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男性同士でも頬と頬でキス?意外なフランスの習慣とは

フレンド

フランスに住んでいると、日本との文化や習慣の違いに、最初は戸惑うこともあれば、なかなか慣れないことなどもあります。もちろん良い面もたくさんあり、慣れてしまえば日本よりフランスの習慣を好ましく思うこともあります。

ここでは、実際に生活して分かった、フランス特有の文化や習慣を3つご紹介します。

目次

距離感が近い

友人

相手と距離を置く日本人と違い、フランス人は大変距離感が近いです。それを一番象徴しているのが、挨拶の仕方と言えるでしょう。

挨拶のとき

フランスで生活を始めて、まず驚いたのが挨拶の仕方。「Bise(ビズ)」と言って、相手の頬と自分の頬を左右1回ずつ合わせます。その時に唇を使ってチュッチュッと音を立てます。

親しい友達ならまだしも、初対面や異性の人とでもこのようにビズをします。(初対面の男性同士では握手をします)しかも、男性で軽く唇を頬につけてくる人もいます。これは比較的ご年配の方が多いですが……。

ボディータッチの少ない日本人にしてみれば、これは驚くべき習慣ではないでしょうか。

私も最初はとても戸惑いました。「知らない人といきなり頬と頬を合わせるなんて、フランス人どれだけフレンドリーなの?!」とびっくりしました。でも今は、友達や義理の両親との親近感というか密接感を感じるので、私のお気に入りの習慣となっています。

会話のとき

友達

そして、フランス人は会話をする時、とても距離が近いです。密着してきます、というのは言い過ぎかもしれませんが、パーソナルスペースが狭いと感じます。

義父の家に呼ばれてよく食事を一緒にするのですが、帰り際に旦那と三人で話している時、いつも距離が近いな…と思います。広いスペースに何で三人こんなに小さくまとまっているのだろう…と。

先日も近所のマダムと立ち話をしている時、顔がくっ付くかと思うくらい近づいて話してきました。そのマダムとは一緒にお出かけをする程の仲なので、「近いな」と思っても不快には感じませんでしたが、慣れない人は思わず引いてしまうかもしれませんね。

誰にでも話しかける

またフランス人は、知らない人にでもよく話しかけます。日本人の場合、知らない人に突然声をかけるのは遠慮しますよね。フランス人にはそんな遠慮はありません。

バスの中で、スーパーで、道端で……。明らかに初対面と思われる人との間でも、会話が繰り広げられているのをよく見かけます。

それに何か聞きたいことがあれば、すぐに質問してきます。時間や道を聞かれるのは日常茶飯事ですが、私は以前こんな経験をしたことがあります。

スーパーの魚売り場で、イカを選んで去ろうとすると、年配の女性が追いかけてきました。そして「それどうやって料理するんですか?前に料理した時に固くなってしまってね。」と聞いてきたのです。

「私はフライパンで炒めていますよ。」と答えると、「強火で?どのくらいの時間?」などと色々質問されたことがあります。

また、家の壁に貼るデコレーション用のシールを買ってバスに乗っていると、

買い物袋からはみ出たそのシールを見た女性が「すみません、それどこで買いましたか?あまりに素敵なので。」と話しかけてきたこともあります。

このように、フランス人は躊躇なく気軽に話しかけてくる人が多いです。

家の中で土足

友人

フランスで私が苦手に感じる文化は、家の中に土足で上がることです。今でこそフローリングの床が増えてきましたが、多くの家は石やタイルの床なので、家の中でも靴を履いて生活してる家庭がまだ圧倒的に多いです。

海外では普通のことですが、やはり長いこと日本で暮らしてきた私にとっては、外で何を踏んできたか分からない汚い靴を履いたまま、家の中を歩き回るのは不潔に感じてしまいますし、リラックスできません。ですから我が家は土足厳禁にしています。

私は、フランス人はお風呂上がりはどうしているのか不思議に思っていました。奇麗に洗った足なのに、またその靴を履くのか?などと考えていましたが、どうやら、入浴後は裸足で歩くか、スリッパに履き替える人が多いようです。

土足で歩いた床の上を、裸足で歩く……。そしてその足でベッドに入る……。私には考えられませんが、フランス人は気にしないようです。

一番厄介なのが、修理や工事に来る人です。作業用の大きな汚い靴を履いている場合が多く、その靴で家の中をズカズカ入って来られるので、これには参ってしまいます。帰った後に大掃除です。

しかし、お願いすれば脱いでくれないわけではありません。私は友達や義理の両親などを家に招待する時は、靴を脱ぐようにお願いしていますが、みなさん日本の文化を尊重して快く脱いでくれます

ホームパーティー大好き

ホームパーティ

フランス人は、なにかにつけてホームパーティーを企画します。人を家に招くのが習慣のようになっており、私も今までたくさんの友達の家に招待されました。もちろん、我が家も何度友人を招待したか分かりません。

誕生日会やイベント(クリスマスやハロウィンなど)はもちろん、Crémaillère(クレマイエール)といって新居祝いパーティーもします。その他にも、映画鑑賞、ゲーム、持寄りパーティーなどもあります。

そして、パーティーには必ずといって良い程パートナーを連れて行きます。旦那と付き合っていた頃、彼の家族や親族の集まるパーティに呼ばれ、「私が行っていいの?」と思いましたが、逆に行かないとどうしたのかと思われがちです。

日本と同じですが、若者は騒ぐのが好きなので、近所迷惑になったりもします。なにせ夜中まで続くことが多いのですから。

しかしそれを気遣って、アパートの入口に「告知」を貼る住民もいます。何かと言うと、近所の人に予め「今夜我が家でパーティーをするので、騒がしくなると思いますがお許しください」といったメッセージを伝えるのです。

先日、私のアパートにも張り紙があり、「騒がしかったら、警察やFBIなどに通報せず、私の携帯番号に電話ください」とユーモアを混ぜて書いてありました。これは許したくなってしまいますよね。

まとめ

私はフランスに来る前は、噂による勝手なイメージでフランス人を「プライドが高くて不親切」と思っていました。しかし実際に生活をしてみると、みんなとても親切で思いやりがあり、距離感の近さを実感しました

ちなみにこの記事では南仏人について述べましたが、北の地方に行くとまた異なるかもしれません。

いずれにしても日本とは異なる文化や習慣ですが、郷に入っては郷に従えというものです。これからフランスで暮らす方は、これも貴重な経験と思って生活されることをおすすめします。

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この記事を書いた人

36歳にして語学留学を決意。16年務めた会社を潔く辞め、フランス語会話力ほぼゼロで単身渡仏。
何とかなる精神で山谷乗り越え、1年で帰国のはずが、フランス人との運命の出逢いによりニースに根を下ろす。

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