カナダで部屋を探すにはどのようにしたら良いのでしょうか?
資金があればご自身でコンドミニアム等を購入、または賃貸される方もいらっしゃるかもしれませんがカナダに来て生活をはじめる方は学生でなくてもルームシェアからスタートするかと思います。
カナダは生活コストが高いので、現地のカナダ人もルームシェアするのは珍しい事ではありません。カナダのバンクーバー近郊に住んでいた私が住んでいた家について少しお話をしてみたいと思います。
家の立地
ロイヤル・オーク駅(スカイトレイン、Trans link Expo Line)から歩いて10分ほどの住宅地
バンクーバーの中心地からスカイトレイン利用で40分ほど。空港からは、車なら30分、電車などの公共交通機関を利用すると1時間半ほどかかります。 ロイヤル・オーク駅は、バーナビーにあるスカイトレインの駅です。
すぐ隣の駅にはメトロタウンという巨大ショッピングモールがあり、普段の生活に必要なものはすべてそこで揃えることも可能という比較的便利なところでした。
バーナビーというのは、カナダ西部の都市、オリンピックでも脚光を浴びたバンク―バーのすぐ東側にある街です。バンクーバーとはスカイトレインで繋がっているので、駅の近くであれば車がなくても生活に不便がほとんどない土地です。
※詳しい場所を地図で見たい方はこちら以下のリンクを参照してください。
選んだ理由
「立地」×「家賃」×「2人で住める」
私が家を探す際の絶対条件
- 立地:通学・通勤に不便でないこと。できれば、電車やバスに乗る必要がないのがベスト。
- 家賃:物件探しの際に考えていた家賃に関する条件は、安い方がいいが目安は400カナダドルから交渉スタート(上限は水道代や光熱費、インターネット代込みで800カナダドル)
プラスαで重要視したいと考えていたこと4つ
- 「大家さんとの相性」
- 「設備がきちんと動くかどうか」
- 「部屋に鍵があるかどうか」
- 「できれば家具付き」
私はバンクーバーで働いていたのですが、もともとはE.C.E(Early Childhood Educator)のライセンスを取得するための学校に通うためにカナダに渡りました。
なので、まずはその学校へのアクセスが良いことが条件で探しはじめました。また、いっしょに住むパートナーもいたので2人で暮らせるという点もはずせない条件の一つでした。
もちろん、家賃も大事です。いくらでも払えるなら素敵なコンドミニアムがたくさんありましたが、仕事は法的に出来ないので収入源がありません。そんな私たちの家賃の予算は400カナダドル。
以前にカナダに住んでいたという知人の最低家賃が300カナダドルだったということ、プラスもう1人分の光熱費ということで、この値段設定にしました。
少し狭くてもパートナーと2人で住んで家賃を浮かせようとしていたので、「1人限定」と明記されていない限り、見学に行き、交渉をするつもりで探しました。
最終的に決まったのは、「1ルーム:400カナダドル」のお部屋の住人を募集していた大家さんのおうちでした。
部屋の見学の際に「2人で住みたい」こととと、光熱費分として「家賃+100カナダドル/月払う」という交渉をしてみると、バスルームとキッチン付きの部屋を貸してあげるから600カナダドルで、と言われ考えた結果その物件に決めました。
価格
600カナダドル
家賃詳細(部屋代、水道代・光熱費・インターネット料金込み・洗濯機・乾燥機利用、週2回まで)
バンクーバー近郊で2人分の家賃としてはかなり安い方かと思います。
間取り
1DK
キッチン付きの部屋1部屋+寝室1部屋
洗面台とトイレとバスタブ(シャワー)は区切りナシ
バンクーバーをはじめとする欧米諸国では、キッチンや浴室などは共有で個室を借りる「ルームシェア」は割と主流です。
学生はもちろん、家賃が高い都市部では社会人でもルームメイトと暮らす人も少なくありません。生活コストが高いと言われるバンクーバーでは特にそのような傾向があります。
友達同士でコンドミニアムなど家を借りてそれぞれ個室を持ったりすることもありますが、同居人をネットなどで募集し一緒に住んだりしている人が多かったように思います。
私たちが住んだところは母屋とは入口も別だったので、共有スペースは特にありませんでした。
設備
ベッド、掛布団、枕、テーブル、椅子、キッチン(冷蔵庫、電子レンジ、コンロ、オーブン)、共有で洗濯機、乾燥機
2人分のくらしに不便のない最低限の家具たちでしたが、生活をすぐに始められたのが何より良かったです。
はじめは、ベッド、テーブル、椅子はなかったのですが、入居の際に用意してくれたらすぐに契約するという交渉で付けて頂きました。
最低3か月は住む契約でしたが、私たちとしてもあまり引っ越しはしたくなかったし、部屋も値段の割には広かったので大家さんとの相性さえ悪くなければ、長く住みたいと思っていました。
見学の時に大家さんに「最低1年以上住める場所を探している」と言っておいたのも良かったのかもしれません。おそらくですが、早く誰かに住んでほしかったのだと思います。あまり入居希望者がいなかったのかも知れません。
日本にはない設備:オーブン
大きなオーブンは日本ではなかなか見ないのではないでしょうか?こちらではどこの家にでもある普通のコンロとオーブンです。
はじめはほとんど使うことが無かったオーブンも、お菓子を焼いたり、チキンを丸ごと焼いてみたり、ラザニアを作ってみたり、フライドポテトやチキンナゲットを焼くのに使ったり…とどんどん出番が多くなりました。
日本に帰ってきてからは、あの大きいオーブンがないことが逆に不便に思います。
トラブル
結露の対応について、ちょっともめたことがあります。
大家さんは、私たちが住んでいた離れの部屋に来ることはほとんどありませんでしたが、時々庭の手入れなどの時に部屋の前を通ることがありました。
あるとき、部屋の窓が結露しているのを見て、「ちゃんと掃除しなさい」と言われたので私は「料理をするとどうしても結露してしまう」と告げると「そんなわけない。掃除が足りない。」となぜか怒り出してしまいました。
その時は必死に説明しようとしましたが、私の英語もつたなく、大家さんも怒りで聞く耳持たず…。
後日大家さんが機嫌の良さそうな時に謝り、「今度から気を付ける」と言ってみると、それ以上問題が大きくなることはなく済みました。結局掃除はそんなにしなかったけれど…。
でも、あまりの剣幕で怒られ「出ていけと言われたらどうしよう」と思ったことは今でも記憶に残っています。
部屋選びのポイント
自分がどんな物件を探しているのか、明確にしておくことです。
特に、「自分がゆずれない条件」と「ゆずれるけどできたらゆずりたくない条件」は明確にしておくほうがいいと思います。たとえば部屋に鍵がついていない部屋は家賃が安くても私は見学先にも選びませんでした。
また、洗濯は自由にできた方がいいと思っていたけど、週2でできるならいいか、とかそういうことですね。
細かいことのように聞こえますが、不動産屋がほとんどないに等しいカナダでは「個人」と「個人」の契約が全てです。決まっていないことは、交渉次第な部分でもあります。
重要なポイントについては、取り決めたことを必ず紙の契約書で用意してもらう、もしくは自分で用意してサインをもらうべきです。
何かトラブルがあったときでも、議論する基準が明確になっているのとなっていないのでは状況がまったく変わってきます。メールの文章で残しておくだけでもいいと思います。
見学に行くときは、一人では行かないこと
そのままの意味ですが、見学に行くときは一人では行かない方がいいです。理由は2つ。ひとつは、安全面の問題、もう一つは第三者目線が助けになるというプラスな点からです。
安全面の観点に関して、特に女性はどうしてもやむをえない場合は仕方ないかもしれませんが、複数人で行くことをおすすめします。複数いた方がいろんなポイントを見ることができるという点も大きいでしょう。
いくら自分一人でチェック項目を用意して見学に行っても、オーナーとの会話に集中して、見落としてしまう部分、確認しそびれてしまう事が出てくると思います。英語に不慣れなら、なおさらです。
より正確に、より冷静に部屋の良し悪しを判断するためにも一人で行かない方がいいでしょう。
ルームメイト選びのポイント
友人と住む場合も、もともと知っている人だから安心、ではありません。もともと知っているのは、家の外の姿です。一緒に住むのとは別だと考えたほうがいいです。
もともと一緒に住んでいたルームメイトスタートの友人ならむしろありですが、そうでなければちょっと注意した方がいいでしょう。
ちょっとした生活習慣が気になりだしたことから始まって、結局最終的には疎遠な仲になってしまったというのも珍しくない話です。金銭面も大切ですが、友人はお金では買えません。大切な友人なら尚更です。
まとめ
実際に住んでいた家について、実体験から感じたことなどを中心にまとめてみました。
部屋探しをするときに大事なのは、「自分の部屋選びの基準を明確にする事」です。ゆずれる部分、ゆずれない部分ははっきりとさせておくとスムーズです。それから、「契約内容は紙に書いてサインをもらう」ことも大切です。
いざという時のために、トラブルを未然に防ぐ1つの策にもなりますから、面倒がらずにきちんとやっておきましょう。
心から安心できる家を確保することができれば、カナダライフをより満喫できますよね。
※カナダドルレート計算について1カナダドル=85.5円
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