スイスは九州と同じくらいの面積、2017年の人口は842万人で大阪府よりも少ないという小さな国です。
そんなスイスの治安は、ヨーロッパの中では、というより世界規模で見ても非常に良いとされています。日本よりも安全といわれることも度々あります。
しかし、いくら治安がいいといっても気をつけなければならないこともあります。危ない目に遭わないために、私が実際にスイスに住んでみて感じたことと友人の体験をもとに、注意すべきポイントをご紹介します。
記事の目次
スイスでは夕方から酔っ払いが多くなる
スイスの日の出は夏なら5時半、冬は8時頃。日没は夏は21時、冬は16時半頃と、季節によってかなりの差があります。どの季節でもどの時間でも比較的安全に行動できるところがとても良いです。
ただ、スイスの終業時間は日本と違い16時~17時半くらいと早めです。ということは、お酒を飲む時間帯も日本より早いわけです。
酔っ払いは何をするか分からない
スイスではお酒を飲める年齢が18歳からであり、電車の中でお酒を片手に楽しそうにしている人を若者からお年寄りまでよく見かけます。
実際、私が22時過ぎに電車に乗っていたら、20歳くらいの青年がスピーカーで音楽をガンガンに流していたり、知らないおじさんにしつこく話しかけられたりしたことがあります。
酔っ払いは何をするか分からないのはどこの国でも一緒。金曜日と土曜日の夜は20時くらいなど気持ち早めに帰る方が安全です。
夜に街にいたとしても、ほとんどのお店は17時か18時くらいには閉まってしまいます。何もすることがなくなったら速やかに家に帰りましょう。
スイスではシンプルなファッションが無難
スイス人はシンプルな服装をしていることが多いです。街にある服屋さんの種類も日本や他のヨーロッパの国より少ない気がします。そのため、個性的なファッションや凝ったオシャレをしていると目をつけられる可能性があります。
スイス人女性はスカートをはいている人が滅多にいないので、もしかしたらスカートスタイルは浮くかもしれません。
ヨーロッパ人の中にアジア人がいるだけでも目立ってしまうので、服装は抑え目が好ましいです。簡単に言うと”郷に入っては郷に従え”ということですね。
スイスの観光スポットではスリに遭う可能性も
※首都ベルンの時計台の前にて
人口が多くない国といっても街は比較的にぎわっています。土曜日や市場がある日は人でごった返していて、自分のペースで歩くことが難しいくらいです。写真のような観光スポットであればなおさらです。
写真撮影に必死になっている間にリュックやかばんの中身を狙われることもあるようです。貴重品は取り出しにくい場所に入れたり、かばんを開けっ放しにしたりしないよう心掛けましょう。
スイスの駅や電車では細心の注意が必要
駅は通勤時間には日本同様、人で溢れています。駅構内・駅付近では物乞いをしている人を見かけることがあります。その人たちが何かしてくることはないと思いますが、万が一のため近づかないようにしましょう。
また、駅には若者がたむろしていることが多々あるので気をつけましょう。
電車の中でも要注意です。特に長時間移動する場合、うとうとしてしまうことがあると思いますが、荷物は網棚には置かず、自分の足で挟むかしっかり抱くようにしてください。起きた時になくなっていたのでは取り返しがつきません。
混雑時の電車ではリュックを前にすることは、マナーとして身につけておきたいです。
スイスにいるのは穏やかな人ばかりではない
スイス人に国民性を聞いてみると、「時間に厳しく、個別主義」と返ってきます。イタリア人やスペイン人は陽気な感じがしますが、スイス人はどちらかというと日本人のようにお堅い印象があります。
「新しく知り合った人の家に行くには3年かかる」なんてジョークも聞いたことがあります。真面目な性格の人々なので、お店でぼったくりをすることや、街で絡んでくることは稀でしょう。
外国人も多い
しかし問題なのが、スイスにはスイス人以外にもたくさんの国の人がいるということです。今やスイス人口の25%が他国から移住してきた人だといわれています。ドイツ語圏よりもフランス語圏の方が移民が多いな、と感じます。
実際、フランス語圏に属しているジュネーヴは人口の40%が外国人で、物乞いや売春婦の出稼ぎなどで治安が悪化しています。もちろん、移民=危険ではありませんが、パキ地区・リヴ地区・オーヴィーヴ地区にはなるべく行かないことをすすめます。
まとめ~適切に行動していれば危険はない
スイスは日本と同様に安全な国といえるでしょう。しかし、日本も100%安全だとはいい切れないように、スイスもそうであるということを分かっていただければ幸いです。
常にモラルを持った行動をし、悪目立ちすることは避けましょう。普通に過ごせば危険な目に遭うことはありません。
快適なスイス旅行・スイス生活ができるように以上のポイントを覚えておいてください!
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