海外旅行に行ったら、いろいろな街に行ってみたいですよね。国や都市によっては交通網が発達していて地下鉄や電車がとても便利です。
でも、違う街や都市に行きたいときはどうしますか?バスもいいですが、やはり車をつかえると行動範囲がぐっと広がります。レンタカーを借りたら、いざ目的地へ向かって出発!郊外に向かうには高速道路が早くて便利。
その一方で不安があるのも事実です。どうやって利用したらいいの?料金の払い方は?サービスエリアなどはあるの?今回はマレーシアで実際に高速道路を乗ってみた筆者の体験談です。
マレーシアの高速道路システム
マレーシアは東南アジアにあります。マレーシアを含む東南アジアの多くの国々は発展途上国ですが、マレーシアは意外と発展しています。交通事情も同じです。首都クアラルンプールでは都市高速道路網が張り巡らされています。
郊外都市に行く際も、多くの場所で高速道路が整備されています。車があればそれこそどこにでも行けるようになっています。
車線も日本と同じ左車線です。運転席も日本と同じで右側にあります。ですので、非常に運転しやすい環境です。
マレーシアの高速道路の入り口の探し方
一般道を進んで行くと、あちこちに高速道路入口の看板があります。看板の色は緑色に統一されているので、非常に分かりやすいです。その看板に従って車を進めていくと、前方に高速道路の入り口が見えてきます。
入口は料金所になっています。向かって左から、1.Tunai(緑)、2.Touch&Go(青)、3. Smart TAG(黄色)の3つにわかれています。
1.Tunai:現金払いの入口の意味。ここではカードを取る仕組みになっています。係員がいて直接手渡ししてくれる場合もあります。
多いのは機械からでてくるカードを取る方法です。カードをとるとゲートがあくので、そのまま進んで行きます。
2.Touch&Go:高速専用プリペイドカード入口のこと。事前に準備しているプリペイドカードを読み取り機にかざすと、機械がカードを読み取り、ゲートが開きます。
その際、前方にある電光掲示板にカード内の残金が表示されます。残金が足りないかもしれないと思えば、途中のガソリンスタンド等で現金チャージができます。
3.Smart TAG:日本でいうETCシステムのこと。ETCと同じで、事前に機械を購入し、自分に車にセットしておく必要があります。
Smart TAG専用のカードもあるので、それも作成しておかなければなりません。日本から来た旅行者にとっては、カードの準備などできないので、このゲートは使えません。
現地滞在者や現地の友人が一緒に乗っている場合などは使える可能性があります。料金所で停まって、窓を開ける必要がないので、非常に便利です。日本のETCシステムに本当によく似ています。
実際マレーシアの高速道路で運転してみた
ゲートを通過すると、そこからは高速道路です。本線に合流すると、たくさんの車が猛スピードで走っています。
なんか日本よりも速い車が多い気がするなと思います。それもそのはず、マレーシアの高速道路の最高速度は110km/hです。
しかも制限速度はあってないようなものなので、みんなガンガン飛ばします。マレーシアでは貧富の差が激しいので、最新の車からボロボロの車までさまざまな車が普通に走っています。新しい車の皆さんは、本当に飛ばします。
私の車は20年前のマレーシア産の車(プロトンサガ。現在33万キロ走行済み)なので、まったく太刀打ちできません。
車線は2車線です。左側が走行車線、右側が追い越し車線。遅い車は左側を走っています。右側は、速い車がバンバン通行していきます。怖くてあまり右側車線にはでれません。
マレーシアではジャングルを切り開き高速道路を作る
景色は実に雄大です。マレーシアはパームオイルとゴムが主な輸出品です。国中にたくさんプランテーションがあります。時に高速はそのプランテーションのど真ん中を進みます。両側はパームオイル林なんてことはざらです。
この光景は日本では見ることができないので、とても新鮮な気持ちになります。田舎を走っていると、パーム畑と車と青い空が妙にマッチして最高です。しかも道はひたすらまっすぐ。思わず叫びたくなります。
時々車の中からプランテーションで作業している方々を見ることがあります。みんな日焼けしていて真っ黒です。大変だろうなと思いながら車は快調に進んで行きます。
マレーシアの高速道路のサービスエリアで休憩
走ること約2時間、だんだんと腰も痛くなってきました。小腹もすいたし、トイレにも行きたくなります。そんなときには「R&R」へ立ち寄ります。「R&R」はマレー語で「Rehat & Rawat」の略です。
英語にすると「Rest & Care」。「体を休めていたわる場所」、つまり「休憩所」という意味です。日本のサービスエリアとよく似ています。
ここには食堂、トイレ、お土産屋、ガソリンスタンドなど実にたくさんのお店があります。食堂では、マレー料理を提供する店がほとんどです。疲れた体を癒すためにマッサージチェアーもおいてあります。
日本にはない施設もあります。それが「Surau」です。これはイスラム教徒がお祈りをする場所のことです。マレーシアはイスラム教国なので、あちこちにSurauがあります。
空港、ショッピングモール、ホテルなど、人が多く集まる場所にはたいてい設置しています。お祈りの時間になるとぞくぞくと人が集まってきます。お国柄ですね。
マレーシアの高速道路の路肩にもいろいろな店がでている
Rehat & Rawatを出て、また本線に戻ります。すると日本の高速道路では絶対にない景色に出会います。道端で野菜や果物を売っているのです。近くに住む人が自分の畑や山の中で収穫した作物を売っています。
売っているものはさまざまで、一番よく見かけるのはドリアンです。シーズンになると、道端にたくさんのドリアン屋台が出てきます。多くのドライバーはそのことを知っているので、みんな思い思いの店でドリアンを買っています。
しかしちょっとあぶない。なぜかそのエリアは路肩がやたらと広く作ってあります。もしかしたら最初から屋台を出すために作ったのかと思うくらいです。
ドリアンの他にも、ランブータンやマンゴスチンといった南国フルーツを売っている屋台もあります。「パタイ」という名の巨大な枝豆を売っている場面もよく見ます。長さが30センチはある枝豆です。
しかもこのパタイ、超臭いんです。パタイはマレー語ですが、英語では「stinky beans」訳すと「臭い豆」。そのまんまです。
本当に臭いんです。ネギやニンニクをさらに熟成させたようなにおいがします。美味しいですが、食べたら次の日まではしっかりと臭いが残ります。翌日に会議がある人は食べない方が良いです。
マレーシアの高速道路では逆走車に注意
日本のニュースを見ていると、時々高速道路逆走車が事故を起こしたとあります。危ないですよね。しかしマレーシアの高速道路では、そんなの日常茶飯事です。平気で路肩を逆走してきます。
一番多いのはバイクの逆走ですが、車もときどきいます。それでもみんなあまり気にしていません。器用に走っています。なぜか時々人も歩いています。
昼間はそうでもないですが、夜に高速を歩いている人は本当に危ないです。見えないですから。猿やイグアナが道路上にいる事もあります。もうなんでもありです。高速道路上には色々な物がいるというのがマレーシアでの常識です。
マレーシアの高速道路の出口
ついに車は目的地に近づきました。高速道路での長旅もいよいよ終わりです。出口には入口と同じく3種類の看板があります。
現金(緑)、Touch & Go(青)、Smart TAG(黄色)です。入口で通過した色と同じ色のゲートを目指して侵入します。
注意を一言。現金払いのゲートはとにかく渋滞します。他の二つの色は複数出口が設けられていますが、現金払いゲートは1つだけの場合が多いです。多くても2つです。青と黄色の出口を通過する車はスイスイと抜けていきます。
緑ゲートだけ大渋滞なんてこともザラです。ゲートを通過すると、そこからはもう一般道。信号もありますし、歩行者だっています。下界に戻ってきた感じがします。
マレーシアで高速道路を運転する際のポイント
マレーシアの高速道路は日本の高速道路システムを模範にして作られています。ですので、日本式に慣れている私達にとっては非常に運転しやすいです。
現金払いでも問題ないですが、可能ならばTouch & Goカードを購入する方が良いです。国際空港内にあるWatsonsというドラッグストアで購入できます。カード自体は10リンギットです。
カードを買う際に、本体価格とチャージしたい額を払うとあとはレジ係がしてくれます。100リンギット入れておけば充分です。万が一足りなくなりそうな場合はガソリンスタンドでチャージできます。その際はチャージ料0.5リンギットがかかります。
まとめ
海外で運転するとなると、とても怖くて不安になります。特に高速道路などはもってのほかだと思っている方もおられるでしょう。
しかし、マレーシアでの高速は実に簡単です。日本に本当によく似ているので、安心して運転できます。これで行動範囲がぐっと広がりました。パックツアーでは行けない場所にも行けるようになりました。
安全運転で素敵な旅を楽しんで下さい!1リンギット=約26.6円
- 基本情報:Touch & Goカードが売っている場所です。
- 名称:Watson KLIA2
- 住所:L3-15, KLIA2(クアラルンプール国際空港2)
- アクセス:空港内
- 営業時間:AM6:00~AM12:00
- 公式サイト:http://www.watsons.com.my/
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