平昌オリンピックがとうとう開幕しました!平昌エリアはもともと外国人観光客がほとんどいない街だったので、現地情報も少なく、観戦予定の方は不安ではないでしょうか。
今回私が実際に平昌オリンピックへ観戦へ行ってきましたので、会場についての情報や、注意点、実際に起こったトラブルについてまとめてみました。
チケット購入方法
平昌オリンピック公式サイトから購入できます。(https://mtickets.pyeongchang2018.com)また、各会場の入り口にもチケット売り場がありますので、チケットが残っていれば当日でも購入可能です。
私は平昌オリンピックの公式サイトから購入しました。購入した一年前は抽選販売で、観戦希望の種目や席のランクを選択し、応募して、当選したチケットのみ購入可能でした。
開会式やショートトラック、フィギュア男子などは希望者が多く応募したものの落選し、購入できませんでした。実際に購入できたチケットの価格は下記の通りです。
- フィギュアスケート団体決勝 C席 150,000ウォン(15,000円位)
- フィギュアスケート女子ショート C席 150,000ウォン(15,000円位)
- フィギュアスケート女子フリー A席 600,000ウォン(60,000円位)
- スキージャンプ 女子決勝 A席 200,000ウォン(20,000円位)
必要な費用
チケット代以外にかかった費用はKTX(高速鉄道)の費用と飲食代のみです。平昌エリアで宿泊される方は宿泊費と、宿泊先までのタクシー代が必要となります。KTXの主な費用は下記の通りです。
- 仁川空港(T1)〜珍富駅 34,400ウォン
- 仁川空港(T1)〜江陵駅 40,100ウォン
- ソウル駅〜珍富駅 22,000ウォン
- ソウル駅〜江陵駅 27,600ウォン
※10,000ウォン=約1,000円(2018年2月)
会場の位置
平昌オリンピックとはいいますが、開催最寄駅は、ほぼ珍富(チンブ)駅や江陵(カンヌン)駅となりますので、会場へのアクセスを事前に公式ホームページから確認してください。
アクセス:https://www.pyeongchang2018.com/jp/
各最寄駅から会場までは徒歩では行けず、シャトルバスを利用することになります。またシャトルバスの停留所から会場までも徒歩で10分〜20分かかりますので、時間に余裕を持った行動が必要になります。
タクシーの台数が不足しており、大きい駅にしかタクシーがいません。流しのタクシーも少なく、配車をしようとしても車が見つかりません。困ったり、時間がなければタクシーで移動すればいいと考えていたのですが、それができず苦戦しました。
シャトルバスの利用が必須となるので、シャトルバスの路線を確認しましょう。特にシャトルバスの停留所の位置は行き先によって全く違う場所になりますので、事前に確認しておきましょう。
シャトルバスの路線図:https://static.pyeongchang2018.com/
シャトルバスの停留所などの情報は「Go 平昌」という平昌オリンピック公式交通アプリで確認可能です。
日本語にも対応しており、各会場へのルート検索もできます。
困ったり、道に迷ったら
平昌エリアにはボランティアスタッフが沢山いますので、聞くと親切に答えてくれます。
しかし、韓国語以外できない方も多かったり、各スポットの位置を把握していない方もいらっしゃいます。実際、尋ねてみると人によって言うことが違ったり、間違った情報も多かったため、道を聞くときは何人かに尋ねた方がよいでしょう。
会場に全体の案内図の設置がほとんどなく、会場全体が表示されているマップもありません。現在置を把握するのも、移動するのも難しくなりますので、事前に会場案内図や周辺地図を印刷して行くと良いでしょう。
- 平昌オリンピックパーク案内図:https://static.pyeongchang2018.com/
- 江陵市オリンピックプラザ案内図:https://static.pyeongchang2018.com/
観光通訳案内サービス
- 韓国国内の電話:局番なし 1330
- 韓国国外の電話:+82-2-1330
通話料のみで、通訳サービスや観光の情報提供、オリンピックの案内もしてもらえます。韓国へいる際に何か困ったことがあれば、こちらへ電話してみましょう。
入場に当たって
平昌エリアに向かうKTX(高速鉄道)乗り場や各会場入場の際に、手荷物検査、ボディチェックが入ります。チケットは会場内で何度も確認されますので、チケットホルダーを用意し、首にかけておくと便利です。
会場内の飲食
会場には飲食の持ち込みはNGだそうですが、係員の方によってはペットボトルのラベルを剥がせば持ち込みOKだったり、菓子の持ち込みはOKだったりしました。
タンブラーの中に飲み物が入ってる場合も基本的には持ち込みNGでしたが、目の前で一口飲まされ持ち込み可となりました。
会場内に飲料水やアルコール、軽食が購入できる売店があります。しかし、常時長蛇の列となっており、食べ物は早い時間に売り切れていました。
スケート系競技観戦時の服装
江陵アイスアリーナ内はとても温かく、コートを脱いで観戦できたほどでした。しかし、外に出ると気温が低く、風も強いためアウターはしっかりと防寒できるものを選びましょう。
スケート系競技のポイント
フィギュアスケートといえば、演技終了後にリンクへ花やぬいぐるみを投げ込むのが通例となっています。江陵アイスアリーナ内のグッズショップにも投げ込み用の花が売っています。ぬいぐるみはソウル市内の雑貨屋や一部のコンビニに売っています。
スキー系競技観戦時の服装
多くのリポーターや選手の方々がコメントしているように極寒です。特に屋外スポーツは風があまりにも強く、体感気温が更に10度以上下がることもザラです。スキーウエアや長めのダウンコートを着て、インナーにはホッカイロを多めに貼りましょう。
また足元の冷えが一番堪えるので冷えが伝わりづらい靴を履き、靴用のホッカイロもあると良いです。頭や耳が出ていると寒さで痛くなるので、深めに被れるニット帽とマフラーは必須です。
スキー系競技のポイント
防寒に加え、防風の対策が大切となります。風を通さないコートを着ましょう。コートの丈も重要ですので、ひざ下まであるものを選びましょう。膝上のコートを着ていた友人が観戦後、しばらく膝が動かなくなり、歩行困難となりました。
暖かいコートがない場合はソウルで購入するのも手です。ベンチコート丈のダウンが今シーズンも流行っていますので、種類豊富にあり、今ならセールで安く購入できます。
携帯電話が一時的に使えなくなりました。電子機器は低気温過ぎたり、急な温度の変化があると、一時的に利用できなくなることや故障することもあるそうです。電子機器に対策をするか、予備のカメラなどを持っていった方が良いでしょう。
今大会スキー競技は、深夜に行われることが多いので、ホテルに戻る方法を事前に検討してください。前述の通りシャトルバスはありますが、タクシーはほぼ捕まりません。また、その日のうちにソウルに戻る場合、KTX(高速鉄道)のチケットは早めに押さえましょう。
KTXの窓口でも購入可能ですが、KTXのスタッフが最終列車の時間などを把握しておらず、何度も間違ったアナウンスをされました。KTXの職員に尋ねるよりも、自分でインターネットで調べる方が正しい情報を収集できます。
KTX乗車券購入ページ:http://www.letskorail.com/(韓国高速鉄道KORAIL公式サイト)
メダル授与式
全ての競技のメダル授与式は平昌オリンピックパークで行われます。メダル授与式を見たい場合、その時間に合わせて平昌オリンピックパークへ向かってください。
平昌オリンピックパークの入場にもチケットが必要な為、観戦後のチケットも捨てない様にしてください。メダル授与式は競技のチケットがあれば無料で観ることができます。
観戦してみて
フィギュアスケートは一番後ろのC席でもよく見えました。一番良いA席だとリンクまでの距離が10m位で迫力満点です。スキージャンプは少し距離は離れているものの、スケールが大きいため、どこからでも良く見えます。
普段の国際試合の際は、観戦客がその競技のファンであることが多いので、全選手を応援する雰囲気がありますが、オリンピックは違います。他の国際試合よりも国ごとの応援が強いため、選手も余計に力が入るようです。
そんなオリンピックならではの観客の応援も注目してみると楽しいでしょう。今大会は特にロシアチームの応援が熱く印象に残りました。
公式グッズはどこで買えるのか
公式グッズは江陵アイスアリーナ内に小さいショップ、江陵オリンピックパーク、平昌オリンピックプラザ内に「SUPER STORE」という大型ショップがあります。品揃えもかなり違いますので、時間があればSUPER STOREへ行かれた方が良いと思います。
各公式グッズショップは観戦チケットがないと購入はできません。入場時にチケットのチェックがあります。
観戦時の必需品
wifiルーター
会場にもフリーwifiはありましたが、通信は良くありませんでした。予期せぬトラブルがあった際に自分で調べられないと困りますので、日本から観戦に来ている方は、wifiルーターを持参された方が良いと思います。
国旗
試合中、国旗があった方がより一層観戦を楽しめます。韓国国内では日本国旗はなかなか売っていないので、渡韓前に準備しておきましょう。
翻訳アプリ
英語が通じないスタッフの方も多くいらっしゃいますので、翻訳アプリを事前にダウンロードすると便利です。分からない言語を写真を撮ったり、手書きして翻訳したい時は「グーグル翻訳」。話している言葉を翻訳したい時は「Papago」がおすすめです。
ホッカイロ
いくら防寒をしても、一度下がってしまった体温を取り戻すのは困難です。そのためにもホッカイロは多すぎるくらい持って行くと良いでしょう。
特にスキー競技は極寒ですので、全身くまなく貼りましょう。私はスキー観戦時に15個ホッカイロを貼っていましたが、それでも途中は寒くなりました。
平昌オリンピック公式グッズショップ「SUPER STORE」でもホッカイロの購入が可能です。韓国語でホッカイロは「손난로(ソンナヌロ)」貼るタイプのホッカイロは「핫팩(ハッペク)」と書いてあります。
ホッカイロ購入時の注意
日本のホッカイロの方が温かさが長持ちしますが、韓国でもコンビニやオリーブヤングなどでホッカイロを購入することができます。価格は10枚で9,900ウォン(約990円)となります。韓国で一番出回っているホッカイロはこちらのホッカイロです。
こちらのホッカイロは「はる」と書いてありますが、全てが貼るタイプのホッカイロではありませんので注意が必要です。商品名が「はる」なだけで、貼るタイプと貼らないタイプの二種類があります。
買う際には、パッケージに描かれている女性がホッカイロをポケットに入れていれば貼らないタイプ。腰に貼っていれば貼るタイプです。また靴用のホッカイロは、韓国で今のところ販売していません。
会場での食事
江陵オリンピックパーク、平昌オリンピックプラザの中に大型食堂があります。メニューは洋食や韓国食、日本食もありますが、味はイマイチです。
江陵オリンピックパークのすぐ近くには何もないですが、平昌オリンピックプラザの周りには一般の飲食店もあるので、オリンピックプラザの外で食事されることをおすすめします。
オリンピックチケットの注意事項
ツアーなどでチケットを申し込みされた方は心配ないですが、公式サイトから直接チケットを購入され、チケット受け取り方法に「ホームプリンテイング」を選択した方は注意が必要です。
ご使用のパソコンの基本言語が日本語や英語など、韓国語以外の言語に設定していると、文字化けして上手くプリントアウト出来ません。
窓口やインフォメーションに何度も問い合わせしましたが、この問題への対策は無いようで、受け取り方法を変更するか、韓国人の方のパソコンでプリントアウトしてもらうしか方法がありませんでした。
また、受け取り方法を携帯電話でチケットを表示する「モバイルチケット」にした場合も、注意が必要です。万が一携帯電話の充電が切れた場合や、寒さで携帯電話の動作が不能になった場合、入場できない恐れがあります。
準備を万全にして、平昌オリンピックを楽しもう!
ツアーで申し込みされた方はここまでトラブルは起きないでしょうが、個人で行動される方は多くのトラブルに遭う可能性があります。
実際に会場へ行ってみると、予想以上に会場の案内やアナウンスが確立しておらず、苦戦しました。韓国語がある程度話せても大変だったので、そうでない方は更に苦労するかもしれません。
トラブルが起こらない様に、遭っても対処できるように、事前に万全の準備をして、平昌オリンピック観戦を楽しみましょう!
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