イタリア旅行やイタリア生活をする上で持っておきたいものは、現地の現金です。イタリアでは、現金で払わなければいけない場面が少なくありません。
おいしいイタリアンコーヒーを飲むにも、本場のジェラートを楽しむにも現金が必要です。1ユーロをクレジットカードで払えるような国ではないからです。
また生活している人であれば、家賃や学費などのまとまったお金を現金で支払わなければいけない場面もあるかもしれません。
そのような時に使わなければいけないものが、現金を引き出すためのATMです。使ったことがないと緊張するかもしれませんが、現金を引き出す方法はとても簡単です。今回は、イタリアのATMで現金を引き出す方法をご紹介します。
イタリア語でATMはなんていう?
イタリア語ではATMのことを「BANCOMATTO(バンコマット)」といいます。ATMはイタリア語でミラノの交通機関を指しています。
地図で検索する時や人に訪ねる時に「ATMはどこ?」と聞くと地下鉄の場所を教えられてしまうので気をつけてください。
イタリアのATMの特徴
イタリアのATMは、次の画面に移るためにも時間がかかります。慣れないATMで「しばらくお待ちください」というような表示を見て、押したボタンはあっているのかととても不安になると思います。
しかしATMの使い方は1回、2回試すとすぐ覚えられるくらい簡単な操作なんです。落ち着いてトライしましょう。
イタリアで現金を引き出せるATM
使えるATM
イタリアで現金を引き出すためには、「plusマークやCirrusマーク、持っているクレジットカードのマークがついているATM」を選んでください。ATMの周りに印刷されていることもあれば、画面に表示されていることもあります。
イタリアの郵便局(POSTE ITALIANE)を含め、たいていどこの銀行のATMでもこの表示があり、日本のカードを使って引き出せるようです。
使えないATMとは
ATM本体にお金が補充されていない場合やATMが故障している場合など、引き出せないことも多々あります。そのような場合は別のATMで試してみてください。
おすすめ
VISAカードを持っているわたしのおすすめの銀行は、INTESA SANPAOLO(インテーザ ・サンパオロ)です。この銀行のATMは室内にあり、安全面が考慮されていることがおすすめの理由です。
イタリアで現金を引き出す時に気をつけること
銀行内のATMを利用する
イタリアで現金を引き出す時に気をつけることは、「安全」です。ATMのある場所や、引き出す時間帯などに気をつけなければいけません。
ATMで現金を引き出すと、泥棒にとって盗みやすい現金を持ち歩くことになります。狙われる確率をできるだけ下げられるように、安全面には特に注意してください。
そのためのヒントは以下の点です。
- 銀行の中にあるATMを選ぶこと
イタリアのATMは道路にむき出しになっているものも少なくありません。むき出しのATMは避けて、銀行の中にあるATMを選びましょう。
- 人通りの多い場所にあるATMを選ぶこと
- 遅い時間帯に現金を引き出さないこと
- 友人に付き合ってもらい、1人で引き出さないこと
イタリアで現金を引き出すATMの使い方
まず銀行の中に入るために、ドアの横にあるボタンを押してください。銀行によっては、カードを差し込むところもあります。
INTESA SANPAOLO(インテーザ ・サンパオロ)のATMは何種類かありますが、どの種類のATMでも現金を引き出すことができます。
右上の挿入口にカードを入れてください。
カードを入れるとこのホーム画面に変わります。イタリア語以外の言語に変える場合は、左下の「Change language」の画面をタッチしてください。
言語を選ぶページでは、5言語から選べます。日本語はありません。今回は英語にしました。
言語が変わりました。現金を引き出すためには左上のVISAマークがついている、「INTERNAT. WITHDTAWAL」をタッチしてください。
ピンコードを入力するページに変わります。手元にあるキーボードを使ってピンコードを入れてください。
入れ終わったら緑色の文字で丸マークがついている「Esegui」を押しましょう。間違えた場合は、「Cancella」を押すとやり直せます。
引き出したい金額を選ぶページに移ります。希望の金額がない場合は、「OTHER」を押してください。
希望する金額を入れるページに移ります。手元のボタンを使って金額を入力したら「Confirm」を押してください。
確認のページが出ます。これでよければ「Confirm」を押してください。
レシートは欲しいですか?と聞かれます。適当な国イタリアですから、念の為にもらっておくことをおすすめします。「Yes」を押してください。
カードが返されます。30秒以内に引き抜かないと、機械に飲み込まれてしまうので気をつけてください。
カードが飲み込まれてしまったら
飲み込まれてしまったカードは、利用したATMのある銀行が保管しています。もし飲み込まれてしまったなら、銀行の人に訪ねると返してもらえます。
カードが飲み込まれてしまった経験のある友人は、「カードが飲み込まれた」と伝えただけで、不安になる程簡単にカードを返してもらえたと言っていました。
カードを返してもらうのに必要なもの
イタリアは適当な国なので、扱う銀行員によって求められる必要な書類が変わります。名前を言えば返してくれる銀行員もいれば、パスポートなどの身分証明書の提示を求めてくる銀行員もいるでしょう。
念のためにパスポートや滞在許可書などの身分証明書を持って行けば、二度手間にならないかもしれません。
カードの後に現金が出てきます。こちらも30秒以内に引き抜かなければいけません。最後にレシートがでてきます。
イタリアで現金を引き出した際、気をつけること
現金をしまう
現金を引き出した後にまずするべきことは、引き出した現金をバックの底にしまうことです。後ろに人が並んでいても気にせずしまってください。
危険な体験談
わたしの友人は、あまり治安の良くない区域にある、道路にむき出しになっているATMで現金を引き出しました。この時、友人は1人だったようです。
現金を引き出しているところを見ていた男に後をつけられ、後ろから殴られて引き出したばかりの現金を盗られそうになりました。
スリに注意
現金をATMで引き出した様子を見られていなかったとしても、ミラノではスリが多発しています。以前会った日本人観光客は、持ち歩いていた10万円ほどの現金をスられて一瞬にして無くなったという話をしていました。
まとまった現金を引き出した後はいつも以上に気を配り、できるだけ安全なルートを通って帰りましょう。
まとめ
今回はINTESA SANPAOLO(インテーザ ・サンパオロ)のATMで説明しましたが、他の銀行も同じように引き出すことができます。
慣れない言語で、しかもお金のこととなると緊張するかもしれません。わたしも来たばかりの頃は現金の引き出し方が分からず、減っていく現金をひやひやしながら数えていました。
今はほぼすべての銀行で引き出せるのですが、わたしが来たばかりの5年前は、引き出せる銀行が限られていました。どの銀行なら引き出せるのか、探し回った記憶があります。
長々と書きましたが、現金の引き出し方をひと言でいうと、カードを入れて左上のボタンを押してください。なぜなら、1番多く使われるボタンはたいてい左上にあると決まっているからです。
もしくはクレジットカードのマークがあるボタンを押してください。後は言語がわからない人でも誰でもわかるくらい簡単です。
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