マレーシアの首都クアラルンプールで公共の乗り物(バス・電車)に乗るためのカード(日本でいうところのSuicaやICOCAのようなカードです)は2種類あります。myrapid(マイラピッド)カードとTouch’nG(タッチゴー)カードです。
これらカードがあれば、バスに乗る前に小銭を用意しておく必要も(日本のバスのように両替機などはありません)、また電車に乗る際にわざわざ行列に並んで切符を買う必要もありません。
今回はこの2タイプのカードの違いや購入場所などをご説明したいと思います。
カードの種類
myrapid(マイラピッド)カード
こちらのカードは駅の窓口で購入ができます。
カードの表面にも書いてある通り、バス、LRT(クアラルンプール市内を走っているほとんどの電車路線がこれにあたります。)、モノレールに乗ることのみが可能で、KTM(市内を走る2路線がこのKTMと呼ばれる路線)には乗車することが出来ません。
マイラピッドカードは、有効期間を選んで購入ができるタイプのカードです。7日間、30日間のカードは中長期旅行者に便利です。
また、2年タイプを選ぶことも出来るので、こちらであればある程度の長期間滞在する人向けといえるでしょう。
myrapid HP(https://www.myrapid.com.my/)
Touch’nGoカード
そしてこちらがタッチゴーカード(カードの柄は時期によって変更があります)。
上記でご説明したマイラピッドカードよりも便利だなと思う点をあげると……
Ⅰ:公共の乗り物(バス、LRT、モノレールに加えてKTM)全てに対応可能
マイラピッドカードは使える路線に制限あり
Ⅱ:高速道路での支払いが可能
専用の機械を購入して車中に設置すれば、日本のETCと同様に、高速道路の料金所でわざわざ支払いをせずにスルーパスすることが出来るようになります。
Ⅲ:駐車場での支払いが可能
全ての駐車場ではありせんが、使える駐車場が多いです。
Ⅳ:提携店でカードでの支払いが可能
カードで支払いができるお店には、このようなステッカーが貼ってあったり、看板が出ていたりします。
支払い時はこちらの上にカードをかざすだけで支払い完了です。
タッチゴーカードにも有効期限があり、10年間となっています。
裏面に作成した月日と、最終使用可能月日が印字されますので、長期に渡って滞在する方は、10年たった時に急に使えない!何故だ…?とならないようにお気をつけ下さい。
Touch’nGoHP(https://www.myrapid.com.my/)
どこでカードを入手できるの?
タッチゴーカードはマイラピッドカードと違い、駅の窓口ですぐに作ることはできません。指定されたTouch’nGoHubまたはTouch’nGoSPOTsと呼ばれる場所でのみ入手が可能です。
主だった場所としては、KL Sentral(KLセントラル)ステーションに隣接しているnu Sentralと呼ばれるショッピングセンターのL2 07(L2フロアは…日本で言う4階にあたります。)にあります。
nuSentral HP(http://www.nusentral.com/store)
目印としては、左隣りにSAMSUNG(サムスン)のお店があります。
*入り口の様子
カードを作ってみましょう
- 入り口から入って右側の赤い矢印が指している辺りに受付札を取る機械がありますので、そちらで番号を取って順番を待ちます。
- 壁に取り付けてある画面モニターに順番が出たら、その番号のカウンターに行きます。
- 担当の人に「I want to make a new card」と伝えます。
いくらチャージするか聞かれるので、チャージしたい金額を答えます。この時にカードの代金として10.60RMがかかりますので、10.60RM+チャージしたい金額(下限10RM)、を支払ってカード作成完了です。
※10.60RMはデポジットではなく、あくまでもカードの代金となります。
チャージしてみましょう
タッチゴーカードにお金をチャージしたい場合、上でもあげたように、「PAY WITH AND RELOAD」というシールが貼ってある(スーパーなど)、または看板が出ているお店(コンビニや薬局など)や、簡易出店のような場所(大型ショッピングセンターなど)で可能です。
また、Touch’nGoHubに設置してある機械でのセルフチャージも出来ます。
この場合、青い矢印で示した箇所に
こちらの機械が設置してあります。
画面の案内に従って、操作していきます。
【チャージ方法】
- 画面をタッチ
- チャージを選ぶ(Touch’n Goのロゴを選択する)
- カードを入れる
- チャージする分のお金を入れる。
- OKを選択(緑色のチェックマーク)
- 完了。カードが出てくる。
もしわからない場合は、セルフチャージの機械の脇に警備員さんが立っていますので、この方がサポートしてくれます。
注意点として、所定のTouch’nGoHub又はTouch’nGoSPOTsでチャージする際には、手数料はかかりませんが、その他のチャージが可能なお店でする場合、1回のチャージにつき0.53RMの手数料がかかります。
使い方
さて、最後にタッチゴーカードを利用する時の方法です。
電車での使い方
MRT、KTM、モノレールは通常の電車に乗車する際の乗り方と同じです。改札口で読み取り部分にかざすだけ。
降りる地点で、乗車した分の料金が引き落としされて完了です。注意として、KTM路線で設置されている改札口ではタッチゴーカードを読み取ってはくれません。
脇にタッチゴーカード専用の読取機が設置してありますので、そちから乗車降車すればOKです。
バスでの使い方
次にバスでの利用です。乗車時にカードホルダーにかざします。この時には、そのバスが走る距離の最大金額がまず引き落とされます。
降車の際に、降車ドアにあるカードホルダーにかざすと、乗った距離分が引き落とされ、余分に支払った金額が返金される仕組みです。
例:乗車時に3RM引き落とし。降車時に2RMが返金され、最終的に1RMが乗車運賃となる。
バスの場合、日本のバスのように両替機などは設置されていないため、1.5RMの運賃で手持ちが5RMしかない場合、前もって両替しておかない限りそのままに5RM支払う事になるか、または同じバスの乗客の人に両替してもらうかしか方法がありませんのでご注意を。
まとめ
実際にタッチゴーカードを作ってからバスで小銭の心配をしたり、駅で切符購入のために長蛇の列に並んだりしなくてよくなり、便利かつ時短につながります。
通勤、観光、どちらにおいても面倒なことに費やす時間が軽減し、限られた時間を有効に利用することは必須だと思います。
そのためにも、カードを購入して、快適通勤ライフ、楽しい旅行を送って頂けたらと思います。
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