中国の鉄道で无座(立席)でどんな感じ?実際に乗ってみた

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中国大陸には高铁(高速鉄道)から普通列車までさまざまな列車が走っています。

この中で高铁(高速鉄道)や动车(動車)といった高速特急系は全席指定ですが、それ以外の列車は软卧(一等寝台)、硬卧(二等寝台)、软座(一等座席)、硬座(二等座席)以外に无座(立席)というのがあります。

春節や連休などの繁忙期には指定券が取れず、やむなく无座(立席)ということもあります。

日本の立席とはひと味違う中国の无座(立席)をご紹介しましょう。

切符を握りしめて候车室(待合室)へ

鉄道のチケット

駅によって構造は違いますが、基本はまず验票(切符のチェック)をして安全検査を通ってから候车室(待合室)に入ります。

大規模な駅では列車ごとに候车室(待合室)が決められているので、表示板を見て自分の候车室(待合室)へ向かいましょう。

候车室(待合室)で周りを観察

北京駅の待合室

候车室(待合室)にはたくさんの椅子があり、売店もあって便利です。

大抵は一番奥の方に改札口があってそこからホームへ降りられるようになっています。

時間が来るまで改札口は開かないですが、无座(立席)の場合は早めにホームへ降りた方がいいポジションを確保できると思われるので、なるべく改札口の近くに待機している方がいいかもしれません。

いよいよ改札

改札

改札口の上の電光掲示板に「正在检票(改札中)」の表示が出たらさっそく行動しましょう。

无座(立席)の切符が出るような繁忙期は乗客がとても多いですが、荷物をコンパクトにまとめて落ち着いて移動してください。

ホームで注意したいこと

北京駅のホーム

改札を通ったら、人の流れに沿って行けば自然とホームに着きます。

无座(立席)はどこの車両にでも立てるのではないのでご注意ください。自分が立っていい車両があらかじめ切符に表示されているので、それを見て目的の車両へ向かいましょう。

折りたたみの小型椅子を持ち込む人がいたり、椅子を売っている人もいますが、普段の无座(立席)ならともかく繁忙期は立っているだけで精一杯な状況なので、混み具合を見て椅子を持ち込むかどうかは判断するといいでしょう。

乗るのは硬座(二等座席)の車両

列車の硬座(二等座席)

无座(立席)は硬座(二等座席)車両の通路やデッキに立つことになります。

乗客が勝手な車両に乗り込まないように、車両の入口ごとに切符をチェックする駅員さんが立っています。

硬座(二等座席)の様子

列車の硬座(二等座席)の様子

硬座(二等座席)の内部の様子です。座席も座席の間隔もかなり狭いです。

无座(立席)の切符の人でも空いている席があれば座れます。もちろん指定券を持った人が来たら速やかに立たなければなりませんが……。

車内の通路に立っていれば運よく席が空けば座れますが、混雑時は下車する時に面倒です。

短時間の乗車ならデッキが便利ですが、トイレやゴミ箱があってあまりきれいでないのが欠点ではあります。

早めに乗り込むか最後に乗り込むか、工夫してみてくださいね。

途中駅の乗り降りもちょっぴりハード

中国の鉄道

駅の到着は日本ほどはっきりとしたアナウンスが無かったりします。だから停車した駅の数と到着時刻で判断してください。

短距離でも結構乗り降りする人は多いので降り損ねることはまず無いでしょうが、出口付近に人が詰まっている時は「下车(降ります)!」と声をあげれば周りの人も協力してくれるはずです。

繁忙期には乗車率200%近くてもまだまだ无座(立席)の客が乗ってくるので、少なめの荷物と軽装で乗り込むことをおすすめします。

まとめ

長距離で无座(立席)はかなりしんどいでしょうが、短距離なら繁忙期の最後の手段として選んでみるのもいいかもしれません。

最近はスマホをいじっている人が多くて、昔のように乗り合わせた中国人とおしゃべりするといったような光景はあまり見られなくなって寂しいものはありますけれど。

繁忙期は駅前にスリや置き引きが出やすいので、くれぐれもご注意くださいね!

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日本でのサラリーマン生活をうっちゃって北京へ 単身語学留学して4年目になります。年齢のせいか中国語はなかなか思うように上達しませんが、好奇心は人一倍。そろそろ北京で就職口を探そうかと模索中です。

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