イタリアで生活してみてびっくりしたこと~友人付き合い編~

ジェノヴァの街並み イタリア生活・移住

※ジェノヴァの街並み

海外で生活を送っていると、様々な予期せぬ出来事に遭遇します。それは人間関係においても言えることで、日本とは全く異なる文化や環境の中で生まれ育ってきた現地の人たちは、私たち日本人がびっくりしてしまうような習慣を持っているものです。

初めてそのような習慣を目の当たりにしたときには戸惑ってしまいがちですが、事前にある程度の知識があれば、落ち着いて対応することができるのではないでしょうか。

この記事では参考までに、私がイタリアで生活をしながら育んだ長年の友人付き合いの中で驚いたことをいくつかご紹介します。

私に全てを言って!(Dimmi tutto!)

これは単語に忠実に直訳すると「私に全てを言って!」という命令文です。そのため、初めて言われた時にはびっくりしました。ですが、イタリアでの日常の中で何度も繰り返し耳にするうちに、これは「命令」とは違う意味で使われるフレーズであることを理解しました。

私が初めてこのフレーズに直面したのは語学学校の事務員の女性に声をかけた時でした。「あの~すいません」と言う私の声に振り返った彼女は、笑顔で「Dimmi tutto !(ディンミ・トゥット)」と言い放ちました。

これを「全部言え!」と言われたと捉えてしまった私は大いにあたふたしました。実際には「何でも言って」もしくは「どうしたの?」程度の意味になります。

このフレーズは電話に応答する際にも頻繁に使用されます。イタリア語で「もしもし」に変わるのは「Pronto(プロント)」という言葉ですが、「Dimmi tutto !」で代用することも可能です。日本語だと「どうした?」と言って電話に出るような感覚ですね。

体重を聞いてくる

イタリアのミニ・スイーツ

※イタリアのミニ・スイーツ

イタリア人は女性でも堂々と体重を公言します。そのためこちらに対しても平気で聞いてきます。大して仲良くもない知人に「あなた体重何キロ?」とサラッと聞かれた時には驚きました。

これは体型にコンプレックスのなさそうな人に限った話ではありません。例えば話の流れでなんの抵抗もなく「私は体重が70キロなんだけど……」と挟んでくる女性にも会ったことがあります。

自分のパートナーを褒める

これにも最初はびっくりしました。イタリア人はじめ、ヨーロッパの人々の間では彼氏・彼女を友人との外出に同伴するのは当たり前なので、友人たちの付き合っている人とはもれなく知り合いになります。

そこで気づいたことなのですが、彼らには「他人の前で身内を褒める」という習慣があります。

例えばお手洗いに行くなどの理由で友人の恋人が席を外した際などに「良い人でしょ。そう思わない?」と自分の恋人の良さを主張して私に同意を求めてきます。

この友人だけ特別なのかと一番最初は思いましたが、その後何度も同じようなシチュエーションに遭遇したので、これも一般的な習慣のようです。

返事が舌打ち

日本では舌打ちは行儀の悪い行為だとみなされていますよね。しかし、イタリア人はいつでもどこでも気兼ねなく舌打ちをします。人によっては「NO」という返事の代わりに舌打ちをする人もいます。

例えば「昨日あそこに行ったの?」という問いに対して「チッ」と舌打ちで返事が返ってきたらそれは「行かなかったよ」という意味です。感じが悪いように思えるかもしれませんが、その返事に悪意は全くありません。

首を横に振るのと同じように、一種の返事の仕方として使われているだけです。これは特に南イタリア出身の人に多く見られる習慣です。

奢りたがる

切り売りピッツァの店

※切り売りピッツァの店

イタリア人は細かい割り勘を嫌う傾向があります。レストランなどに入って食事する場合など、ある程度の値段になるときには一人ひとり別会計にしたり、それぞれが注文したものの値段の差は気にせず、合計を単純に人数分でざっくり割ったりして会計を済ませます。

カフェやジェラート、ファストフードなどの低価格のものをみんなで払う時には、大抵誰かが「ここは私が」と言って全員分を支払います

日本のように「いえいえ、そんな」などの押し問答は滅多に見られません。誰かが奢ると言うならばみんな素直にお礼を言って従います。これは男女関係なくみられる光景です。

うっかりしていると毎度毎度誰かに奢られているという状況に陥りかねないので、貧乏くさいと思われたくなければ、数回に一回は自分が手を上げることで体面を保つ必要があります。

まとめ

日本とは全く異なる環境で育まれたイタリア人の国民性は、ある意味すがすがしく感じられます。意味を知っていないとびっくりしてしまうような習慣もありますが、ひとつずつ理解して慣れて行けば、自分のものにすることもできます。

異なる点も「面白い」と捉えて楽しんでしまえれば、イタリアでの生活もより素敵なものになるかもしれませんよ。

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