが、不動産や会計・法務事務所は高額である傾向です。
パートタイムとフルタイムで異なる待遇
ボーナスは一定のポジションでないと支給の対象になりません。
個々の契約では、雇用がパートタイム(週の労働時間が20時間以下)かフルタイム(週の労働時間が40時間以上)か、また仕事の内容、ポジションなど細かく決められています。
基本的にパートタイムではボーナスは支給されず、保険や福利厚生についてもほとんど何もありません。
重要な仕事や昇進はフルタイムでないと実現できませんが、フルタイムは保険料の一部を会社が負担する義務があるなど会社としてはコストがかかるため、フルタイムの仕事を手にするのはハワイの人でもなかなか大変なようです。
ハワイでの各種手当は?
駐在員は100%の住居手当
日本からの海外赴任者は住居手当は100%支給ですが、現地採用社員やインターンに対して住居手当を出している会社というのはあまり聞きません。
コンドミニアム(いわゆるマンション)の場合、水道代や、物件によっては電気代も家賃に含まれているため、このような物件に住めば水道光熱費がかかりません。
通勤手当はなし、勤務中の移動代は経費
交通費は税金の控除項目でもあるので、会社が支給することはほとんどないと思います。ここでいう交通費とは、自宅から勤務地(オフィス)までにかかる費用のことです。
少なくとも私の会社では支給されておらず、会社がガソリン代や駐車場代を負担することもありませんでした。
一方で、出勤後の移動については経費申請が認められています。多くは車通勤ですが、勤務中の移動に車を使った場合は、走行距離に定数をかけた金額を経費として精算することができるのが一般的だと思います。
この定数には、ガソリンの時価額と平均的な自動車保険料金が含まれています。
また、勤務中に取引先などへ訪問した際にかかった駐車場代も経費申請して会社が負担します。
ハワイでの健康保険と年金は?
重要なポイントである健康保険
アメリカでは、健康保険は福利厚生の目玉のようなものです。
日本と違い、アメリカでは全員が何らかの健康保険に入っているわけではありません。そのため、会社が一定額を負担して保険に加入させてくれることは、働きたいと考えている人にとって大きなメリットです。
保険の内容は会社によって異なるため、会社を選ぶ際の重要なポイントにもなっています。
ポジションが低い場合や規模が小さい会社の場合には、歯や目の保険が含まれていないケースが多いように感じます。歯については、保険がないとかなりの高額費用を自己負担しなければなりません。
確定拠出年金に加入
401kという、いわゆる確定拠出年金への加入があります。会社を通じた加入については、フルタイムで一定期間の就業実績があることが条件です。
ハワイ就職に有利なスキルと労働環境
オフィスワークやシェフの経験が役立つ
ハワイには産業がほとんどないため、人事や法務といったオフィスワークでのスキル、あるいはレストラン業態がしのぎを削っているので、シェフとしてのスキルが役に立つのではないかと思います。
短期であればインターンとして働く日本人も多いです。
現地の人はプライベート重視
ハワイの企業は朝が早く、夕方早くに仕事を終えるのが一般的です。
現地の社員は皆家族との時間を大切にしており、仕事だけではなくサーフィンやゴルフを楽しんだりと、人生を楽しく生きることに長けていると思います。
ただし、日系企業の出向者だけは毎晩10時以降まで働き、オフィスの電気がついている光景を目にします。これは、日本からの出向者が非常に少なく各社に1〜2名しかいないため、業務過多になっているのが原因ではないかと思います。
私の場合も出向者が少なかったため朝は6時か7時から、夜は11時過ぎまで働くことも多かったです。
従業員割引制度も
会社によって異なりますが、従業員割引制度や社食の利用、年間表彰による特典なども存在します。
例えば、ハワイはホテルがサービス業のメインであり、従業員も多いため、ホテルの従業員食堂などは安い金額でビュッフェスタイルになっていたりします。
私の会社の場合、自己啓発のための語学費用補助や外部機関の研修参加などもありました。
まとめ~ハワイという環境が何よりの福利厚生
給料額や福利厚生の内容は会社によりさまざまですが、一番の福利厚生はハワイという土地で働けることだと思います。
美しい海や夕日などの自然。Rainbow Stateと言われるだけあって、本当に頻繁に虹がかかる不思議な場所で生活ができることに、何よりも幸せを感じる人も多いのではないでしょうか。
私も仕事は専門外まで多岐に渡り大変でしたが、休日は海や自然を満喫し、普段の仕事の大変さを補っても有り余る充実感がありました。
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