新しい場所で新しい生活が始まるとなると、どうしても持って行くものが増えてしまうものです。特に長期滞在になると、どんな物を持って行くべきなのかとても悩みます。
私も最初の頃は心配で重い荷物を持って来て、これは要らなかったなと後悔したものがたくさんありました。何が必要で何が要らないのかというのは、なかなか住んでみないとわからないものです。
そこでこの記事ではニューヨークに来て3年目になる私が、日本からニューヨークに持って来て重宝しているものを紹介したいと思います。
歯ブラシ
歯ブラシはもちろんニューヨークにもたくさんの種類がありますが、ブラシのサイズが日本の歯ブラシに比べて大きいです。
私は日本から自分の歯ブラシを持って来ていましたが、たまたま友人の家に泊まった際に歯ブラシを忘れてしまい、ドラックストアで買ったアメリカの歯ブラシを使ったことがありました。
サイズは小さいものを選んだはずでしたが、それでもブラシのサイズが大きすぎて歯を磨きづらかったのを覚えています。
それから、必ず日本から自分の歯ブラシを持って来るようになりました。写真は最近気に入って使っている馬毛で出来た歯ブラシです。
ちなみに歯磨き粉についてですが、アメリカの歯磨き粉は口の中が荒れやすいと聞いたことがあったので日本から持って来ていました。
ですが、現地で購入した際にも一度も口の中が荒れるということはありませんでしたし、正直言ってアメリカの歯磨き粉と日本の歯磨き粉にあまり違いを感じられませんでした。
個人的には、日本の歯磨き粉よりもアメリカの甘すぎないミントのきいた歯磨き粉の方が好きです。
ウェットティッシュ
これは、本当に重宝しています。私はニューヨークに来る前に持って行くべきものをリサーチしてから来ていたので、ウェットティッシュは2パックほど持って来ていましたが、後でもっと持ってくればよかったと後悔しました。
日本ではレストランに行くと必ずおしぼりが付いてきますが、アメリカでそんな習慣はほとんどありません。また、全てのレストランとは言いませんが、テーブルがきちんと拭けていなくて汚いことがあります。
そんな時に1つ持っていればとても便利ですし、よく不衛生だと言われている地下鉄に乗ったあとは、食事前などに必ず使っています。
日本では100円均一で簡単に手に入るウェットティッシュですが、ニューヨークで探すとお手拭き用のウェットティッシュは意外と手に入りづらいです。
決してウェットティッシュがニューヨークに全くないわけではなく、ドラッグストアに行くと筒状のものが売られています。
しかしポケットサイズのものは意外と見つからず、あったとしても除菌成分入りのウェットティッシュが2パック入り100円で手に入る日本に比べると、アメリカでは同じ2パックでも3ドルくらいするのでやはり少し高い気がします。
ウェットティッシュの代わりによく売られているのがサニタイザーと呼ばれるもので、日本にある手ぴかジェルのようなものですね。個人的にはジェルを手に塗りこむというのがあまり除菌された気になれず、一度使ってみて以来使っていません。
それに比べて用途が多いウェットティッシュは、持って来て本当に良かったと思います。
爪切り
これも意外と探すと見つからず、ないとすごく困るものの一つです。爪が伸びすぎると人にケガさせてしまうこともありますし、割れやすくなり見た目も不潔に見えます。
ニューヨークでもドラッグストアに安いものがありますが、カッターの部分が直線のものが多く、爪の形に合った曲線のものを探すと意外に見つかりません。
一応Amazonには日本でもある形が売られているようですが、欲しい時に手元にあるととても便利です。
圧縮袋
海外へ行く際には必ず使っています。吸引不要の圧縮袋です。上から押さえ、丸めるだけ!非常に簡単に衣類を約1/2サイズにまで圧縮できます。
これがあるだけで、スーツケースにスペースが生まれ、荷物がどんどん入ります。一度使ったら、圧縮袋のない荷造りは苦痛と伴います。便利です。
圧縮袋は、引っ越しの際や帰国時にとても役に立ちました。私は冬服などかさばるものを持って来ていましたし、引っ越しも多かったので移動するときには圧縮袋なしではやっていけませんでした。
やはりこれもニューヨークでも買えますが、100円均一で買った圧縮袋と同じクオリティのものが5ドルくらいします。
洗濯ネット
これはあまりニューヨークで使う人がいないのか、探してもAmazonなどでしか見たことがないです。
洗濯ものは日干しという習慣の日本人からすると考えられないですが、ニューヨークでは乾燥機にかけるのが主流です。その為洋服が傷みやすく、デリケートな素材のものは洗濯ネットがないとすぐに生地が傷みます。
買おうと思うと探すのが大変なので、必ず2つは日本から持って来るようにしています。
常備薬
これは必須ですね。常備薬に関して、ニューヨークで同じ成分のものを探すことは出来るのですが、自分に合うか合わないかは使ってみないとわかりません。
アメリカの薬は日本の薬に比べて効き目が強いと言いますが、なかには日本のものの方がよく効く薬もあります。
それは自分が慣れている薬だからというのもあるかもしれませんが、やはり日本人の体質に合ったものを持って行くほうが、気持ち的にも安心出来ますよね。
化粧品
化粧品についても同じことが言えます。私は一通りの化粧品を日本から持って来ていましたが、半年ほど過ぎた頃には全て使い切ってしまいました。
そこで日本製のものは安いメーカーのものでも少し値段が高くなり種類も少ないので、アメリカ製の化粧品を買って使っていました。
しかし、使用して2、3日後に痒みが出てきてしまい、1週間後には小さいブツブツが顔中に広がってしまいました。
私が選んだものがいけなかったのかもしれないと思い、日本人の友人の使っているものに変えてみましたがそれでも治まりませんでした。
最終的には高くても日本のものなら大丈夫だろうと思い、高級な日本製のものを使ってみたところ一週間ほどでブツブツが消えました。
もちろんこれは個人の差があるとは思います。もともと日本でフランス製やアメリカ製のものを使っている方には問題ないとは思いますが、たいていの人は環境や水、気候が違う土地では肌荒れしやすくなります。
念のために自分の使い慣れたものを持って行くことをおすすめします。
折り畳み傘
日本ではかわいいデザインのものや機能性の高い傘が約2000円くらいで買えますが、ニューヨークで売っている折り畳み傘は同じ値段を出しても同じクオリティのものは買えません。
もちろんどこかのブランドものであればすぐに手に入りますが、値段は倍以上でしょう。雨が降ると、地下鉄の出口で傘を売る人が出てきますが、折り畳み傘は安くて10ドルする上に長持ちしません。
日本から持って来ていた小さくて機能性のある折り畳み傘をなくした時は、同じサイズで機能性のある折り畳み傘を探すのに本当に苦労したことを覚えています。
ブラシ付きドライヤー
女性用ドライヤーで、日本によくあるブラシが付いているドライヤーはなかなかニューヨークでは見つかりません。男性はあまり気にすることはないかもしれませんが、女性はこれがあるのとないのとではかなり違うと思います。
私は日本から持って来ていたので不便を感じたことはなかったのですが、日本人の友人にニューヨークでこのタイプのドライヤーを見たことあるか聞かれたときに、確かに探してみると日本に売られている形はあまり見ないことに気づきました。
似た形はあるものの、全く同じようなのはありませんでした。これは持って来て良かったなとその時感じました。
生理用ナプキン
これも女性のみですが、私は日本に帰国する度に大量買いします。こういった商品は使ってみないとわからないものですね。私もいくつかニューヨークで買ったものを使ってみましたが、通気性の悪さに驚きました。
よく海外のナプキンは使用感が全然違うとは聞いていましたが、こんなに違うとは思いもしませんでした。日本のナプキンの方が、通気性抜群で不快感や違和感がありません。
持って行くのは少しかさ張りますが、それでも私は日本のものを使うようにしています。只でさえ女性にとっては不快な生理、少しでも違和感を和らげるためにも生理用ナプキンは持って行った方が良いです。
冬物衣類、雪用ブーツ
ニューヨークに来て1年目の冬に本当に持って来てよかったと思ったのが、ジャケットと雪用ブーツでした。昨日まで蒸し暑いくらいの気候だったのに次の日突然大雪など、ニューヨークの気候は本当に読めません。
地球温暖化の影響もあってなのか、特にここ数年の気候はかなり変化が激しくなっています。
暖かくなる分には洋服で困ることはあまりないですが、凍えるような寒さや大雪になると、体温調整がとても難しくなります。大雪でも外に出なくてはいけない用事がある場合、この冬用ジャケットはとても役に立ちます。
わざわざ冬前の値段が高い時期に買わなくても良いので、金銭的にも助かります。特にユニクロのウルトラダウンロングジャケットはコンパクトなのに暖かいのでおすすめします。
真冬にニューヨークに行かない限り雪用ブーツについては現地に着いてから買ってもいいかもしれませんが、日本の方が安く良いものが売っていますし、現地では自分のサイズがない場合があります。
もし荷物に余裕があれば持って行くと良いでしょう。長靴のように膝下まで隠れるものがあれば充分だと思います。
茅の屋の出汁
これは私の母親に勧められて持って来たものなのですが、思いのほかこの出汁には助けられています。これは袋タイプの出汁で、袋のまま使っても良し袋を破いて使っても良しと、いろいろな工夫が出来ます。
小さい料理本も付いてくるので、私は時間があるときに試したりしています。日本の味が恋しくなった時、簡単に野菜や魚を優しい日本の味にしてくれる茅の舎の出汁は一度使うと癖になります。
アメリカ人の友人にも人気で、何回か日本にいる母親から送ってもらったことがあるほどです。
茅の舎からは、出汁だけではなくフリーズドライされている卵1個で作る茶碗蒸しなども出ています。簡単に日本料理が作れるので重宝しています。
フリクションペン
海外でも人気になったフリクションペンですが、ニューヨークでは日本のようにどこの文房具屋でも売っているというわけではありません。
なので、詰め替えが欲しくなった時はわざわざニューヨークにある紀伊国屋書店か、大きい本屋さんへ行くしかありません。
私は日本では必ずフリクションペンを使っていたので、詰め替えがなくなった時は買いに行くのが少し面倒に感じました。
意外にもまだフリクションペンの存在を知らないアメリカ人の人もいて、ミーティング時に使っていると欲しがられることがあります。一時帰国する場合には買ってきてとねだられることもしばしば。
いくつか持っていると、話のタネにもなりますし何よりも日本製のステーショナリーは使いやすいです。
まとめ
日本に帰る度に、日本製品のクオリティの高さに驚かされます。同じ商品でも値段、クオリティが全く違い、日本を出て初めてMADE IN JAPANの凄さを感じました。
ですが、ここ最近でニューヨークには日本のスーパーやアジアンマーケット、書店なども数多く出店しているため、揃えようと思えばニューヨークでほとんどのものが揃える事ができるのも事実です。
持って行く荷物が多ければ多いほど移動が大変になり、持って帰る荷物も増えてしまうことをしっかり頭に入れておくと良いと思います。その上で自分の必要なもの、必要でないものを判断出来ると良いですね。
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