海外に行くと日本では見ないような食べ物ってよくありますよね。そんな中でも「これはちょっとな…」と感じるような食べ物を見たことはありますか?例えばタイなどではサソリや蜘蛛、バッタやコオロギなどの虫を食べます。
日本にはない変わった食べ物、皆さんは食べる勇気がありますか?挑戦してみると、海外に行った際の良い経験や思い出になります。
また、実は美味しいのに勇気が出ずに食べられなかったなんて非常にもったいないですよね。なので私はどんな食べ物でも1度は試してみることが多いです。それで美味しかったら最高だし、美味しくなかったら次から食べなければいいだけです。
ということで、今回はフィリピンで食べることができる珍味バロットを紹介します。フィリピンに来た際の参考にしてみてください。
バロットとは
バロットとは、アヒルの卵を茹でたものです。それだけを聞くと普通のゆで卵ですが、バロットの場合は卵から鳥のヒナになる成長途中の状態で卵を茹でます。
バロットは生まれるギリギリの卵を茹でる
鳥のヒナはだいたい25日程で卵からかえります。バロットは約17日以降の状態のゆで卵です。産まれるギリギリを茹でるのは日本人にはなかなか思いつかない調理方法ですね。
夕方以降に買える
バロットは基本的に夕方から販売されるのですが、セブ島1のダウンタウンと呼ばれるコロンストリートなどに行くと、竹を編んで作ったカゴに入れられて売られています。他にも自転車に乗りながら売り歩いている人もよくいます。
ちなみに、夕方からしか販売されない理由は放課後や仕事終わりに食べる人が多いからだと言われていますが、はっきりとした理由はあまりわかっていません。
バロットを売り歩いている人は「バルー!バルー!」とかけ声を出しているので、その声が聞こえたらバロットが食べられるチャンスです。
バロットの値段
バロットの値段は売っている場所によって多少変化するのですが、基本的には18ペソ〜25ペソ(約43~60円)程で食べることができます。普通のゆで卵や生卵は10ペソ(約24円)前後で買うことができるので、バロットは少し値段設定が高めになっています。
また、売られているバロットは日にちによって分けられています。18日目のバロット、19日目のバロット、20日目のバロット、というようにそれぞれ売られています。
見た目
見た目は、卵の日にちによって大きく変わります。
18日目などの、まだ産まれるまでに時間がある卵だとゆで卵が少し黒くなったような感じで、普通の卵と大きな違いはありません。19日目なら卵の表面に鳥の血管が確認できる事もよくあります。
20日目や21日目位まで成長が進むと、鳥の形がかなり形成されていて中には羽や頭が目視できるものもあります。見た目的にはかなりグロテスクで、この見た目が耐えられない人も多いと思います。
初めての方や抵抗がある方は最初は18日位の日が浅いバロットから食べることをおすすめします。
バロットの食べ方
こちらが殻をむく前のバロットです。まだ見た目は普通のゆで卵と変わりません。バロットは卵の先端どちらかにペン等で印がつけられています。そちら側にヒビを入れて、少しだけ殻を剥きます。
すると、中に鳥のヒナの茹で汁のようなスープが入っているので、まずは最初にそのスープを飲みます。この時、卵の中にお酢を入れて飲む人もいるので、お好みでお酢を入れるのもいいと思います。
お酢はバロットを売っている所に備え付けられている場合が多いです。スープを飲み干した後に殻を全部剥き、普通のゆで卵のように塩をかけて食べます。
バロットの味
気になる味なのですが、これも日にちによってかなり変わります。18日目はまだ普通のゆで卵と大差なく、少しマイルドな味になっているだけです。バロット入門編といった感じです。
19日目はよりマイルドな味になります。イメージとしては卵を燻製にした時のような、深みのある味です。
20日目以降になると鳥の身体が随分と形成されているので、味はもちろん食感なども変わります。口の中で羽や頭の食感を感じることができると思います。
まとめ
今回は、フィリピンの珍味、バロットの紹介でした。バロットの見た目が気持ち悪くて食べられない人や、食べる勇気がどうしても出ない人が多いと思います。
中にはフィリピン人でもバロットが食べられない人もいます。ですが、見た目はあまりよく無くても味はとても美味しいです。
そして、日によって味が変わっていくので、食べ比べてみるのもとても面白いです。勇気を出して一度食べてみると、美味しくてハマってしまった、なんて事もあるかもしれないので、是非1度は、バロットを食べてみてください。きっと美味しいと思うはずです。
また、バロットは栄養価が高く、食べると身体がとても元気になるそうなので、あまり元気が出ない時などに食べるのもおすすめです。
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