J-SHINEってご存知ですか?将来子どもに英語を教える仕事につきたいと思っているあなた。どうせ留学にいくなら何か資格をとって帰りたいと思っているあなた。ぜひ1度J-SHINEについて調べてみてください。
今回は、私がカナダ・バンクーバー留学中にとったJ-SHINEの小学校英語指導者資格について詳しくご紹介します。※1カナダドル=約82円
J-SHINEとは
J-SHINEは小学校英語指導者認定協議会の略称で、英語教育指導者の資格認定を行うNPO団体です。日本の小学校での英語教育を促進させるために民間主導で設立され、特定非営利活動法人として内閣府から認証を受けています。
J-SHINEには6種類の資格があり、指導経験時間と英語力によって資格の種類が決まります。指導経験時間が増えたり、英語力を評価する国際指標であるヨーロッパ共通参照枠(CEFR)の証明書を提出したりすると資格もレベルアップしていきます。
資格を取得したい場合は、J-SHINEの認定を受けた登録団体にて講座を受講した後、その団体から推薦してもらう必要があります。登録団体は、現時点(2018年12月現在)で50件以上あります。
資格を取得すると、J-SHINEのホームページに自分の情報を公開することができるので、小学校や英会話スクールなどから仕事の依頼がくることもあるようです。資格の有効期限は4年で、その後は必要手続きを行えば更新することができます。
海外で取得するメリット
期間が短い
J-SHINEの資格は日本で使うものですが、実は同じ内容の資格を海外でも取ることができ、カナダやオーストラリア、ニュージーランドなどにJ-SHINEの登録団体があります。
日本で取得するには半年から1年かかるスクールが多いのですが、海外ではほとんどの場合6週間で取れます。
私は、カナダのバンクーバーにあるインターナショナル・ハウス(Internarional House)にて4週間の授業と2週間の実習を受講し、小学校英語指導者資格を取得しました。
4週間の授業を受けた後にはテスト、2週間の実習後には実習先の先生からの評価と自身のレポート提出があり、どちらも無事合格すれば資格ゲットです。
また費用は、授業料や教材費実習手配料などすべて込みで2,140カナダドル(約176,000円)かかりました。
授業も実習も英語で受けられる
授業は、日本人の先生が日本語で教えてくれるクラスと、ネイティブの先生が英語で教えてくれるクラスが合わさって構成されていました。ネイティブの先生からも教えてもらえるのは海外ならではだと思います。
また実習先は、主にネイティブの子が通う幼稚園か、英語を第二外国語として話す子が通う幼稚園かを選ぶことができました。どちらを選んだとしても日本とは違う幼稚園のスタイルなので、非常に勉強になると思います。
基本情報
- 名称:International House Vancouver
- 住所:Suite 2001 – 88 West Pender Street, Vancouver, B.C., V6B 6N9 CANADA
- 電話番号:(604)739-9836
- 公式サイト:http://www.ihvancouver.com/
授業内容
授業は4週間あります。基本的には、先生から教え方のテクニックを習いお手本を見せてもらった後、実践ということで自分たちも模擬授業をします。この繰り返しでいろいろなテクニックを身に付けていきます。
模擬授業はクラスメイトとペアで考える機会が多かったので、意見を出し合うことでより良い授業づくりをすることができます。模擬授業後は必ず、先生やクラスメイトからフィードバックされる時間がありました。
最初は、自分が英語で授業をすること自体できるのか不安でしたが、それは回を重ねると慣れます。いかに日本語を使わず噛み砕いた英語で小学生に伝えるかということが大切になってくるので、むしろ簡単な英語をチョイスするほうが難しかったです。
さらに、小学生相手なので楽しく飽きさせない指導案作りが必要です。そのため、模擬授業のたびにおもしろくて生徒みんなで盛り上がれそうなゲームを考えなければならなかったのですが、この練習がその後の実習でかなり役に立ちました。
その他にも、日本人の先生が教えてくれるクラスでは、小学校の学習指導要領についてどのような英語教育が今小学校で求められているかなどを学びました。
実習内容
実習は2週間朝から夕方まで行われ、先生方や子どもたちと常に一緒に行動します。室内や外で遊んだり、お昼ごはんを同じテーブルに着いて食べたり、またお昼寝の時間は子どものそばにいって寝かしつけたりしました。
私の実習先は2歳から5歳くらいの子が20人程度いましたが、みんな素直で本当にかわいかったです。
私が1番苦戦したのは、子どもたちの喧嘩の止め方でした。
よくおもちゃの取り合いで喧嘩になりましたが、初めて喧嘩を止めに入ろうと試みたときは、何と言ったらお互いの子が納得し仲直りできるか、さらにそれを英語で何と言ったら良いのか分からず固まってしまいました。
このような場合は、双方の子どもの意見を聞き、ルールを作ってあげることで解決する場合が多いそうです。
その後何度も喧嘩を止めに入ることになりましたが、その都度周りの先生が助けてくれました。また、先生が子どもに接する姿を観察して真似しているうちに、私も自然にできるようになりました。
実習先でレクリエーション
実習では、レクリエーションの時間を何度か与えてもらえます。クラスをコントロールしながら、子どもたちに何かを教える時間です。私の実習先は特にやることも決められていなかったので、自由にやりたいことをさせてもらいました。
絵本
私はまず、絵本を読んでみました。ただ絵本を読むだけでは子どもたちは興味をもってくれないので、読み始める前に絵本の表紙を使って子どもたちに質問をいくつか投げかけ「導入」をします。導入の方法は授業で教えてもらったので、安心してできました。
ゲーム
次の日は、ゲームをやってみました。模擬授業で自分が発表した”Simon says”というゲームをそのままやってみると、大成功でした。
これは、”Sit down”や”Walk”など簡単な英語の指示の前に、教師が「Simon says」と付けた時だけその指示に従うというルールです。模擬授業は大変でしたが、実習に行って何度も心の中で先生に感謝しました。
その他にもいろいろやってみましたが、折り紙は食いつきがよかったです。
期間
実は、もし実習の時間までとれず4週間の授業のみ受けた場合でも、小学校英語準認定指導者資格は取得できます。しかし、私自身実習は為になりましたし楽しかったので、時間があれば実習まで受けることをおすすめします。
まとめ
授業と実習を合わせると1か月半と短い期間でしたが、非常に濃い時間を過ごすことができました。
残念ながら日本ではJ-SHINEの資格がそこまで知られていません。しかし、将来小学校に限らずどこか英会話スクールなどで子どもに英語を教えたい方は、今後使えるテクニックがたくさん学べます。
J-SHINE登録団体がある国に留学する際には、ぜひ考えてみてください。
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