日本に比べて祝祭日がかなり少ないタイ。しかしタイには独特の、「ソンクラン」という長期休暇があります。タイに住むなら、この期間を楽しまない手はありません!
そもそもソンクランとは何なのか、どんな過ごし方がおすすめなのかについて詳しくお教えします!
タイの人々が毎年心待ちにし、国外からも多くの観光客が押し寄せるソンクラン。タイに住むならぜひこのお祭り期間を楽しみつくしましょう!
タイの長期休暇「ソンクラン」とは?
ソンクランとは、もともとタイの新年のお祭り期間です。国の休日として正式に定められているのは、4月13~15日の3日間。
4月に新年なんて不思議に思うでしょうが、これは太陽が牡羊座に入るときを1年の始まりとしていたタイの昔の暦の名残だそうで、西暦を採用した現在でもお祭りだけが残っています。
お祭りは4月10日頃に北部で始まり、どんどん南へと移動するのが通例です。お祭りを追いかけて車で2週間ほどかけて南下して楽しみつくすという人もいるほど。
その期間中、首都バンコクにお祭りがやってくるのがちょうど国の休日の13~15日となります。
企業によって様々ですが、たいていはこの3日間を含む4~10日間ほどが休みとなるようです。この日本の旧正月に匹敵する長期休暇、帰省に充てたり海外旅行をしたりお祭りを堪能したりと、楽しみ方は人それぞれ。
どんな過ごし方がおすすめなのか?それぞれのメリットやデメリットなど、私の経験などから解説したいと思います!
ソンクランの過ごし方①水掛け祭りに参加!
せっかくタイにいるのだから、やはり1度は水掛け祭りに参加するといいのではないでしょうか。なにしろこのお祭りに参加するために世界中からタイへの旅行者が押し掛けるほどです。
タイで最も暑いこの時期に、街中で水を掛け合っていると、自然と笑顔になれるのがいいところ。
参加のための注意点は、
- 濡れてもいい服装で(タイではアロハシャツが正装です)
- スマホなどを持って行くなら完全防水に
- 本気で楽しむなら水鉄砲を持参
- 水はかけられても飲まないように!
- 顔に白いものを塗られるのは受け入れるべし
といったところでしょうか。
1~3は、当日スーパーなどで現地調達できるグッズを活用するといいです。4は、やはり生水は危ないので、終わってからシャワーを浴びてうがいするなどの対策をしてください。
5の“白いもの”とは練った粉のようなもので、神様に祈りをささげるような意味があるそうです。
またバンコクやパタヤなど白人が多い地域では手加減なしの水掛け合戦が行われる傾向にあるので、万全の準備をしていくことをおすすめします。
ソンクランの過ごし方②日本への一時帰国
この時期に日本に帰省するという在タイ日本人も多いです。日本はこの期間休日ではないので、ショッピングなどがしやすいというメリットがあります。
しかしタイと日本を往復する飛行機はこの時期高く、かつ混んでいるため、リフレッシュ目的であればあまりおすすめの過ごし方ではありません。
またこの時期はキッザニアが混んでいるという情報もあり、その原因は在タイ日本人の一時帰国が集中するからなのだとか。
とはいえ日本で済ませたい用事・買い物があるなら、1つの選択肢ではあると思います。
ソンクランの過ごし方③タイ国内旅行
これは個人的にはかなりおすすめの過ごし方です。日本でGWに小旅行するのと同じ感覚ですね。タイにいる間に、タイ国内の観光地をあちこち訪れるのは賢いやり方だと思います。
タイの旅行会社ではソンクラン期間に合わせたパッケージが豊富にそろっていて、1泊5,000バーツ(約17,000円)というお手頃なものも。
『戦場にかける橋』で有名なカンチャナブリー、王室御用達のリゾート地・ホアヒン、プーケットやサムイ島といったシービューが魅力的な南の島など、日本にはない非日常感を味わえるスポットが、タイにはたくさんあります。
かく言う私もタイに来てリゾート地にはまり、毎年ソンクランを利用して南の島に出かけています。
ソンクランの過ごし方④海外旅行
ちょっとお金に余裕があるなら、タイから出てもっと遠くに旅行するのもおすすめです。シンガポール、ピピ島、バリ島、ベトナムのベナンビーチ、さらにはドバイやアブダビといった中東方面まで。日本から出発するよりも安くつきます。
特にこの期間に結婚記念日や誕生日を迎えられる方などは、ホテルで無料のサービスが受けられることも多いので、チェックしてみてください。
まとめ
1年で最も暑い時期の長期休暇であるソンクランは、旧正月とはいうものの日本人の感覚としてはお盆に近いような気がします。水掛け祭りもタイ人にとっては盆踊りと変わらないのかもしれません。
実際経験しないとわからないあの熱狂のお祭りに飛び込むもよし、普通の長期休暇として帰省や旅行に充てるのもよし、過ごし方は人それぞれ。
ただ個人的には、せっかくタイにいるのだから日本ではできないことや、タイの利点を生かした楽しみを見つけてほしいと思います。
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