生活をするうえで必ずお世話になるスーパーマーケット。海外に住み始めたら、どこにどんなスーパーがあるのか、まず押さえておきたいですよね。
筆者も昨年香港に初めて住んだときは、必要なものがどこで買えるのかわからず、最初は悪銭苦闘しました。
でも慣れてくると、日本にない商品やサービスもあって面白いのが海外のスーパー。すぐにスーパーの特色ごとに使いこなせるようになり格段に生活しやすくなりました。
今回は、香港のスーパーマーケットの種類と特色をご紹介していきます。
香港でまず初めに押さえたい・日系スーパー
日本のお米や調味料、掃除用品など、日本で使うのと同様の生活必需品を揃えるために一番重宝するのは日系スーパーです。香港には、AEONやアピタがあります。
AEON(イオン)
香港にAEONは12店舗と、多く展開しています。
日本人だけでなくローカルの人たちにも人気があります。AEONでは日本の調味料や洗剤などの日用品だけでなく、日本産の肉や魚などの生鮮食品も手に入ります。
日本でお馴染みの薄切りの肉や魚の切り身はローカルスーパーや街市では全く手に入らないのですが、AEONでは売っていますし、品揃えも豊富です。
鹿児島産豚肉や黒毛和牛、塩鮭の切り身などが、日本で使うのと同じ形状で手に入ります。
お刺身やパック寿司もほぼ日本と同じように売っています。ただ、香港ではサーモンが人気なのか、サーモンが多めに入っています。また、こしひかりやあきたこまち等の日本米も売っています。
AEONにはフードコートが入っているところもあり、日本スタイルの海鮮丼や、お好み焼き、たこ焼きなどが食べられます。
日系スーパーで買える日本食材は日本で買うよりは割高です。
アピタ
アピタは系列のユニーやピアゴを含めると香港では3店舗営業しています。一番大きいのは太古(タイクー)のアピタで、太古には日本人が多く住んでいます。
アピタもAEONと同様に日本食材はほぼ何でも手に入ります。フードコートも充実しており、日本人だけでなく香港人も多く訪れています。以下に代表的なスーパーを2つご紹介します。
香港地元ならではの安さ・ローカルスーパー
日本人に馴染みのある商品は少ないけれど、肉や野菜、果物などを安く買うときに使えるのがローカルスーパー。香港の生活に慣れてきたら、ぜひとも使ってほしいスーパーです。
PARKnShop(パークンショップ)
香港の至るところで見かけるローカルスーパーです。肉や野菜は量り売りのことが多いです。日系スーパーと比べると2~3割くらい安い印象です。
ただ、肉は日本でよく売っている生姜焼き用のロース肉や、細切れ肉のような形では売っていません。骨付きだったり、塊状で売っているものが多いです。
日本の調味料は、品ぞろえは少ないけれど醤油は売っています。日本の米は売っていません。
Wellcome(ウエルカム)
ウエルカムも香港の至るところにあるローカルスーパーです。ウエルカムは24時間営業の店舗もあるので、遅くなるときにはとても重宝します。こちらもパークンショップと同様に日本で馴染みの食材はあまり見かけません。
ただ、こちらには火鍋用の豚薄切り肉が売っているので、筆者はこれをよく買って生姜焼きや炒め物に利用します。日系スーパーでロース肉を買うより断然安いのでおすすめです。野菜も安いです。
イギリス領時代の名残!?・欧米系オシャレスーパー
香港は100年以上の間イギリス領だった歴史があるためか、欧米人向けの商品を扱っているスーパーマーケットをよく見かけます。
可愛いお菓子類やオリーブなどのお洒落な瓶詰類が売っていてテンションアップ。日本へのお土産を買うときにもおすすめの場所です。
M&S(マークス&スペンサー)
マークス&スペンサーはイギリスの企業が展開するお店です。食品だけでなく、服や雑貨、化粧品類も売っています。香港には現在27店舗あります。
ローカル食材は扱っておらず、スーパーというよりは輸入の加工食材がメインで、野菜や生の肉などは見かけません。パスタやパスタソース、オリーブの瓶詰やオイルサーディン、イギリスのお菓子などが充実しています。
ラザニアやピザ等の冷凍食品もあります。ワインもたくさんの種類が選べます。また、一部店舗にはサラダやローストビーフ等のデリや、ドーナツやプレッツェル等のベーカリーがあります。
こちらの商品はどれもパッケージが可愛いので人気があります。ブリティッシュ感あふれるデザインのお菓子や紅茶、エコバックなどをお土産にすると女性にはきっと喜ばれるでしょう。
MARKET PLACE(マーケットプレイス)
マーケットプレイスはウエルカムと同じ企業が運営するスーパーですが、価格が高めで、欧米人向けの輸入食材を多く扱っています。中~高所得者向けのスーパーといった印象です。
肉や野菜、果物も綺麗にパック詰めされていて清潔感があります。品ぞろえも豊富で、日本食材を扱っている店舗もあり、日本米や蕎麦やうどん、めんつゆ等も買うことができます。
香港セレブ御用達・高級スーパー
所得格差が大きく、庶民からとんでもないお金持ちまで幅広い人々が住んでいる香港には、高級ラインのスーパーも存在します。City’sSuper(シティスーパー)やThree sixty(スリーシックスティ)がそれにあたります。
City’sSuper(シティスーパー)
シティスーパーは香港に4店舗を展開しています。シティスーパーの特徴といえば何といっても品ぞろえの豊富さです。
店舗面積が広く、欧米の食材はもちろん、日本食材、韓国食材、東南アジア系食材が大型の棚に綺麗に陳列されています。食材ごとに何種類もの商品があるので、選ぶのに目移りしてしまいます。
肉も魚も果物も、高いですが品質の良いものが売られています。お刺身のパックも豪華ですし、果物も日本産のブドウや桃が贈答品のような感じで売られていました。
また、海港城(ハーバーシティ)に入っているシティスーパーには、お持ち帰りのデリの店舗や、フードコートがあります。日本のRF1(アールエフワン)や、リトルマーメイドが入っています。
ワインなどのお酒売り場も独立したスペースを持ち、たくさんの種類があります。キッチン雑貨なども売っていて、見て周るだけで楽しく、じっくり見たらここで2時間は過ごせそうです。
シティスーパーは高いといっても、すべての商品が高いわけではなく、ローカルスーパーと同じような価格で売られているものもあります。
筆者は、アンチョビ缶が地元のパークンショップやウエルカムより安く売られているのを発見し、アンチョビはシティスーパーで買うようになりました。
肉や果物も、たまには良いものを食べようという時にはシティスーパーを使うといった感じで使えます。
まとめ
海外のスーパーは日本では見られない食材が売っていたりして、とても楽しいです。
特に香港は人種のるつぼなので、中国食材はもちろん、欧米の食材も豊富に流通していますし、安いものから高級品まで身近で手に入れることができます。
いろいろなスーパーを利用すれば、料理や生活に今までになかったバリエーションを持たせられるでしょう。せっかく香港にいるなら、ぜひ足を伸ばしてたくさんのスーパーに出かけてみてください。
きっと楽しい発見があると思います。
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