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イギリスで働きたいなら物価について知っておこう!

イギリス

私はイギリスで日本語教師として働いています。

イギリスに来る前は、「なんでも高い!」というイメージがありました。住んでみると、実際に高いものもあれば、日本よりとっても安く感じるものもあります。

働くなら物価がどのくらいなのか、生活費にいくらかかるのかを知っておかなければなりません。イギリスでの暮らしにかかわるお金の話をしたいと思います。

※1ポンド=約140.01円

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目次

イギリスのお給料はどのくらい?

ポンド

イギリスで一番お給料が高いのはどんな業種だと思いますか。実は、ITサービスとソフトウェア開発なんです。

年収で見ると、ITサービスが34,830ポンド(約488万円)、ソフトウェア開発が34,679ポンド(約486万円)。日本の平均年収とほぼ同じぐらいです。

イギリスでITやソフトウェアが盛んだというのは意外な印象がありますね。

ちなみに、イギリスでの一般事務的なお仕事の年収は19,739ポンド(約276万円)となっています。

イギリスの物価、生活に必要なものの値段

イギリスで生活すると何にどのぐらいお金がかかるのでしょうか。

ウェブサイトNUMBEOが掲載している数字からいくつか抜き出してみました(2017年調べ)。

イギリスの物価

都市によって違いがあり、為替レートも日々変化するので、日本円で生活する人とポンドでお給料をもらって生活する人では見方が変わるのではないでしょうか。

20%の消費税VAT

イギリスにはVAT(Value-added Tax)と呼ばれる付加価値税があります。これは間接消費税で、2017年現在はなんと20%です。店頭の価格はすべてVAT込みで表示されます。

ただ、VATは贅沢品にはかかりますが、生活必需品にはかからない仕組みになっています。たとえば、テレビやパソコンを買う場合はVATが付加される一方、野菜、果物、肉、または子供の衣類などは免税されます。

食料品は安い印象

このせいもあるかもしれませんが、私の印象を言えば食料品、特に野菜や肉類はとても安いと思います。また売られている分量がとても大きく、多いです。

スーパーに行くと、お肉が500g単位でパックされて売られており、鶏肉がまるごと売られているのもよく見ます。

6個入りのりんごや、500gから750gにパックされたぶどうが2ポンド(約280円)ぐらいです。

日本に帰ってりんごが1個ずつ、セロリがひと茎ずつ売られているのを見て、日本の細かさと繊細さを改めて感じています。

イギリスで生活することになったら、りんご1kg(スーパーSainsbury’sで2ポンド=約280円)、セロリひと束(Sainsbury’sで450g0.70ポンド=約98円)の大きさと安さを楽しんでください。

イギリスの住宅費

イギリス

TottallyMoney.comによれば、イギリスで3ベッドハウス(3LDK)の家を借りると平均家賃は月741ポンド(約10万4000円)だとのこと。

イギリスの賃貸住宅には家具付きのfurnished(ファーニッシュド)、家具なしのunfurnished(アンファーニッシュド)があります。

家具付きの物件はやはりその分高くなり、家具なしに比べてあまり数は多くありませんが、短期で住む予定の方には便利なシステムですね。

エリアごとに異なる家賃

では、地域によってどのぐらい賃貸料がかかるのか見てみましょう。

ズープラによれば、

  • ロンドン西部:751ポンド(約10万5000円)/週
  • ケントやオックスフォードがあるイングランド南東部:284ポンド(約4万円)/週
  • スコットランドに近いイングランド北東部:138ポンド(約1万9千円)/週
  • バーミンガムがあるイングランド中西部:172ポンド(約2万4千円)/週

だそうです。地域によってずいぶん違いますよね。

参考にしたサイトは上記のように週毎の賃料を掲載していますが、大体は月極めで借りることになります。

また、家を購入する場合、家の平均価格はロンドンで603,129ポンド(約8400万円)、イングランド南東部は356,129ポンド(約5千万円)、イングランド北東部は177,398ポンド(約2500万円)、イングランド中西部は203,327ポンド(約2800万円)と、これも地域によって大きな差があります。

イギリスの光熱費

イギリスに住んでいると、よくイギリス人が「光熱費が高い」と愚痴を言うのを耳にします。どのぐらい高いのでしょうか。

政府が運営する情報サイトGov.Ukによると、年間平均額は電気代が559ポンド(約7万8315円)、ガス代は652ポンド(約9万1325円)とのこと(2016年の調査結果)。

また、水道料金については、イギリス光熱費比較情報サイトUswitch.comで2015年の予測値を上下あわせて年間385ポンド(約5万3938円)と紹介しています。

月額は日本より安め

単純にこの3つを足すと、年間1,596ポンド(22万3596円)で1ヶ月あたり133ポンド(1万8633円)となり、日本の総務省統計局が発表した2016年の家計調査報告にある2万1177円(1ヶ月あたりの光熱・水道費の平均)と比べると、日本より安いということになります。

もちろん、この数字は平均で、家屋の大きさや家族の人数によっても違うため、これよりも高くなることもあるでしょう。おおよその目安にしていただけたらうれしいです。

まとめ~金銭感覚をつかむまでは試行錯誤

イギリスは日本から遠い国ですが、日本とイギリスの関係は歴史が古く100年ぐらいだそうです。でも、イギリスのことは日本であまり詳しく知られていないですよね。

私もイギリスに来るまでイギリスのことはあまり知らなかったので、びっくりすることがいっぱいでした。特にお金のことは身近なため、驚いたり困ったりしました。

慣れるまで試行錯誤だと思いますが、イギリスで働くという夢を実現させて、イギリスでの生活を楽しんでください!

※この記事の内容は2017年5月現在のものです。

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この記事を書いた人

在英10年。一児の母一夫の妻。日本語教師暦17年。今まで旅した国は11カ国、22都市を訪れました。
私の経験したことが、これからイギリスや海外へいらっしゃる方のお役に立ったらうれしいです。

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