これぞインド生活!インドで暮らしているとありがちな出来事4選

オートリキシャ 南アジア

私はインドのバンガロールで、インドローカル企業IT企業の社内日本語教師として仕事をしていました。

会社はバンガロール市内からオートリキシャ(小型自動三輪タクシー)で30分ほど北に行ったところで、周りには日本人がひとりもいない場所でした。

会社のある建物の4階を住居として支給されており、 休みの日に市内へ出るくらいで、平日はこのローカルな地域で過ごしていました。

ここでは、インドで暮らしていた私が何度も経験した「ありがちな出来事」を紹介します。

行き先が不確かでもオートリキシャは出発する

インド

*交差点を行き交う人と車

オートリキシャ(小型自動三輪タクシー)は、インドの交通手段では大変便利な乗り物ですが、よくあるエピソードを紹介します。

行き先を伝えると、「オッケー。乗れ!」といって走り出すのですが、実はドライバーさんは「あのへんだろう」ぐらいにしかわかっていないことがよくあります。

わかっているものだと思って乗っていると、信号待ちの時にドライバーさんが隣のバイクのカップルに「〜ってどこ?」と聞いていました。時には道に車を止めて通行人に聞きに行くこともありました。

インドの人にとっては日常茶飯事なのか、聞かれた一般人の人が、道に詳しいはずのドライバーさんに行き方を教えてくれました。

ちゃんと目的地まで連れて行ってもらおう

インド生活が長くなると、ドライバーさんが本当はわかっていないかもと雰囲気で察することができるようになるのですが、それでもだいたいはちゃんと目的地に連れて行ってくれます。

ただ、中には面倒くさくなったのか「はい、ここ」と全然違う場所で降ろされそうになることがあります。

自分が行きたい場所じゃなかったら、「ここじゃない!」とはっきり言って、地図や住所を見せて最後まで連れて行ってもらいましょう。

もめ事はみんなが解決してくれる

インド

*夜の道路の様子

こちらもオートリキシャに関するエピソードです。

バンガロール市内から家まで帰るときのことでした。リキシャのドライバーさんは私の行き先を聞いてなぜか近くだと思って乗せたらしく、「ここだよ」と止めた場所は全然違うところでした。

通行人のおじさんに道をたずねたドライバーさんは、目的地がそこから1時間近くかかるところだと知って呆然としました。そして、夜なので早く仕事を終えたいらしく、法外な深夜料金を提示してきて嫌ならここで降りてと言ってきました。

やりとりをしている間に、気がつけば周りには黒山の人だかりができていて、おじさんたちは「あそこの道を通っていけば早い」「安くで行ってやれよ」「女性をこんなところでいきなり降ろすつもりか?」のようなことを口々に彼に言ってくれました。

問題があれば集まってくるインド人

しばらくするとひとりのおじさんが「もう大丈夫!100ルピーで行ってくれるように言っておいたから!それ以上は払わなくていいから安心して帰るんだよ!」と言ってくれました。

大勢のおじさんたちの満足そうな笑顔に見送られリキシャは出発、ドライバーさんは彼らの言ったことを守ってくれて、無事に家につくことができました。

何か騒ぎがあると、問題が起きてるのか?と、インドの人たちはどんどん集まってきます。そしてなんだかんだ言いながら解決してくれます。やたら日本語で話しかけてくる若い男性には要注意!ですが、こういう状況では安心ですよ。

時々、檻の中の動物状態になる

インド

*ナッツの量り売り

会社の人にインド菓子屋さんに連れていってもらった時のこと。そこは、ローカルの人御用達のお店でした。

ショーケースの中には、甘そうなお菓子から辛そうなあられのようなものまで並んでいました。

日本人がめずらしかったようで、ショーケースの向こう側の店員さんたちは私が動くたびにぞろぞろと私の前まで移動し、奥からも次々と人が出てきて、動物園の檻の中の動物状態になりました。

ローカルな場所だからこその貴重な体験

店長さんと思われるおじさんが、「これを食べてみろ」「あれを食べてみろ」とショーケースの上のお菓子を次々試食させてくれました。とっても親切で、試食だけでお腹一杯になるほどでした。

その中からチーズ味、チリが少し入ったもの、そしてほうれん草を揚げたお菓子を買って帰ってきました。ちょっと恥ずかしかったのですが、お店の人は満面の笑顔で見送ってくれました。

日本人がいないローカルなところに行くとこういった体験をする可能性が高いですが、地元の人としか行けない場所に連れて行ってもらえる機会があれば、ぜひトライしてみてください。いい思い出になりますよ。

言葉は通じなくても心は通じる

インド

*バンガロールで見かけたパレード

インドのスーパーの多くは入り口が決まっていて、そこの警備員にカバンを預けて中に入ります。

まだバンガロールに来たばかりの頃、入り口がわからなくてウロウロしている私に「あっちだよ」と身振り手振りで行き方を教えてくれたのは、スーパーの前に座って日向ぼっこをしているおじいさんでした。

彼は私が中に入るまでずっと見ていてくれました。帰り際にもう一度「こうやって回って入ればいいんだよ」と教えてくれました。

来たばかりで心細かった私にはおじいさんのあたたかさが本当に嬉しくて、私たちの間には何の言葉もなかったけれど、心はとっても温かくなりました。

まとめ

インドの人(特に南インドの人)たちは親切で、ちょっと道をたずねてもすぐに数人が集まってきてくれます。道を聞いた後にやっぱりわからなくて迷っていたら、教えてくれた人が気になって戻ってきてくれたこともありました。

ドライバーさんに道を教えてあげるカップル、仕事の途中なのに集まってきてくれたリキシャのドライバーさんたち、好奇心を素直に表現してくる親切なお店の人、言葉が伝わらないとわかっていても関わろうとしてくれる人たち。

そんな温かさがあることも、私がインドが大好きな理由のひとつです。

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記事を書いた人
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オーストラリアに子連れで大学留学。
8年滞在の後、シンガポール・インド滞在を経て、2007年帰国。年に一度はインドに里帰りするインド好き。インド生活、インドのことならおまかせください

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