タイ人の男女観と恋愛・結婚観とは?日本とはかなり違う考え方

恋愛 東南アジア

同性愛に寛容な国としても有名なタイ。ここ数年でようやく同性婚が認められ始めた日本に比べると、恋愛や結婚に対してはかなりリベラルです。多くのタイ人は自由に性を選び、好きな人と自由に愛し合うのです。

どちらかといえば結婚や恋愛に奥手な日本人にとって、タイ人の感覚にはなかなか馴染めないのではないでしょうか。

タイ人と恋人同士になるつもりはなくても、タイで暮らすからには知っておいた方がいいタイ人の恋愛観や結婚観、男女の性差などについてまとめてみました。

性に寛容なタイの性別は18種類?

LGBT

タイは同性愛に寛容な国のひとつとして知られていますが、実は欧米のいくつかの国に比べればそれほどでもないのだそうです。

ただ、“性別”に関してはおそらく世界一寛容といってもいいでしょう。何しろタイでは性的な嗜好によって、人間を18種類に分けているのです。

その分け方というのは概ね

  1. 生まれた時の肉体的な性別(一般的に日本でいう性別はこれ)
  2. 精神的に男か女か
  3. 男の格好をするか女の格好をするか
  4. 恋愛対象は男か女か両方か
  5. 男と女どちらの役割をするか

というもの。しかも4では、仮に恋愛対象が男だった場合、その相手がどんな性嗜好の男性なのかでさらに細分化されるため、結果的に18種類になります(本当はもっと多いという話も)。

そこまで分ける必要ある?と疑問に思う人もいるでしょうが、自分にぴったりの相手を見つけるには大事なことなのだそうです。

18種類のうち日常会話にも出てくるもの

タイの性別の区分は確かに複雑ですが、もちろん18種類全部を覚える必要はありません。

おそらく多くの日本人が気になるのは、仕事やプライベートで関わる相手が肉体的に男か女か、男が好きか女が好きかくらいですよね。それらを表す言葉はこちらです。

  • ゲイ(男性を好きな男性)
  • レズビアン(女性を好きな女性)
  • バイ(女性男性どちらのことも好きな人)
  • レディボーイ(女性の格好をした男性)
  • トム(男性の格好をした女性)

タイ人はこれらの言葉を差別意識なく普通に使います。もとい、その人の個性を表し素敵な恋人と結ばれるために大事なことなので、日本人もタイで暮らすなら偏見なく使いましょう。

離婚や痴情のもつれによる事件も多数

危険

タイ人には恋愛至上主義の人が多いです。好きになった相手にはストレートにアプローチし、特に女性は付き合えばとても嫉妬深く、相手を束縛する傾向にあります。

自分の恋人や夫がどこにいるか確認するために何度も電話を掛けたりし、他の女性と会っていたりすると大げんかに発展することもしょっちゅうです。

さらに困ることに、タイ人の男性は恋愛に積極的すぎる浮気性の人が多いのです。そういった人は自分が既婚者であろうと気になった女性には声をかけます。

もし家族と離れて出稼ぎに出ていようものなら、出稼ぎ先に彼女を作っていることは珍しくないそうです。だからタイ人の女性も恋人や夫を束縛してしまうのかもしれませんね。

色恋沙汰には冷静さを失う

そして恋愛に情熱的かつ積極的であるために、タイでは離婚率が高く、痴話げんかによる刃傷沙汰も多いです。情報誌などでも地方ニュースの欄には恋愛がらみの事件の記事が目立ちます。

しかも被害者だけに非があるわけでなく、加害者も他に浮気相手がいるのに逆上して犯行に及んだようなパターンも多いことから察するに、恋愛がからむと冷静に考えられなくなるのでしょうね。

そんなトラブルを避けるためにも、タイ人と付き合うときは思わせぶりな行動や不誠実なやり方は厳禁です!

タイでは男性より女性がよく働く?その理由

働く

性別の選択が自由なせいもあり、タイと日本とでは男女観がかなり異なります。まず、専業主婦がほとんどおらず、専業主婦願望を持つ女性もほぼいないようです。

そのためか同じ仕事をしていれば、性別は関係なく同じだけの権利と賃金が与えられます。また、前述の18の性別による差別も仕事上ではほぼありません。向き不向きはありますが、それぞれ可能な範囲で就きたい仕事に就いています。

そしてタイの社会では、男性より女性の方がよく働く傾向にあります。これには2つの大きな理由があります。

  • 男性には出家して僧侶になる道があること

性差別がないといっても現在でも僧侶だけは男性しかなれず、女性は僧侶には近づくことも許されていません。出家して働かずに暮らしていくというのは、男性だけに許された生き方なのです。

  • 離婚率の高さ

もう1つの理由は離婚率の高さです。離婚の理由で多いのは、男性が働かないことや浮気です。これもタイ人の恋愛観と結びついていますね。

離婚すれば子供は女性が引き取ることになり、別れた夫からの養育費も当てにできないため、自分で働くしかないのです。

またタイでは、子供は母方の祖父母が見ることが一般的なので、子供がいても働きやすいという背景もあります。タイ人はみんな子供を大事にするので、ずっと見張っていなくても心配ありませんしね。

日本人とタイ人の恋愛トラブルにも注意!

カップル

タイは日本人男性が最もモテる国ともいわれています。その理由はズバリお金を持っていること!これでは身も蓋もありませんが、日本人男性は金払いがよく、恋愛にあまり自己主張せず優しくて真面目なため、タイ人女性には人気があるのだそうです。

また日本人から見るとタイ人女性は小柄で屈託なく笑うところが魅力的に映るので、日本人男性とタイ人女性のカップルというのは少なくありません。出会いは夜の店であることが多いですが、そこから結婚に発展することもあります。

結婚すると豹変するタイ人女性!?

しかし結婚した途端、あるいは子供ができた途端に、相手の女性が突然厳しくなるというパターンが多いそうです。

そしてひどい場合は子供を取られて離婚。さらに高額の慰謝料や養育費を請求されて、子供のためにと思って払っていても子供とは会えないまま、日本への帰国を余儀なくされることも。

タイの法律で裁かれれば、日本人の方が不利であろうことは予想がつきますしね。タイ人の女性にとっては、日本人の夫よりも子供や実家の家族の方が大事なのです。

うまく長続きさせる秘訣は愛情表現

しかしもちろんうまくいくパターンもあります。それにはまず、男性もタイ人の女性を美しさだけで選ばないことです。それなりの教育レベルの女性なら、少なくともお金だけ取って逃げるなんてことはありません。

そして結婚したらいつも惜しみなく愛と感謝を伝え、奥さんに愛されているという実感を与えること。愛情表現は日本人の男性が苦手とするところですが、逆に言えばそれが離婚の原因でもあるのです。

まとめ

まず自由に性(性的嗜好)を選べるというところから、日本人とは全く異なるタイ人の恋愛・結婚観と男女観。比較的穏やかな国民性から、タイ人は日本人にとって付き合いやすいと言われますが、こと恋愛となると話は別のようです。

しかしLGBT先進国であることや、働く女性をサポートする環境など、日本がタイに学ぶべきこともたくさんあるのではないでしょうか。

離婚やシングルマザーを推奨するわけではありませんが、子供を育てるために働く親が必要以上に苦しまずにすむ社会はいいと思います。

タイに移住する場合だけでなく、外国人との交流や今後の社会の流れを考えるのにも、タイの社会構造はひとつのお手本となりそうです。

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