進学や就職で親元を離れて一人暮らしをする時は物件を探して契約、引っ越しの手配、光熱費の支払手続き、家具や日用品を揃えたりと、環境が落ち着くまでにかなりの時間と労力が必要です。
ましてや海外で同じことをしようと思うと、日本の倍以上は苦労することになります。
実際に香港で一人暮らしをする際、どんな手順で行ったのか、どんな点に苦労したのか、など私の体験談をご紹介したいと思います。
まずは香港の物件探し
家賃相場の高い香港で自分の予算に見合った物件を探すのは至難の業です。
職場まで通勤時間がどれくらいかかるか、スーパーや銀行などが近所にあって生活環境が便利か、など自分の中で優先順位があると思います。妥協せずに納得できる物件が見つかるまで内見をしましょう。
私の場合、予算がシビアだったこともあり20軒近く内見しました。香港には日系不動産もありますが、対象物件が駐在員クラスだったりします。現地採用だったらローカルの不動産屋で探す方が予算内の物件が見つかりやすいでしょう。
香港での賃貸契約には意外とお金がかかる
気に入った物件が見つかったら、賃貸契約を結びます。契約書は不動産屋が作成するか、定型内容が書かれている市販されているものになります。
私の場合、文具店で市販されている中国語の賃貸契約書に追加内容を手書きで加筆したものでした。
加筆された内容は設置されている冷房が故障した場合の修理費はどちらが負担するのか、賃貸契約終了後に退去するか、契約を更新するかを2か月前に通知するといった点です。
また通常契約時には大家さんにデポジットとして家賃2か月と家賃1か月分を前払いします。また不動産屋経由で契約した場合は、手数料として家賃の半額を不動産屋に支払います。初期費用として、最低家賃3.5か月分が必要になるので注意しましょう。
賃貸契約期間に注意!
通常香港の賃貸契約期間は2年間です。
1年間はフィックス期間にあたり、途中で退去しようとすると1年に満たない残りの月数分の家賃を負担しなければならなかったり(例えば6か月目で退去した場合、残り6か月分の家賃を請求される)、契約2年目突入時(契約から13か月目)に家賃の値上げを交渉されることもあるので、注意しましょう。
私が今のマンションを契約したのは香港の賃貸相場が年々上昇している時だったので、大家さんと交渉して家賃は2年間変動なしで契約しました。
光熱費の支払手続きはどうやって?
私の場合、すでに大家さん名義で水道、ガス、電気の口座が登録されていました。毎月大家さん名義の請求書が届いたら開封して支払いをし、支払済の領収書の写真を大家さんに送っていました。
大家さんによっては契約者の名義で口座を登録する必要があります。その場合は不動産屋が水道、ガス、電気の登録をしてくれます。
また支払いも銀行の自動引落し(Auto Pay)、ATM支払い、小切手を郵送、郵便局で現金払い、各サービスカウンターで支払いなど選択肢が広いので、自分に都合のよい方法を見つけましょう。
家具を揃えるのは大変!
家具付き物件でない場合、自分で家具を揃えなくてはいけません。ベット、クローゼット、ダイニングテーブル、ソファ、テレビ台……といろいろありますが、すべて揃えるのはかなりの出費になります。
そんな時おすすめしたいのはIKEAです。値段も手ごろで、香港の狭い住宅事情にマッチした家具が揃っています。
現在香港にはサーティン(沙田/Shatin)、コーズウェイベイ(銅鑼湾/CausewayBay)、カオルーンベイ(九龍湾/Kowloon Bay)の3店舗展開しており、大きな家具も別途料金はかかりますが、配送・組立までしてくれます。
日用品はどこで買う?
先ほどご紹介したIKEAでも日用品はほぼ揃いますが、遠くてそう頻繁には行けない!という場合は「日本城」や「Living PLAZA by AEON」がおすすめです。日本で言うダイソーのような品揃えで値段も手ごろです。
店舗は下記HPから検索できます。
Living PLAZAby AEON:http://www.aeonstores.com.hk/
まとめ
私は家でのんびり過ごしたいタイプなので、リビングが大きめのソファが置ける広さがあるということと、ゆったりと浸かれるバスタブがあるという点を重視して物件探しをしました。
香港には日本の単身者向けのワンルームマンションのような物件はなく、初めて予算内に見合った物件を見つけるには大変な労力が必要です。
しかし納得いった物件を見つけて住環境を整えてこそ、安心して海外でひとり暮らしをスタートさせることができるので、妥協せず頑張って下さいね。
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