*交差点に飾られているイルミネーション
10月から11月にかけては、インドのお祭りシーズンです。この時期、街はお祭りの雰囲気でいっぱいになります。 特に、この時期の光のお祭りといわれる「ディワリ」は、インドで最も大きなお祭りです。
ディワリシーズンは会社でも、お祝いの飾り付けをしたり、お菓子がふるまわれたりと、お祭り気分が盛り上がります。
今回は私が体験した光のお祭り「ディワリ」について紹介します。
光のお祭りディワリとは
ディワリとは、「Fesitival of light(光のお祭り)」と呼ばれる、インドの新年のお祭りです。 南インドでは「ディーパバリ」と呼ばれることもあります。 毎年、10~11月の新月の日に行われます。
ディワリとは正義が悪に打ち勝つことを意味し、ラクシュミー女神(富の女神)をお祀りします。
ラクシュミー女神は、その家に幸せをもたらしてくれると信じられているインドの神様で、ラクシュミー女神を家に導くように、人々は自宅に電飾を施したり、家の玄関までの道筋にオイルキャンドルを灯したりします。
ディワリシーズンのショッピングモール
*ショッピングモールの飾りつけ
ディワリシーズンが近づくと、街中のショッピングモールは、ディワリのデコレーションが飾られます。 インドで一番大きなお祭りだけあってとても華やかです。
この時期は、インド中ショッピングムードであふれ、あちこちでディワリーセールが行われます。
インドの人々はプレゼントを買ったり、サリーやパンジャビドレス(インドの女性が着る、トップスとパンツ・ストールのセット)を新調したりします。
インドの職場の様子
*ディワリの飾り付けをした会社の車
ディワリシーズンになると、会社にも、黄色や赤などの色とりどりの花や大きなバナナの葉、二つに割られて中が赤くぬってある瓜のような実がたくさん飾られます。車にも飾り付けをします。
飾りつけに使うバナナの葉もあちこちで売られていて、それを使って飾り付けるのですが、みんな楽しそうに飾り付けているのが印象的です。
会社の車も写真のように、バナナの葉と花を使って、ディワリの飾り付けがされます。日本の新年にしめ縄を飾るのと似ていますね。こうやって、お祭り気分が盛り上がっていきます。
職場では、「ハッピー・ディワリ!」と声をかけあいます。生徒さんたちはみんな「ハッピー・ディワリ、センセイ!」と、挨拶してくれました。
バナナの葉があちこちで売られる
*バナナの葉を売っているお店
車やバス、オートリキシャ(自動三輪タクシー)もバナナの葉で飾り付けがされるので、この時期は、街のあちこちにバナナの葉を売る店が並びます。
バナナの葉を買った人たちは、車の上や、オートリキシャで持って買えるのですが、車やオートリキシャには積めない長さなので、屋根にのせて持って帰ります。
それでも、バナナの葉は、車の長さやオートリキシャの長さよりも長いので、屋根から飛び出しているバナナの葉を乗せた、車やオートリキシャがいっぱい走ることになります。
写真のオートリキシャも、前に花を飾り、横にはバナナの葉を立てて飾っています。
インドの街中がキラキラ
*木に飾られたイルミネーション
ディワリシーズンになると、デコレーションやイルミネーションで、街が華やかにキラキラしはじめます。その様子は見とれるほど美しいです。
光のお祭りというだけあって、イルミネーションも凝ったものが多く、それぞれの家でも、ディヤと呼ばれる素焼きのランプに灯をともしたり、電球で家の周りや家の中を飾り付けたりします。
この時期はどこを歩いても、イルミネーションでキラキラしていてとてもきれいなので、特別にどこかへ観光に行く必要もなく、インドのお祭り気分を味わうことができます。
もし通りすがりの人に「ハッピー・ディワリ!」と声をかけられたら、にっこり笑って「ハッピー・ディワリ!」と返しましょう!
ディワリの夜は花火と爆竹
*花火を買いにくる人たち
ディワリ当日は、女性は新しく買ったサリーや、パンジャビドレス、男性も新しい服を着ます。また、家の玄関の前には、カラフルな色の粉で模様を描きます。
そして家族みんなでプージャ(お祈り)を捧げ、食事をし、甘いスイーツを食べて、ディワリを祝います。
夜になると、子供たちが花火で遊ぶ、にぎやかな音と声が聞こえ始めます。 かなりの騒々しさですが、お祭りが最高潮で、大人も夢中になって一緒に遊んでいる光景は見ているだけでも楽しいです。
打ち上げ花火もあちこちに上がりますが、インドの花火の音は、日本の花火の音と比べるとかなり大きいでので、花火の美しさより、音の大きさのほうが印象に残るかもしれません。
まとめ
*ショッピングセンターのデコレーション
ディワリは、「光のお祭り」というだけあって、街中がイルミネーションとオイルランプの灯りで飾られ、とても美しい光景が見られます。歩いているだけでとても幸せな気持ちになれるので、私は一番好きなお祭りでした。
慣れない国での仕事や生活に疲れることがあっても、この光を見ると、自分がインドにいられることの幸せや、また明日からがんばろう!と、心に元気な光がともるような気持ちになれました。
そういう意味でも、やはりこのお祭りは「光のお祭り」なのかもしれません。
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