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オーストラリアの学校制度って?オーストラリアでの教育の選択肢とは

子供

国際化が進み、オーストラリアに住む日本人の数も年々増加傾向にあります。

駐在員家族の一員として、留学生としてなど、オーストラリアに移住する理由は様々ですが、子供がいる場合、学校のことは気になる問題ではないでしょうか。

今回は、オーストラリアの学校制度についてご紹介します。

目次

オーストラリアの義務教育

幼稚園

幼児教育

オーストラリアに義務教育ではありませんが、大半の子供たちが4歳ごろから「Kindy(キンディー。日本の幼稚園年少にあたる)」に1年通います。

子供の成長過程や保護者の希望により、キンディーを2年連続で通うことも可能です。

5歳になると「Prep(プレップ。幼稚園年長にあたる。小学校の準備のための学年)に1年通います。プレップの校舎は、たいてい小学校に併設しています。

キンディーは義務教育ではなく、2週間に5日通うところがほとんどで(例えば、第一週目は月・火曜日に登園し、第二週目は月・火・水曜日に登園する)、一学期ごと(一年四学期制)に授業料を払う必要があります。

授業料は一学期に$800ほどと、2週間に5日しか登園しないことを考えると、かなりの高額に感じます。

小学校から高校まで

幼児教育のあと、Year1(小学1年生、6歳)からYear10(高校1年生、16歳)までが義務教育になります(州により、少々異なる場合があります)。

Year1からYear6までは小学校に通い、Year7(日本の中学1年生)からはYear10(高校1年生)までは「High School(高校)」に通います。

高校に進学するとき、校区内の公立高校であれば、日本のように高校受験することなく入学できます。

校区外のランクの高い公立高校に入学を希望する場合は、試験に合格する、もしくは小学校からの推薦状が必要です。私立高校であれば、校区外でも受験なしで入学できます

わたしの住むクイーンズランド州では、小学校から高校までは四学期制です。

  • Term1(一学期)1月下旬から4月上旬まで。その年のイースター(キリストの復活祭)の時期により、Term1が3月下旬に終了することもあります。
  • Term2(二学期)4月下旬から6月下旬まで。
  • Term3(三学期)7月上旬から9月上旬まで。
  • Term4(四学期)9月下旬から12月上旬まで。

そのあと、6週間のクリスマス休暇に入ります。

その年によって、休暇の時期が変動しますが、オーストラリアの学校に編入する際には、各学期の始まり(1月下旬、4月中旬、7月中旬、9月中旬)を目途に編入手続きをするのがおすすめです

しかし、オーストラリアの学校は非常に大らかですので、学期の途中で編入することになっても、全く問題はありません。

実際に、私の娘たちのクラスにも、学期の途中で転校生がやって来ることがよくありますので、あまり心配しなくても大丈夫です。

オーストラリアの高等教育

学校

義務教育であるYear10を終了したあと、Year11とYear12(高校2,3年生)の大学進学課程に進み、卒業後大学に進学する生徒もたくさんいます。

しかし、日本のように大学受験はなく、Year12の成績と州統一の試験結果を大学に提出し、大学からの連絡を待ちます。

確かに、Year12で良い成績でないと、大学進学に不利ではありますが、日本のように「センター試験」や「前期・後期試験」、また「希望の大学入学を目指し浪人をする」という考えなどはありません。

高校を卒業すると、大学やTAFE(テイフ)と呼ばれる専門学校などに進学し、専門基礎知識を2~4年勉強します。

TAFEや専門学校では、「Certificate(サティフィケート)」と呼ばれる終了証が取得でき、「CertificateⅢ」または「CertificateⅣ」を取得すると、「職業資格」とみなされ、就職にも有利になります。

引き続き勉強をすると「Diploma(ディプロマ)」という大学1年次相当の資格が取れ、大学に編入することも可能になります。

大学でも、同様の「Certificate」や「Diploma」が取得可能なので、1~2年だけ大学に通う人もいます。

大学の全課程を修了すると「Bachelor(学士号)」を取得でき、「Master(修士号)」や「Doctor(博士号)」課程に進むこともできます。

オーストラリアで学校に通う場合

子供

日本人がオーストラリアの義務教育を受けたい場合、校区内の公立校であれば、問題なく入学可能です。

わたしの娘たちの通う公立小学校では、英語を母国語としない子供をサポートする「言語カウンセラー」がおり、週に1回特別英語クラスを受けることができます。

また、児童心理カウンセラーも紹介してもらえるので、英語がまだ上手に話せない子供でも、安心して学校に通わせられる環境が整っています(サポート制度は学校により異なります)

公立の学校の場合は、教科書代(年に$200ぐらい)のみで、授業料は無料です。

私立の学校の場合は、キリスト教系の学校かそうでないかによって授業料も大きく変わってきますが、相場的には年間$10,000~$20,000ぐらいです。

Weller Hill State School(公立ウェラーヒル小学校)

最近、日本人のお母さんたちの間で注目を集めているのが、ブリスベン郊外にある「Weller Hill State School(公立ウェラーヒル小学校)」です。

日本語教育に力を入れており、2014年から英語と日本語のバイリンガル教育を実施しています。校区外に住んでいても、入学は可能です。

参考サイト:https://wellhillss.eq.edu.au/

また、わたしの住むブリスベンには、週末日本語補習校がいくつかあります。PrepからYear12までの生徒が通うことができます。

子供が日本語を忘れてしまうことを心配し、週末に日本語補習校に通わせる親もたくさんいるようです。 

ちなみに、わたしの娘たちは、どの日本語補習校にも通っていません。

通わせることも検討しましたが、費用がかなり高額である(1回$30~)ということと、「週末はお友達と一緒に他の習い事をしたいから」ということです。

もちろん、日本語や日本の文化を学んでほしいですが、今はまだ幼いので、オーストラリアでの生活が彼女たちにとって一番今は大切だと思っています。

その代り、毎日少しずつひらがなの練習をしたり、日本語の絵本を読み聞かせています。「無理強いせずに、ゆっくりと」が、娘たちに対するわたしの「日本語教育モットー」です。

まとめ

オーストラリアの義務教育期間は日本とよく似ていますが、教え方や内容は大きく異なります。

オーストラリアで生活しながら、日本語教育を受けられるオプションもたくさん増えてきました。

オーストラリアの教育のいいところを吸収しつつ、日本の教育の良さも維持できる方法が見いだせればいいですね。

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この記事を書いた人

オーストラリアの第三の都市ブリスベン在住歴十数年の三人娘の母。
都会ではないけれど田舎でもないこの街から、ブリスベン生活情報をリアルタイムでお届けします。

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