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パリにもコンビニはあるの?フランス・パリのコンビニ事情とは

買い物

お弁当や飲み物などのちょっとした買い物や、公共料金の支払い、荷物の受け取りなど、私たちの生活にもはや欠かすことの出来ないコンビニ。

日本以外の国にはコンビニがあるのか、あるならどのように利用されているのと疑問に思ったことがある人もいるのではないでしょうか。今回はフランス・パリのコンビニ事情に迫ります。

目次

パリにコンビニはあるのか

買い物

日本で「コンビニ」と言うと、24時間365日営業を行う小型のスーパーマーケットのことを指しますよね。その定義から考えると、フランスにコンビニはありません。

フランスでは2015年に規制が緩和されるまで、キリスト教の安息日にあたる日曜や夜間には、商店の営業が認められていませんでした。

そのため2017年現在でも、日曜日に営業を行っている商店はごくわずかしかなく、便利なコンビニの存在に慣れてしまった日本人には、不便だと感じることもたくさんあります。

そんな「コンビニゼロ」のパリでは、観光客から地元の人まで、どのようにお買い物をしているのでしょうか。

【参考】France 24:http://www.france24.com/

パリにコンビニ代わりとしてあるもの

パリにあるスーパーマーケットの多くは、月~金曜の朝10時前後から夜8時前後までの終日営業と、土曜日の朝9時前後から13時前後までの半日営業を基本に営業しており、夜間や日曜日は閉まっています。

しかし24時間365日営業の店舗は無いといっても、パリにも小型でさまざまな商品が置いてある「コンビニ」のようなお店はいくつかあります。その種類と利用のシチュエーションを見ていきましょう。

キオスク/ニューススタンド

街中や駅の中にあるお店です。タバコ、水やジュースなどボトル入りの飲み物、新聞や週刊誌、スナックなどが販売されています。

フランスのキオスクには、街の広場や道路などに独立した小型の店舗で営業しているタイプ(下記画像①)と、駅構内や商業施設の中で営業しているタイプ(下記画像②)があり、日曜以外の9~19時前後まで営業をしています。

キオスク

①街中で見かけるタイプのキオスク

ニューススタンド「RELAY」

②地下鉄構内でよく見かけるニューススタンド「RELAY」

タバコショップ

タバコショップ

パリを含めヨーロッパの都市でコンビニの代わりとして機能している店舗には「タバコショップ」があります

キオスクやニューススタンドと同じような品揃えですが、その名の通りタバコの取り扱いがあることや、スポーツくじ、プリペイド携帯のリチャージなどの購入も可能です。

その他には、ペットボトル入りの飲み物、新聞や週刊誌、スナック、文房具などが売っており、日曜以外の9~17時前後まで営業をしています。

都市型スーパー

Carrefour city(カルフールシティ)

一番日本のコンビニに近いのが、大手スーパーが運営する小型の都市型スーパーです。

フランスのみならず世界中に店舗を持つ「Carrefour(カルフール)」の都市型スーパー「Carrefour city(カルフールシティ)」や、フランスの大手スーパー「MONOPRIX(モノプリ)」が経営する「monop’(モノップ)」などは、観光エリアを中心にパリ中で見かけます。

月曜から土曜の9時から22時頃まで営業しており、多くの店舗では日曜日も20時頃まで営業しています

コンビニがなくて不便なこと

閉店

日本ではコンビニがあれば全てコンビニ内で完了する作業も、フランスでは、別の店や方法で対応しなければいけません。コンビニがないとどんなことが不便なのか、どんなことに気をつければ良いのかをご紹介します。

急な買出しに対応できない

日曜に友達を家に招いてホームパーティーをしていて、飲み物が足りなくなってしまった場合や、夕食を作っているときに足りない材料に気づいた場合など、急な買出しに対応しにくいのが最大の難点です。

都市型スーパーは24時間営業ではありませんが、22時頃までは営業されている店舗が多いため、いざという時のために、滞在先の周辺に都市型スーパーが無いか確認しておくと便利です。

ATMがない

日本のコンビニでは当たり前のようにあるATMですが、フランスのキオスクや、都市型スーパーにはATMは置かれていません。フランス滞在の際には、あらかじめ滞在先周辺にATMがあるか確認しておくと安心でしょう。

コピー機がない

旅行中はチケットやバウチャーのプリントアウトにコピー機やプリンターを利用したいこともありますよね。パリにはコンビニが無いため、気軽に街中でコピーやプリントアウトをすることができません。

フランスでは大型のスーパーにコピー機が置かれているほか、ホテルに滞在している場合は受付などで対応してくれることも多いです。

ちなみにパリのディズニーランドでは、公式ホームページ上からご自身でチケットの購入ができますが、このチケットはスマートフォンやタブレットからの画面提示では受け付けてもらえず、プリントアウトしたものを持っていく必要があります。

コンビニじゃないからこそ楽しめること

スーパーマーケット

コンビニが無いとなると不便な点ばかりが気になるかもしれませんが、パリでは日本式のコンビニではないからこそ楽しめることもたくさんあります。

日本のコンビニでは体験できない、パリのお買い物事情を楽しむポイントをご紹介します。

生鮮食品の充実

都市型のスーパーは、野菜やフルーツ、お肉、チーズなど、日本のコンビニに比べて生鮮食品が充実しているのが特徴です。

日本のコンビニで人気があるサンドウィッチやパスタなどの軽食や、簡単なお惣菜は、パリの都市型スーパーでも置かれています。

農業大国であるフランスでは、都市型スーパーでも新鮮な野菜やフルーツが豊富に取り揃えられており、中でも軽食用にそのまま食べられるフルーツは高い人気を誇ります

無駄遣いをする機会が減る

キオスクやタバコショップ、都市型スーパーなどは、それぞれで販売している商品の特色が別れており、日本のコンビニと比べて無駄遣いをする機会が減ります。

日本のコンビニでついレジ前にあるホットスナックを買ってしまったりしませんか。経済観念がしっかりとした合理的なフランス人の特色は、こんなところにも現れています。

焼きたてのバゲットも楽しめる

パリジェンヌのイメージといえば、ボーダーシャツにカプリパンツ、小脇に抱えたフランスパン、ですよね。フランスでは日本で言うところの「フランスパン」は「バゲット」と呼ばれ、小型スーパーでも販売されています。

多くの小型スーパーでは、近所のブーランジェリー(パン屋さん)から仕入れを行っており、時間帯によっては焼きたての温かいバゲットを購入することができます

バゲットとチーズや生ハムを買って、公園でピクニックを楽しむパリっ子もよく見かけます。

もしパリにコンビニがあったら?

24時間365日営業の店舗の無いフランスですが、今でもパリジャンは週末にマルシェに行ったり、土曜日に纏めて食料を買ったりと、少し不便だけれど、地産地消をモットーとするこの生活を楽しんでいるようです。

そんなパリに、もし日本式のコンビニがあったらどうでしょうか。きっと便利さよりも伝統と新鮮さを求め、パリっ子たちは好んで週末のマルシェに赴くことでしょう。

便利でなんでもある日本での買い物事情ですが、パリではそんな日本で忘れられてしまったものを見つけられるかもしれません。

まとめ

華やかで豪奢な町並みのパリですが、パリっ子たちは意外にも合理的で倹約家な人が多く、自分たちが納得したものにしかお金を出しません。

そんなパリだからこそ、大型のスーパーに負けじと、昔ながらのマルシェや商店に活気があるのでしょう。

みなさんもパリに来たら、ローカルが愛するパリならではの、ちょっと不便だけれど、とっても豊かな生活を楽しんでみてくださいね。

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この記事を書いた人

海外就職・海外求人マッチングサービスGuanxiを運営しているIT企業。
世界各地をお仕事で飛び回っています。

世界各地で滞在し、見たもの、感じたもののリアルを届けます。

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