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フランスの冷凍食品専門店ピカール(Picard)の有効活用方法とおすすめ食品10選

カツオのたたき

日本でもミートボールや唐揚げなどお弁当の足りない1品や、シーフードミックスやベジタブルミックスなど料理の手間を少しはぶくために大活躍の冷凍食品。

フランスでも冷凍食品は日本同様生活の一部となっており、冷凍食品を専門に扱う「Picard(ピカール)」というスーパーマーケットがあります。

ピカールではお弁当に利用できる一品やストック食品としての冷凍食材だけではなく、温めたらそのまま食卓に出すことのできるオードブルからメインディッシュ、デザートまで本当にバラエティ豊かな商品を見つけることができます。

2016年11月に日本でもオープンし話題となっているピカールですが、フランスでは歴史のある大型チェーン店です。

今回、フランス人の友人数名にアンケートをとってみた私なりのおすすめ10選をお伝えしたいと思いますので、ぜひ日本の店舗の売れ筋のお品と比べてみて下さいね。

目次

フランス人にとっての「ピカール」とは?

お勧め品をご紹介する前に、簡単にフランス人にとっての「ピカール」とはどのようなイメージなのかをご紹介したいと思います。

1992年に創業したピカールは、私の周りのフランス人の友人・知人でここを利用しない人はいないのではないか、というほど生活に密着しているお店だと言っても過言ではありません。

毎年行われる意識調査で連続6年「フランス人が好きな食べ物のブランド」第一位になっており、フランスだけではなくすでに近隣のヨーロッパ7カ国(イギリス、リュクサンブルグ、ベルギー、イタリア、スウェーデン、スイス)にも進出している人気食品ブランドです。

フランスでは、「休日に」「お誕生日会」「ディナーに行く前に1杯我が家で」と、かなり頻繁にホームパーティーが開かれます。

普段の生活の中で、仕事で疲れた日の夕飯に簡単に冷凍食品で済ませてしまうという普通の使い方ももちろんですが、高級食材をふんだんに使った珍しい品もたくさんあり、頻繁に開かれるホームパーティーのテーブルを簡単におしゃれに飾りたい時にも大変便利な冷凍食品をお手頃なお値段で手に入れることができるのです

フランス人にとってピカールは高級なイメージは全くなく、「手軽さ」と「高品質」を象徴とした一般市民の助っ人です。

カテゴリー別お勧め冷凍食品10選

野菜・果物編

ブルーベリー

ストック食材として便利な冷凍野菜ですが、カットされた野菜や果物やハーブなどまでが冷凍されていて、お料理は自分で作るけれどちょっと時間がなくて野菜を切るのが面倒だな、という時にピッタリなのがカット野菜・フルーツです。

カットされた冷凍野菜を使うだけだと「自分で料理しているには変わりないし冷凍食品で手抜きしているという罪悪感は感じない」と友人は言っていました。

冷凍フルーツは、我が家では半解凍の状態でヨーグルトと一緒に食べています。自分の好きなフルーツを好きなだけヨーグルトと食べられるので子供達にも大好評です。

もちろん我が家にもストックされている冷凍野菜・果物があります。私の家にも友人の家にも必ずあったお勧め冷凍・野菜はこんな感じでした。

ほうれん草(Epinard haché)1kg 1.4€(約160円)

いんげん(Harico vert extra fin)1kg 1.5€(約180円)

ミックスベリー(Caktail de fruit rouge) 450g 3.8€(約450円)

いちじく(Figues en quartiers)600g入り 3.75€(約440円)

ちなみにフランス人の友人にはそこまで重宝されていないようですが、我が家には必ず「枝豆」が常備されています

ビールのおつまみに、子供達のおやつに、解凍すればそのまま食べられる冷凍枝豆は少々割高ではありますが、わざわざ日系のスーパーまで行かなくてもピカールで購入できることを思うと、懐かしい日本の味で大活躍の1品です

お肉編

特製フォアグラ丼

※写真は実際にピカールの生フォアグラで作った「特製フォアグラ丼」です。

ハンバーグ10枚入り(4steck hachés) 10枚1kg 11.20€(約1300円)

生フォアグラ(4 escalopes de foie gras de canard cru)140g 14.50€(約1700円)

子どもの大好きなフランスの簡単プレートは「ハンバーグ&フライドポテト」です。

ハンバーグとは言っても日本の様にタマネギが入った物とは違い、ただ挽肉をハンバーグの形にしただけというきわめてシンプルなもの。

子どもだけではなく、大人も大好きな一品ですので、どこの家庭の冷凍庫にもこの冷凍ハンバーグは必ずストックされているそうです

生フォアグラは私のお勧めの一品です。生フォアグラはお肉屋さんでも、数日前に発注をかけて下さい、と言われることが多く、冷凍で買えるピカールの生フォアグラは大変ありがたい存在です。

お客様のおもてなし料理の最後にちょっと気を利かせた「フォアグラ丼」が我が家の定番になっています。

お魚編

カツオのたたき

ここ最近の私のお勧めナンバーワンは、なんと言ってもかつおのたたきです。2017年の3月から発売になったこのかつおのたたき、新鮮なお刺身が簡単には手に入らないここフランスでは本当に貴重な一品です

生魚を食べる文化はここフランスでも少しずつ浸透しており、そんな中でこの鰹のたたきはフランス人にも好評な様で、私が最初にこの商品の存在を知ったのもフランス人の友人宅でのディナーの際でした。

お値段もお手頃で3時間の自然解凍でそのまま食べることのできるこちらのたたきは、常に我が家の冷凍ストックとして冷凍庫に眠っています。

鰹のたたき(Tataki de bonite à ventre rayé)200g 6.95€(約800円)

そのまま食べられるお料理前菜編

20 petits fours salés(オーブンでそのまま焼ける前菜の盛り合わせ20個入り) 190g(20個)6.95€(約800円)

オーブンで10分ほど温めるだけ、そのまま自然解凍したらすぐに食卓に出すことのできる前菜の盛り合わせは、ちょっとしたホームパーティーの前菜に重宝するそうです。フランス人の友人宅のストックには必ずあるとのことでした。

私はあまり利用しないのですが、フランス人の友人宅で頂く前菜、「おいしいね~、作ったの?」と聞くと90%以上の返事が「ピカールで買ったのよ!」なのでどこの家庭でも常備している一品なのだと思います。

そのまま食べられるお料理メイン編

Hachis Parmentier(アッシパルマンティエ)300g 2€(約240円)

Lasagnes à la bolognaise(ボロネーゼ風ラザニア)1kg 3.5€(約420円)

オーブンで焼くだけの簡単メインディッシュもたくさん販売されていますが、やはり人気なのはグラタンやラザニアなど家族全員が好んで食べる一品の様です

人気のラザニアやアッシパルマンティエなどは、1人分食べきりの300gの物もあれば1kgで3.5€とお買い得なファミリー向けの物もあります。

もちろん温めるだけのお肉料理やお魚料理もたくさん販売されていますが、私の周りの知人・友人達はお肉料理やお魚料理は自分で作る、という人が多かったです。

おやつ・デザート編

マカロン

フランスでは食後のコーヒーと甘い物はなくてはならないものですので、ピカールの冷凍食品の中でもデザートの占める割合がとても多い様に感じます

例えば、おやつに食べたり朝ご飯に食べたりと、フランスの子供達が大好きなクレープ。我が家でも良く子供達に頼まれてクレープを焼くのですが、生地から作るとどうしても時間がかかってしまいます。

ピカールで売っているクレープは、焼き上がった状態の物です。レンジで25秒ほどチンすると、熱々モチモチのクレープに大変身。

砂糖を振ったり、蜂蜜を塗ったり、ヌテラを塗ったり、お好みでバナナやクリームを挟んで1分で用意できる簡単おやつとして大活躍の1品です。

また、12個入りのマカロンは自然解凍でそのまま召し上がれます。色とりどりで本当に見た目が可愛く本格的なお味が楽しめるデザートです。同じく自然解凍でそのまま出せる可愛いミニエクレアもフランス人の友人達に大人気でした。

また、季節限定ではありますが、1月に発売される「ガレット・デ・ロワ」は生地が生の状態のパイとして売られており、オーブンで30分~40分ほど焼きます。

これがその辺のパン屋さんで売られているものと同じぐらい、ひょっとしたらそれ以上においしいので、時期が過ぎても冷凍保存できるという点から我が家では買いだめして置いてある1品です

  • 12macarrons(マカロン12個入り)4.95€(約580円)
  • 12mini-eclairs(ミニエクレア12個入り)5.95€(約700円)
  • 6 crêpes(クレープ6枚入り)420g 2.95€(約350円)

まとめ

上記でご紹介した物以外にも、「アジア料理」としてタイや中国、日本など、多くの国の料理の冷凍商品も多数あります。

日本では少しおしゃれを意識した感じの店舗展開に思えるピカールですが、フランスでは生活に密着した市民の強い味方となっているのがおわかり頂けたことと思います。

フランス人の趣向、フランスではなかなか手に入らないものなど、日本とはまた需要が違ってくる物も多いと思いますが、一手間省きたい忙しい日に美味しい物を食べられるピカールは今までもこれからも市民の強い味方なのです。

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この記事を書いた人

2003年よりフランスパリに移住し、こちらで結婚・子育て・仕事をしている30代主婦です。  
フランスにはパリに住んでいる者ならではの視点で色々な情報をお届けできればと思います。

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