海外で生活するにあたって様々な情報を入手するために、サイトで検索をしたり、ブログを読んだり、インスタグラムやフェイスブックから情報を仕入れる方が多いと思います。
そんな情報収集の1つとして有効に使えるのが、海外在住の日本人向けに発行されているフリーペーパー(生活情報誌)です。
情報の早さならネットでの検索が早いのですが、活字が恋しい、ペラペラめくって読むあの感覚が欲しい、という方にとって、フリーペーパーは情報収集だけでなく、活字欲求を満たしてくれるアイテムです。
今回は、現在クアラルンプールで発行されている主だったフリーペーパーをご紹介していきたいと思います。
マレーシアの日本語フリーペーパーどこで手に入るの?
日本人向けのフリーペーパーは、主に下記の日本人向けの場所で手に入ります。
- 日本大使館
- 日本人会
- 日本食レストラン
- 食料品店
- コンドミニアム
- ショッピングセンター
- 旅行代理店
- 書籍店
- 病院
マレーシアの日本語フリーペーパーにはどんな種類があるの?
主だったフリーペーパーとして下記7冊子・紙面があります。
- WEEKLY M TOWN(ウィークリーエムタウン):毎週木曜日発行
- マレーシアガイド:年1回発行
- Senyum(セニョ〜ム):毎月5日発行
- Nangoku Shimbun(南国新聞):毎週木曜日発行
- panoora(パノーラ):毎月1日発行
- 週刊Jspo(ジェイスポ):毎週金曜日発行
- もしもし電話帳:毎年7月末ころ発行
マレーシアの日本語フリーペーパーのそれぞれの特色とは
それぞれを読み比べて見て、個人的に感じたフリーペーパーの内容、特色をあげてみたいと思います。
WEEKLY M TOWN
新聞形式のプリーペーパーです。全28ページ。
マレーシア国内で起こった事件や、情報などがそれぞれどの分野のニュースなのかがわかりやすいように、それぞれのニュースの初めに「社会」、や「ビジネス」などのカテゴリー化がされています。
また、国内の情報だけでなく、世界で起こった情報や、日本の芸能ニュースなども扱っています。
毎月掲載の特集やトピックスも多く、例えば・・・
- 健康維持のためのマレーシア人医師からのアドバイス
- マレーシアで子育てをするご家族へのアドバイザーコラム
- ゴルフがうまくなるためのコツ
- マレーシア国内で開催されるイベント情報
- おすすめのレストラン情報(居酒屋、各国料理、カフェなど、毎月1店舗を紹介)
- マレーシア国立博物館の見どころ
- マレーシア女性の紹介
など、掲載内容が多いのも魅力です。
他に、NHKのみとなりますが、1週間分の日本のテレビガイドも掲載されています。フリーペーパーですので、その収入源は企業からの広告費で成り立っています。
なので、日本人向けのレストランや、生活サポート企業など、お店情報も満載で、例えば広告として写真付きで掲載されているものとしては、
- 飲食店
- 引っ越し
- レンタカー
- 航空会社
- 人材紹介
- ビザサポート・会社設立などのコンサルティング系
- リース、レンタル
- 不動産
- 化粧品
- 病院
- ビューティー関連
- 資産運用
- 体づくり(ボディメイク)
- 教育関連
- アクティビティ関連
- 雑貨店
とかなり幅広く掲載されています。
各お店がそれぞれプロモーション(割引)などを載せているので、お得情報もここから得ることが出来ます。
上記であげた業種以外では、海外ということもあり、お子さんの今後の教育に不安を抱いている方も多いため、受験のための学校説明会の情報なども掲載されているのが特色です。
マレーシアガイド
本形式のフリーペーパーです。全420ページ。
地球の歩き方サイズで大変ボリュームがあります。
マレーシアで生活をしていく上で知っておきたい項目が色分けされて掲載されています。
主な内容は
- マレーシアの基礎情報
- マレーシアへの渡航に関して
- 赴任、長期滞在をするには
- 交通と宿泊施設
- ビジネス
- 金融、保険
- 生活
- ショッピング
- アクティビティ
- 教育、子育て
- 医療
- 美容、健康
- レストラン
- ナイトライフ
です。
マレーシアの基礎情報ではマレーシアの国とはどういった国なのか?通貨は?気候は?歴史は?祝日は?などが掲載されています。
また、私たち日本人には馴染みが薄いムスリム圏において、生活していく上で気をつけなければならない事などのアドバイスも掲載されており、マレーシアに来たばかりの人には大変役立つ1冊だと感じました。
各項目別を少し掘り下げみますと、ビジネスの欄においては
- マレーシア経済の現状
- ハラル認証に関して(ハラルとはイスラム教で許された項目の事を指し、イスラム教の人にとってハラルの認証を受けた製品かどうかがとても重要です。)
- ASEAN経済共同体についての説明と現状
- マレーシアに進出する海外企業への規制に関して
- 法人設立に関して
- 最低賃金に関して
- ビザの取得
- マレーシアで人材を雇用する際のルール
- 法人税、個人所得税の概要
- ビジネス用語
などが掲載されており、マレーシアビジネス入門としても、目を通しておくとよいかと思います。その他には、マレーシアでの現地採用に関するページもあります。
長期滞在者、赴任者の欄では
- 長期滞在プログラム(MM2H)取得に対しての概要と特徴、申請手順、条件など
- 運転免許の取得方法
などが紹介されています。
金融、保険の項目の欄では
- 法人口座の開設の仕方
- 両替事情
- 保険各種
などが紹介されています。
各項目ごとの内容は1ないし2ページ程のため、これ一冊である程度把握できるとまではいかないまでも、まず手始めとして頭にいれておくべき内容が満載です。
こちらの冊子ですが、毎年5月ごろに発刊されるようです。
ですので、そのあたりでにマレーシアに来る方には、是非手にとって頂きたい1冊です。(なくなり次第終了ですが、場所によっては1ヶ月近く置いてある所もありますので、5〜6月に渡航される人は最新の物が手に入るかと思います。)
Senyum(セニョ〜ム)
雑誌形式のフリーペーパーです。全48ページ。
毎月の特集に力を入れており、個人的には1番好きなフリーペーパーです。
例として今月号の毎月掲載の記事内容をあげると……
- 素敵なカフェ
- マレーシアと関連のある日本人の方の紹介
- 美容室特集(日系美容室、または日本人が行きやすい美容院の特集)
- マレーシアのカーライフ事情
- ビューティー特集
- マレーシア国内旅(今回はコタキナバル)
- インターナショナルスクール校の紹介
- 読書日記
- エディターさんの記事2件
- 自然の話
- マレーシアの最新芸術
- マレー語ひとこと
- プチプライスグルメ
- 引っ越し屋さんからの各エリア紹介
などなど。
大きな特集が毎月2つほど盛り込まれているのですが、行ったことのないマレーシア国内の旅行スポットに関してや、マレーシア人の方のお宅特集、大規模公園の散策の仕方や見どころと、この冊子で見たことをキッカケに訪れてみた場所も多く、また、普段見れないマレーシアの側面が見れたりと、とても楽しみな特集なのです。
とくに私が毎月気に入って熟読しているのが、「マレー語ひとこと」と「プチプライスグルメ」。マレー語のコラムに関しては、単語の意味や使うシチュエーションなどが覚えやすいので、大変参考になります。
プチプライスグルメは、普段知らなければ入らないようなビジネスビルの(誰でも自由に食べることのできる)お店など、知って良かったと思う情報が毎月掲載されています。
もちろんこちらも、広告も掲載されているので、お店情報の入手にも役立ちます。
Nangoku Shimbun(南国新聞)
新聞形式のフリーペーパーです。全16ページ。
WEEKLY M TOWN同様に、マレーシア国内で起こった事件や、情報などが掲載されています。
特集は少なめですが、ニュースの量は比較的多く、他の冊子で扱っていないような記事も載っているので、見逃せません。こちらは1週間分のNHKのワールドプレミアムのテレビ番組表が掲載されています。
また、国内の情報だけではなく、世界で起こった情報、日本の芸能ニュースなども扱っています。
パノーラ(panoora)
新聞形式のフリーペーパーです。全36ページ。
こちらの冊子は、特集がメインのようで
- 編集者の料理食べ比べ
- クアラルンプールで食べることの出来る日本各地の名物料理
- 様々な缶詰の食べ比べ
- ある食材の使い方、レシピ紹介
など、日本的な視点?での雑誌づくりとなっています。
また毎月掲載の特集は、
- ゴルフ上達法
- 占い
- マレーシアで出会った人
などなど。
月1回の発行のため、出会う確率が低く、読まずに終わる月も多々ありますので、見つけたら必ず手に取る冊子です。
週刊Jspo(ジェイスポ)
新聞形式のフリーペーパーです。全16ページ。
パノーラを発行している会社と同じ会社が出している、主にビジネスパーソン向けの冊子なので、毎月掲載の記事は、
- 仕事の愛用品
- 海外居住者のお金豆知識
- 働く男女へのアンケート
と、他誌に比べて働く人向けを意識した作りになっています。
また、海外で働いているビジネスパーソン(男性が多い?)という点からか、「オトコの料理」として、男性でも気軽にできるレシピなどを載せているところも、他誌との違いを図っているように思います。
もしもし電話帳
本形式のフリーペーパーです。全194ページ。
日本のタウンページのような冊子で、サイズは地球の歩き方サイズです。項目は、一般、暮らし、美容、学ぶなどに分かれており、それぞれに属するお店の電話番号が掲載されています。
電話番号以外には、
- 各エリアの詳しい地図(通り名あり)
- ちょっとしたコラム
- 祝日カレンダー
- マレーシア概観
- 公共交通機関の種類
- 路線図
- 市内運行無料バス(GOKL)の概要と路線図
- 医療
- 通信サービス会社情報
- 日本大使館よりのクアラルンプール市内の治安情報
- クアラルンプール日本人会の概要
- この1年に起こったマレーシア国内のニュースを時系列にて
なども掲載されています。
南国新聞を発行している会社と同じ出版社が発行しています。
マレーシアの日本語フリーペーパーの誌面内容以外の比較
ここでは、誌面内容以外を比較をしてみたいと思います。
まずは紙質・写真写り
紙質がツルツル系で、写真写りが良く見える誌面は、
- マレーシアガイド
- セニョ〜ム
- パノーラ
- Jスポ
- もしもし電話帳
紙質はツルツル系ではないが、写真写りはまずまずなのが、
WEEKLY M TOWN
新聞紙的な紙質のため、写真写りは普通なのが、
南国新聞
求人情報の掲載、人材紹介会社が掲載されている誌面
- WEEKLY M TOWN(人材紹介会社、求人情報共に掲載あり。
- マレーシアガイド(人材会社の紹介の情報のみ。)
- セニョ〜ム(人材会社の紹介の情報のみ。)
- パノーラ
- Jスポ
- もしもし電話帳(人材会社の紹介の情報のみ。)
保管するなら
もちろん、記事内容によって保管しておきたい!というものはマチマチですが、1年間保管をしておくことを目的として発刊されている誌面
- マレーシアガイド
- もしもし電話帳
マレーシアの日本語フリーペーパーの魅力とは?
クアラルンプールで書籍や新聞を購入したい場合、当然近場では売っていないためわざわざ買いに出かけなくてはなりません。また輸入品のため、お値段もだいたい1.5割増しとかなりお高く、毎日、毎月買うにはためらう金額です。
その点フリーペーパーは要点をまとめたニュースや、なるほど……と思わず頷く情報などが、なんとありがたいことに無料で手に入るのです。また置いてある箇所が多く、手に入りやすいことも魅力の1つです。
クアラルンプールに来たての頃は右も左もわからず仕舞いでした。情報を得ようとネットで検索をしても、各サイトは全て英語のみまたはマレー語のみの表記だったりと、欲しい情報に行き着く前に力尽きてしまうこともしばしば。
しかし、フリーペーパーの存在を知り、様々なイベント情報などを得ることで、その後の行動範囲が少しずつ広がって行きました。
今では、英語版のフリーペーパーも舐め読み?する程度ですが、目を通す様になり、英語の勉強も兼ねて一石二鳥だな、と感じています。
まとめ
クアラルンプールに来て驚いたことは、フリーペーパーがかなりの種類発行されているということでした。
各誌が取り扱っているお店もそこまでかぶっているということもなく、また内容にもそれぞれの特色をだしているので、毎週、毎月楽しみに待っています。
ひょんな場所で日本語冊子を見かけると、何故かほっとします。
ネット検索だけでは行き当たらない、痒いところに手が届く…そんなクアラルンプールのフリーペーパーを活用して頂けたらと思います。
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