2017年現在、日本~イタリア間の直行便を運行しているのはアリタリア航空だけです。
乗り継ぎ時間でロスをしなくてよい直行便が一番体力的には楽ですが、イタリア国内または日本国内で乗り継ぎが必要な場合や予約時期のセール状況などにより、直行便より経由便が便利でお得な場合もあります。
幸いヨーロッパ~日本間は多くの航空会社が定期便を運航しているため航空券の選択肢が多く、自分の都合に合わせた航空便を選べます。
私がおすすめする順番は直行便>ヨーロッパ経由>アジア経由ですが、時間優先、乗り心地優先、サービス優先、値段優先などなど、人それぞれ航空便を選ぶ際の優先順位は異なると思います。
そこで下記の3つのルートをそれぞれ試した結果、私の感じた利点や欠点をまとめてみました。
アリタリア航空のイタリア〜日本直行便
体力的には一番楽な方法です。
ここ数年、アリタリアはシーズンオフ(冬~春)に毎年イタリア発着の日本便を500ユーロ代でセール販売しています(変更不可の格安チケット)。
クリスマス・お正月シーズンも出発の日程を少しずらすと格安チケットで日本へ帰省できます。
遅延が多い
アリタリア航空は他の航空会社に比べて1時間~2時間くらいの遅延が多いです。出発ゲートの前で搭乗が遅れることもありますし、搭乗した後に機内で待たされることもあります。
いずれも機材の調整での遅れなので安全性は確かです。事故が少ない優良エアラインの一つです。
イタリアに住んでいるとアリタリアのサービスはイタリア標準、むしろ役所なんかに比べたら格段にサービスが良いと感じるのであまり不満はありません。
しかし、旅行サイトの書き込みを見ると不満の意見が多いので、日系の航空会社のサービスに慣れている人から見たら不満だらけのサービスかもしれません。
アリタリアはここ10年の間深刻な経営危機に直面しているので、近い将来直行便がなくなってしまう可能性もゼロではありません。
利点
- 乗り継ぎ時間のロスがない
- 乗り継ぎがないのでロストバゲージの可能性が低い
- 飛行時間が最短
- 安全性が高い
マイナス点
- 機材が古めで座席が狭い
- 機内エンターテイメント機器が不安定で、運が悪いと飛行中ずっと使えないこともある
- 他の航空会社に比べて食事が少し少なめで大人の男性には物足りない量
- ローマの入国審査が混雑して30分以上かかる時がある
航空券比較サイト:「Ctrip(シートリップ)」
ヨーロッパ経由便(イタリア〜ヨーロッパ〜日本)
ヨーロッパ経由便を利用すれば選択肢が大幅に広がります。経由地によっては遠回りになってしまいますが、15時間~18時間での移動が可能です。
パリ、アムステルダム、フランクフルト、ミュンヘン、ヘルシンキなど、日本~ヨーロッパ主要都市の定期便と組みわせられるので、出発時刻や到着時刻で選べることができてとても便利です。
選択肢を広げることで、格安航空券が見つけやすくなります。
フランクフルト経由が楽
ロンドン、パリ、フランクフルト経由を利用したことがありますが、一番楽に感じたのはフランクフルト経由です。
イタリアからあまり時間のロスなく経由できたと感じ、フランクフルト~東京の飛行時間がローマ発よりも1時間少ないので、いつもより早く時間が過ぎました。
ヨーロッパ経由便の利点は日本から出発してヨーロッパ入りした時により強く感じました。経由地で入国審査ができるからです。
乗り継ぎ客用の入国審査ゲートは、通常の入国審査ゲートより人数が少なく待ち時間が短いので快適です。しかも乗り継ぎの待ち時間の間に済ませることができるので時間が無駄になりません。
イタリアの空港で入国審査をせずに通り抜けられ、旅のストレスが軽減されます。毎回ローマの入国審査で30分以上列に並ぶので、それをしなくてよいというのは大きな利点です。
利点
- 出発の時間帯が希望に合わせて選べる
- 日系の航空会社も利用できる
- 羽田発着の便がある
- シェンゲン協定国の場合、乗り継ぎの際に入国審査をするので、ローマの混雑する入国審査に並ばなくてよい(帰路)
マイナス点
- トータルの移動時間が最低でも3時間以上余計にかかる
- 乗り継ぎに間に合わなかったり、ロストバゲージの心配がある
- 乗り継ぎの待ち時間に退屈しがち
航空券比較サイト:「Ctrip(シートリップ)」
アジア経由便(イタリア〜アジア〜日本)
ソウル、北京経由であればあまり時間のロスはありませんが、中東経由や東南アジア経由だと、直行便やヨーロッパ経由よりトータルの飛行時間が4時間以上多くかかるので、時間という点では利点のない経路です。
値段もヨーロッパの航空会社とほぼ同じですが、アジア系の航空会社はサービスの良さで定評のある会社が多いので、時間がかかってもあえて利用している人も多いです。
ヨーロッパ系、日系の航空会社がハイシーズンの時にアジア系の航空券のほうが格安のことがあります。
中東経由(ドバイ乗り継ぎ)を利用した際、乗継便が遅れ途中乗り継ぎの空港で3時間ほど待たされたのですが、思ったより体の負担は少なかったです。
飛行機に乗っている時間が長いので必然的に眠くなり、大半を寝て過ごすことができたからではないかと思います。
乗り継ぎ空港は免税店やレストランやカフェが充実しているので時間つぶしには困りませんでした。ただ、待ち時間が非常に長い場合もあるので注意が必要です。
利点
- アジア系の航空会社は機内サービスが充実している
- 乗り継ぎ空港で旅行気分を満喫できる
- マイルを稼げる
マイナス点
- 飛行時間が長いので、飛行機の中で眠れない人には苦痛
- 乗り継ぎに間に合わなかったり、荷物をロスする心配がある
航空券比較サイト:「Ctrip(シートリップ)」
まとめ
年間を通してヨーロッパから日本への往復格安チケットを各航空会社とも期間限定で販売します。メーリングリストに申し込んでおくと特別オファー料金での販売を知らせてくれます。
アリタリア航空だけでなく、ヨーロッパ系航空会社や日系航空会社もここ数年冬の間に格安チケットを販売しています。ローマ、ミラノ発日本行きのチケットが500ユーロ台(燃料費、税込み)で購入できるので若い旅行者も増えています。
イタリアから日本行きのチケットを探す時に便利な航空券比較サイトは「Ctrip」 「Vologratis(ヴォーログラティス)」「Edreams」が便利です。比較サイトで希望の便を見つけ、航空会社のオフィシャルサイトで予約をするのがおすすめです。
よく検討して快適な旅を見つけてくださいね!
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