海外へ行く際に準備することの一つに、海外旅行保険への加入が挙げられます。旅行、留学、出張など、どんな目的であろうとも関わってくることです。
海外旅行保険は、大きく分けてカード付帯保険と保険会社の保険に分けられます。しかし、どちらが自分に合っているのか分からないという方もいるのではないでしょうか。
けがや病気、盗難などに備えてぜひ入っておきたい海外旅行保険。滞在目的や期間によって、どちらの保険がいいのかご紹介します。
海外旅行保険:短期の海外旅行の場合
クレジットカード付帯保険が人気
短期の海外旅行の場合、最近利用者が多いのはクレジットカードに付いている「海外旅行傷害保険」ではないでしょうか。
これはカード保有者に対するサービスの一つで、短期の海外旅行であれば何かあったとき、最低限の補償を受けることができるようになっています。
自分が今持っているカードにもこのようなサービスが付いているのか、またどんな補償内容なのかはホームページやコールセンターで確認することができます。内容はきちんと確かめておくことをおすすめします。
保険の対象となるには条件がある
ただし多くの場合、クレジットカードを持っているだけでは海外旅行保険の対象となりません。保険を有効にするためにはいくつか条件があります。
例えば、日本を出国する前に旅行代金や自宅から空港までの交通費をクレジットカードで支払っていること、などです。旅行代理店を通さず自分で滞在手続きをしている場合は、ホテルや航空券の支払いをクレジットカードで決済すれば、それで保険が有効となる場合もあります。
保険を有効にするために必要な条件もカード会社によって異なるので、事前に確認しましょう。
フランス出張の多い筆者は楽天カードを所有
ちなみに筆者は、これまで海外へ行く際には保険会社の旅行保険には加入せず、楽天カードに付帯している保険サービスでカバーしてきました。
楽天カードの中でもワンランク上のカードは持っているだけで海外旅行保険が自動付帯されます。また、海外の空港ラウンジが無料で使える「プライオリティ・パス」が付いてくるので、1枚持っていても損はないでしょう。
保険会社の保険は多種多様
クレジットカードに付いているものではなく、きちんと保険会社の保険に加入して海外旅行へ行きたいという方にも、AIU保険や三井住友海上などの保険があります。
海外旅行の保険会社を比較できるサイトもあるので、さまざまな会社のサービスや料金を比較して選びましょう。ちなみに、ヨーロッパへの10日ほどの旅行では大体3000〜1万円の料金帯です。
なお、出発当日に空港で即日契約できる窓口や、インターネット申込専用の少し安い簡易海外旅行保険(ヨーロッパへの10日の旅行で3000〜5000円程度)もあるので、忙しい方や節約したい方にはおすすめです。
海外旅行保険:留学の場合
期間に合わせて最適な保険を
留学用の保険は期間によってさまざまなタイプがあります。
3カ月以内の短期留学であれば、上で述べたクレジットカード付帯の海外旅行傷害保険を利用できる場合もあります。もちろん、適用条件や補償内容などはクレジットカード会社によっていろいろなので、事前に確認することをおすすめします。
3カ月以上の長期留学の場合は、保険会社と契約して渡航しましょう。1年間の留学で12万〜20万円ほどの料金帯なので、月々に換算すると1カ月当たり1万〜1万6000円ほどです。
実際に保険金の請求をしてみた体験談
筆者もフランスで長期の語学留学をしたことがあり、AIU保険を契約して行きました。幸いにも現地滞在中には病院へかかるなど保険を使うような場面はありませんでしたが、帰国後に携行品損害補償の請求をしたことがあります。
留学中に、原因は不明ですが日本から持参したノートパソコンの液晶半分が暗く見にくくなってしまい、帰国後に修理に出したのです。
なぜ液晶画面に不具合が生じたのか詳しいことは分かりませんが、保険会社の窓口で申請に必要な書類を提出し、状況などを説明しました。
数万円相当の修理費を保険金でカバー
明確な原因が分からないので補償請求をすぐには受理してもらえず、提出した書類(修理してもらった会社からのパソコンの状況などの報告書も含めて)と私の説明をよく確認した上で、保険会社側の判断が出ました。
申請を受理してもらうために説明するのは大変でしたが、保険でパソコンの修理費数万円相当をカバーできたので、留学保険にきちんと加入しておいて良かったと感じています。
長期で留学する場合には何があるか分からないので、きちんと保険に加入することをおすすめします。
海外旅行保険:出張の場合
企業に所属している人の海外出張の場合は、個人の旅行や留学などと異なり、契約は法人契約になります。自分で手続きするのではなく、会社の総務などが窓口になって手続きをしてくれます。
出張期間が短期なのか長期なのかで内容などは変わりますが、数週間程度の短期出張であれば補償内容は海外旅行と同じです。
3カ月以上の期間におよぶ出張や、年単位の現地駐在用には専用の保険もあるので、一度調べてみることをおすすめします。
まとめ〜適切な保険を選んで安全に滞在
海外へ行くことが身近になったとはいえ、慣れない土地では何が起こるか分かりません。行き先によっては、ちょっとしたけがのために高額な治療費を請求される場合もあります。
多少お金がかかっても、安心料として保険に入っておく方が不安もなく、より滞在を楽しめるでしょう。
海外に滞在することが決まったら、スケジュール、荷物、お金だけでなく、保険の準備もきちんと進めたいですね。
海外求人
あなたの挑戦を待っている!あこがれの海外企業へ就職しよう(海外求人)