イタリアと言えば、綺麗な街並み、世界一多い世界遺産、美味しいイタリア料理やデザート、サッカーや、ファッションを思い描く方が多いのではと思います。
その中で、私が特にイメージが強かったのが「イタリアのファッション」です。
今回は、そんなイタリアのファッションについてご紹介します。
日本から見たイタリアのファッション
私はお洒落が好きで、日本に居たころはファッション関係の仕事をしていました。テレビや雑誌では、イタリアンファッションといって色々と取り上げられています。
皆さんは、特に芸能人でイタリアファッションと聞いて、「イタリア人モデルのジローラモさん」や、「石田純一さん」や、「元サッカー選手の武田修宏さん」などの男性を頭にイメージする方が多いのでは?と思います。
そのファッションは、寒い冬でも「素足に革靴」などのコーディネートを「イタリアのファッション」だと思っていませんか?
ファッションについて詳しいと思っていた私でも、少なからずそんなイメージをイタリアのファッションに対してもってしまっていました。
実際にイタリアで感じた事
その後、私が初めてイタリアに長期で住んだ時に、一緒にシェアアパートに同居したカップルに衝撃を受けました。洗濯物の中に、男性用の靴下がたくさんあったのです。
「そんな事、当たり前でしょう?」と思われている方が居るかも知れませんが、私にとってはビックリする出来事だったのです。そして、そのカップルは【お洒落】の『お』の字もない位、ファッションに無関心でお洒落ではなかったのです。
「このカップルだけかな?」と思い、ローマの街中を毎日観て周りました。結果は、やっぱり「お洒落な人はほとんど居ない。」「男性は靴下を履いている。」でした。ジローラモさんの様な人は、私が見た限りは居ませんでした。
イタリア中を旅行したりして私が感じた事は、「私たちが思い描く、イタリアのファッションに一番近いお洒落をしている人は、ナポリ人ではないか?」という事です。
実際色々な人に話を聞いても、ナポリ人=ナポレターノ(イタリア語)はお洒落だと言います。ナポリでは、昔から洋裁がさかんで独特のファッションが特徴とのことです。
真っ黒のサングラスに、スーツに白シャツにスカーフ……と、とても素敵です。良く雑誌で「世界のお洒落ファッションスナップ」と言って載っていいるイタリア人のほとんどは、ナポリ人です。
世界的に有名なミラノのコレクション
私はイタリアのファッションを代表する、【ミラノコレクション】を観る事が夢だったこともあり、ミラノ=ミラネーゼ(イタリア語)が一番お洒落なのだと思っていました。
実際その後私がミラノに住んで感じた事は、「ミラノはとてもお洒落」で「街並みも、歩く人も素敵」です。でも、その雰囲気を作っているのはイタリア人ではないんですよね。
ミラノは国際的な都市です。ミラノコレクションを目指し、世界中からファッション関係の仕事のお洒落な方達や、美男・美女のモデルの方や、モデルを目指している人がたくさん集まって来ます。なので、イタリア人のお洒落ではないのだと思いました。
街によって全然違う
イタリアは、街によってファッションのイメージも全然違います。
私の肌で感じた感覚ですが、北のミラノは高級感のある世界的な洗練されたお洒落な都市。首都であるローマは、意外とお洒落な人は少ないです。
ナポリはイタリアで一番個性的で、とてもお洒落。南イタリアに行けば行くほど、個性的で素敵なお洒落をしている人が多い。と感じました。
まとめ
「イタリア人はあまりお洒落ではない」という様な書き方をしてしまったかも知れませんが、私が最終的に今思う事は「やっぱりイタリア人はお洒落」だと言うことです。
でも、日本人が勝手にイメージを作り上げてしまった、イタリアのファッションではないです。イタリアではお爺さんやお婆さんの様な年代の方まで何気なくお洒落を楽しんでいます。
お爺さんの、何気なく被っているハンチングがとてもなく似合っていて「味があって雰囲気があって素敵だな」と感じたり、70代や80代のお婆さんの年代になっても、しっかりメイクをしていて、ネイルにまでこだわっていたりします。
日本だと、70代80代のお爺さんお婆さんになったら、あまりお洒落にまで気をくばれていない方が多いのでは?と思います。そんなイタリアのファッションにも、イタリアの長い歴史を感じます。
イタリアは服装だけでなく、インテリアや車などもとてもお洒落です!そんな「何気なくさらっとお洒落なイタリア人ファッション」を感じてくれたら嬉しいです。
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