アメリカに住んでいると、日本では経験した事のないトラブルが、いろいろと発生します。住まい、光熱関係、学校、車、あげていけばきりがありません。その中でも今日は携帯電話のお話をします。
今の生活に必需品の携帯電話ですが、契約、料金、支払いに関してアメリカでは本当によくトラブルがあります。その背景には、アメリカのカスタマーサービスの悪さが浮かび上がってきます。
ちなみにこのようなトラブルは、決して日本人だから起こっているわけではなくて、アメリカ人にも起こっています。まずみなさんに伝えたいのは、携帯屋さんの話を鵜呑みにしてはいけない、という事です。
ややこしい携帯プラン
アメリカの携帯契約はプランが非常にややこしいです。これに関しては日本も同じですね。
中高年層の方が携帯を買いに行って、店員さんのプランの説明がよくわからなかった、なんて話がよくありますよね。同様の事がアメリカでも言えます。
なので携帯を買う時は一旦ネットで調べてみてください。どういうプランがあるのかを理解してからお店に行った方がスムーズに手続きができます。
携帯屋に入るとすぐに店員が声をかけてきます。説明を聞いてから契約をしようとレジに行ったら、金額が違う、なんて事があります。
なにか手数料が含まれている、または店員が間違えているかもしれないので、契約する時は、契約内容と金額を何度も確認が必要です。
過去に、店員さんがプラン料金を間違えて説明してきた事がありました。実際より安く説明していたのですが、契約後にもっと高い金額だと判明しました。
契約の取り消しはできず、その後いくらか返金するという話になったのですが、結局返金はされませんでした。早めにお店に行けばなんとかなったかもしれませんが、気づいた時には遅かったみたいです。
いろいろと付属品をセールスしてくる
アメリカの携帯屋では、携帯を買いたいだけなのに「タブレット、モバイルホットスポット、スピーカーなどをご一緒にどうですか?」とセールスしてきます。
それによってプランが安くなるから、今日なら無料だから、と甘い言葉で誘ってきます。必要ないと思ったら断りましょう。
機器本体が無料でも毎月のお金が発生するかもしれません。しかも、無料でくれるようなタブレットは、型遅れで全然使えません。
携帯を1年使った時に、プランが安くなると言われてタブレットをアカウントに追加したとしましょう。タブレット自体も無料またはすごく安くて、月々の支払いも安くなると言われたら魅力的ですよね。
その1年後、携帯の契約が終わって他の会社に移行したくても、途中で追加したタブレットの年契約のおかげで移行時に解約金を払う羽目になります。
契約はついてない、と聞いていたのに実はついていた、なんてこともあります。携帯屋の店員の言うことには要注意です。まったく信用できません。
契約時にちゃんと手続きができていない
何台もの携帯を契約したりする時は、手続きにも時間がかかります。この時に、ちゃんと手続きができておらず、通話やデータが家に帰ってから使えない事があります。
携帯を契約したら、お店を出る前に問題なく動くかを確認しましょう。何台も移行させる時は、携帯に登録された電話番号が間違って登録されていないかも確認しましょう。
意味不明な請求金額
月々の携帯料金はだいたい同じくらいだと思います。データプランが使い放題でなかったり、国際電話を使う人は、多少変化はあると思います。
しかし、自分の使用理由以外で、急に安くなったり高くなったりすることもあります。そんな時は黙って支払わないで、カスタマーサービスに連絡してください。
携帯会社側の手違いなどで、違う金額を請求されることがあります。これは結構よくある話で、アメリカ人でも問題を解決するのに何ヶ月もかかったという話もあります。
Auto-pay(自動引き落とし)などにしている人も、毎月金額をチェックしておきましょう。
解約のタイミング
携帯会社によっては、特定の日まで解約ができないところがあります。携帯を新しい携帯会社に移行したとします。携帯はその場で移行されるので問題ないですが、あなたの前のアカウントにタブレットが入っていたとします。
もうタブレットは使わない、とタブレットだけ解約しようと前の携帯会社に問い合わせても来月の何日まで解約できません、と言われる事があります。そうなると、タブレットだけの為に、丸々1ヶ月分料金を払う羽目になります。
携帯会社を移行する時は、念のために前の会社にそのようなルールがあるか確認しておくといいです。
筆者の経験したトラブル
アメリカでは直営店の他にも、いろいろなお店で携帯が買えます。しかし、直営店でもこれだけのトラブルが平気で起きるので、直営じゃない場合は更にトラブルの可能性が上がります。
筆者がVerizon(アメリカ人気ナンバーワンの携帯会社)で契約をした時に次のようなトラブルがありました。
当時最新のiphoneが欲しくてマンハッタン中のVerizonを探して回りました。どこも品薄で、なかなか手に入れることが出来なかったのですが、近所にあるVerizonが唯一入荷予定がある事がわかりました。
その時はSprintの携帯を使っていて、まずはVerizonへの移行が問題なくできるかが問題でした。
アメリカでは過去の携帯の支払い歴やローンの返済歴などを元に、携帯契約時の補償金の有無や携帯本体の支払い方などが決まります。
支払い歴が不十分な場合、高い補償金が必要であったり、携帯本体の価格を多めに前払いする必要があります。
Sprintという会社はその設定が甘く、SprintからVerizonへの移行の場合、高めの補償金を払わないといけない可能性がありました。
まずはiphoneを確保しないと補償金の有無がわからないので、近所で見つけた入荷予定のiphoneを予約することにしました。予約時にいくらか予約金も払いました。
ついでにプランの説明や補償金のことも聞いてみました。あなたの場合補償金がいくらで、こんなプランがあって、と詳しく説明をしてもらいました。
予算内の補償金を払えば契約できることが分かりました。3週間後、お目当のiphoneが入荷したという連絡がきたので、ワクワクしながらお店に行きました。
しかし実際契約が始まると、話が違うことに気づきました。予約をした時は2台契約で補償金は200ドルほど、と聞かされていたのに、契約当日に2台で400ドル越えの補償金を提示してきたんです。
何かがおかしいことに筆者はその時気づいていませんでした。Verizonはレベル高いからこんなものなのだろう、と何も不思議に思わなかったのです。目の前にあるiphoneをどうしてもその日に持って帰りたかった、というのもありました。
結局携帯の頭金と補償金でかなりの金額を支払いました。そこで終わればよかったのですがトラブルはまだ続きました。
数日後Verizonから不思議な手紙が届きました。そこには
おめでとうございます!あなたはVerizonに補償金なしで入れます。いつでも最寄りのVerizonに契約にお越し下さい。
と書いてありました。これは一体どういうことなのでしょうか?
実は、直営店だと思っていた近所のVerizonは提携店(Authorized Dealer)だったのです。Verizonは店構えが似ているお店が多く、直営か提携かが少し見分けづらいのです。
携帯を予約した時に補償金が必要がどうかの審査を受けたのですが、今回届いた手紙はその結果が直接Verizonから送られてきたものだったのです。
Verizonから来た手紙によると、補償金なしで十分契約ができたはずなのです。ではなぜ筆者は400ドル以上の補償金を払う羽目になったのでしょうか?
直接Verizon本社に問い合わせて教えてもらったところ、提携店の補償金の設定は自由である事が分かりました。
つまり、筆者は補償金を払う必要無いことをVerizonのシステムで確認した上で、購入店の判断で、追加で払わされたということです。
ちなみに直営店はVerizonのシステムに基づき決められた補償金の設定がされています。どこのお店に行っても同じ金額です。
今回のトラブルに関しては、直接購入したお店とやりとりするしか方法はなく、Verizon本社は何もできないと言われました。
結果的にわかったのは、契約する時に補償金が必要だったのも、契約当日に値上げされたのも、卑怯なお店のやり方だったんです。
なぜ補償金をこんなに払わないといけなかったのか、購入したお店に聞いてみたのですが「君たちが怪しくてちゃんとお金を払うかわからないから」と言われました。
その時の店員の態度も購入した時とは全く違い、冷めた感じで言われたのを覚えています。2年後、当然そのお店から補償金に関する連絡はなかったので、私の方から何度もメールを送り返金をしてもらいました。
このように、直営店でないとトラブルの原因になります。特にVerizonの場合はお店の見た目がわかりづらいので間違えないように気をつけて下さい。
納得いかない時
もしローカルのお店で何か問題が発生して、解決できない場合は、カスタマーサービスに連絡するのがおすすめです。
どこの会社もチャットサービスがあるので、直接話さなくてもチャットで言いたいことが伝えられます。電話で話すのが苦手でも、チャットだったら気が楽ですよね。
もしお店の人がおかしなことを言っていると思ったら、カスタマーサービスの方で対応してもらえると思います。
まとめ
このように、携帯会社のトラブルはアメリカでは日常的に発生します。文句を言っても、日本のように「申し訳ございません」とは言ってくれません。
ストレスを溜めたくないなら、放っておくのも手です。あまりに頻繁に起こるので、ちょっとぐらいならいいや、と気にしないのも大事なことです。
でも、これはおかしい!なんとかしないと!と思う人は頑張ってみてください。なんとかなる時もありますがならない時もあります。
でもそうやってトラブルを解決をしていくことで、いろいろなことを学べたりもします。困った時ほど必死に伝えられるので英語力は確実に向上します。
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