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ベトナムで就労ビザにまつわるトラブルで日本から出国不可に?

ホーチミン

日本人がベトナムを訪れる際、ビザを未取得でも最大15日間の滞在が可能です。帰りのフライトチケットを空港カウンターで提示するだけで日本を出国・ベトナムへ入国することができます。

言い換えれば、16日以上滞在する場合はビザが必要ということです。

私はベトナムでの就職が決まり、日本からベトナムに出発するときにビザがなく、トラブルに遭遇しました。ベトナムへの入国だけでなく日本からの出国もできない!という幸先不安なスタートになってしまった失敗談をご紹介します。

※この記事は筆者の当時の体験に基づいています。

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目次

ベトナムへの出発直前、空港で足止め

ベトナム

ベトナムで仕事が決まり、移住する際にはどのビザで入国すればいいのでしょうか。

会社によって異なると思いますが、基本的には事前に勤務先の会社からベトナム入国管理当局へビザ申請の手続きを行ってもらい、許可番号を取得して入国します。

以下、駐日ベトナム大使館ホームページからの引用です。

許可番号取得必要書類:

  1. ベトナムに所在する会社の登記簿、投資ライセンス(認証された写し)
  2. 在ベトナム法人の登記印鑑・代表者サインの照会公文書
  3. N2フォーム(ベトナムに所在する会社から入国管理局へ受け入れ申請書を送付)
  4. 就労ビザ許可番号申請なら、労働許可証が必要(認証された写し)

駐日ベトナム社会主義共和国大使館「ビザ取得案内」

会社がこれらの書類を整えてビザ申請を完了し、許可番号を取得していれば入国することが可能です。

就労ビザが間に合わなければ観光ビザで

ただし、実際には4の就労ビザを取得するのに1〜3ヶ月ほどかかってしまうことがあります。そのため、入社予定日にビザ取得が間に合わないケースが多々あります。

就職に伴う移住であれば16日間以上の滞在となるため、観光ビザを取得してひとまず入国、そして観光ビザの期限内に就労ビザを取得します。

しかし、私は観光ビザも取得せずに入国しようとしていました。

というのも、当時は入社する予定の会社が就労ビザを手配してくれており、ビザの「申請中」という状態。会社側からは「申請中」ということを証明する書類を渡され、「この書類を見せれば入国できる」ということで安心しきっていたのです。

入国の準備書類は整っていると思っていたため、観光ビザは取っていませんでした。

書類に不備、出国を拒否される

ところが出発当日、空港カウンターで「ビザの取得がないと日本から出国させることができません」と驚きの返答が返ってきました。私が「これで入国できることになっています」と見せた書類には不備があったのです。

本来であれば、ベトナム政府が「申請中」であることを認めた捺印が必要とのことですが、その捺印がなかったのです。私が持っていた書類は、申請用紙を会社で印刷し、会社の捺印があるだけのものでした……。

ベトナム行きの飛行機に乗るために私が取った方法とは

ビザ未取得で当日を迎えてしまった場合、選択肢は2つ。

  • 1. 観光ビザを取得してからベトナムへ出発する

メリット:安心して渡航できる
デメリット:出発が遅れる

  • 2. 15日以内にベトナムを出国することを証明するフライトチケットを用意する

メリット:予定通りに出発できる
デメリット:行ってからが不安、チケット代が余計にかかる

2つの選択肢の中から、私は2を選びました。搭乗時間が迫る中、その場でベトナムからタイに向かう一番安い飛行機のチケットを購入しました。

ベトナムから15日以内に出国することが証明できたので、ひとまず日本からの出国が認められたのです。

結局、タイへの飛行機代は無駄になってしまいました。ただ、その日にベトナムへ行くことが重要だったので、最善の判断だったと思っています。

ベトナム滞在可能期間に次の手を打つ

ベトナムビザ

無事にベトナムに入国することはできました。ただ、滞在期間は15日間に限られています

会社側も就労ビザ取得を早められるよう準備をしてくれていたのですが、結局15日以内の発行は不可能ということが判明。そのため、やはり一度ベトナムを出国することになりました。

ただ、次に問題になるのは再度ベトナムへ入国するときです。日本人がビザのない状態で入国するには、前回のベトナム入国から30日間あける必要があります

しかし、タイに30日も滞在していられないので、次の入国の際にはベトナムの空港でアライバルビザ(到着ビザ)を取得して入国することになりました。

新たな滞在有効期間を得る

アライバルビザは、空港のイミグレーション前にあるカウンターで受け取ることのできるビザです。イミグレーションの前なので、ベトナムへ入国する前にビザを取得することになり、発行が完了したらそのまま入国できるというわけです。

ただし、アライバルビザの取得には雇用主などからの招聘状が必要です。また、飛行機での入国の際にしか利用できず、陸路での入国時には取得できないため要注意です。

このアライバルビザで3ヶ月の滞在が有効になるので、この期間中にワークパーミットなどの準備をすることをおすすめします。

なお、滞在期間が限られている場合、アライバルビザだけでなく、近隣のタイやカンボジアのベトナム大使館でベトナムの観光ビザを取得し、ベトナムに戻るという方法も可能です。

ビザ取得代行サービスを利用するのも一つの手段

ビザを取得する時間がない、手続きがややこしくて面倒、という方のために、取得代行サービスがあります。取得手続きを自分でするのが不安な場合は、そのようなサービスを利用するのもいいでしょう。

取得特急便など、通常の日程では間に合わないビザの取得も行ってくれます。自分で申請する場合に比べて多少高くつきますが、ビザを取得できずに出発日をずらすというリスクは回避できます

インターネットで検索すると、様々なビザ取得代行サービスが見つかります。取得希望期間によって価格は異なりますが、観光ビザであれば8,000円からで依頼できるものもあります。

まとめ~慎重になりすぎるぐらいでちょうどいい

ベトナムに限らず、観光でなく就職のために外国に入国する場合はビザが大きな問題になります。

お伝えした通り、私はそれでも何とかなったのですが、意気揚々と迎えた出発当日に飛行機に乗れないというようなハプニングはなるべくなら避けたいもの。

しっかり確認していてもやはり海外就職、想定外のことは起こり得ますが、くれぐれも準備万端で出発日を迎えられるようにしておきましょう。

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この記事を書いた人

海外就職・海外求人マッチングサービスGuanxiを運営しているIT企業。
世界各地をお仕事で飛び回っています。

世界各地で滞在し、見たもの、感じたもののリアルを届けます。

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