留学を志す人の多くが、外国文化を学びたい、外国人の友達との交友関係を築きたい、勉強以外にもいろいろ挑戦したいなど、たくさんの夢を抱いていると思います。しかし、実際の留学生活とはどんなものなのか気になるのではないでしょうか。
私は留学前、英語はもちろん、中国語も勉強したいと密かに思っていました。そしてその希望はイギリス留学中に現実のものとなりました。
私が留学していたイギリスのケント大学を例に、経験談をふまえて授業以外のイギリスでの大学生活を紹介していきます。
国際色豊かなケント大学
きっとイギリスの大学のほとんどがそうですが、ケント大学は非常に国際色が豊かな大学です。私は言語学を学んでいたため9割はイギリス人学生でしたが、普段の生活ではイギリス人の友達より他国からの留学生の友達の方が多かったです。
私は中国語が好きだったので、中国人の友達ができたらなあと思っていましたが、キャンパス内を歩いていると毎日中国語が聞こえてくるほどでした。中国人に間違われることもしばしばありました。
時には図書館で勉強していて中国人に間違われたことをきっかけに仲良くなり、一緒にイギリス国内を旅行したこともありました。
友達の友達という経路で知り合うこともあり、キャンパスで大学生活を送っているだけで自然と交友関係が広くなり、世界中に友達ができました。
ケント大学の学生寮
留学するときに期待することの一つ、そして同時に少し不安でもあるのが外国の人との共同生活だと思います。日本では個人でアパートやマンションを借りるのが一般的ですが、こちらの寮のほとんどはキッチン、トイレ、シャワーが共有です。
ケント大学では、大学キャンパスで過ごすのが1年目の人(多くの場合、大学1年生や正規留学前の準備コースの人たち)が大学内の寮で過ごしていました。
大学内にはDarwin(ダーウィン), Eliot(エリオット), Rutherford(ラザーホード), Keynes(ケインズ), Woolf(ウルフ)(院生のみ対象), Parkwood(パークウッド), Tyler court(タイラーコート)の寮がありました。
どこの寮にもほぼ均等に多国籍の学生が集まっていました。
私がParkwoodの寮で過ごした時は、インド系イギリス人とスペイン人の男の子、フランス人の男の子と女の子、パキスタン人の女の子と一緒に生活していました。
近所にもさまざまな国籍の人たちが住んでいて、一緒にパーティをしたり、料理を作ったり、ご飯を食べたりと普段の生活が異文化体験の連続でした。
タイ人の友達と近くに住んでいた頃は、頻繁に夕食をごちそうになっていました。タイの人たちは毎日大勢で夕食を食べていて、料理が得意な1人が私を毎日のように誘ってくれていました。
辛いのが苦手な私ですが、すっかりタイ料理が大好きになりました。
ケント大学のサークル
イギリスではサークルはsocietyと呼ばれています。ケント大学には数え切れないほどのsocietyがありました。
運動系から音楽、語学、宗教系まで本当に様々なものがありました。中には瞑想サークルというのもあり、日本では聞き慣れないものもたくさんありました。
毎年、年度初めにキャンパス内に各サークルのブースができ、たくさんのサークルの情報を集めることができます。
私はMedieval society(中世サークル), Tudor society(チューダー朝サークル), Japan society(日本サークル)に所属していました。
Medieval society(中世サークル)
Medieval societyはカンタベリーに住む一般の人たちの団体で、ケント大学で場所を借りて中世の頃の服や靴などを手縫いで作ったり、フランスとの戦いの模擬演習をしたりしていました。
年に何度か、イギリス国内でMedieval festivalが行われるときに、フランス軍との戦いやその頃の生活を再現してイベントに参加していました。
Tudor society(チューダー朝サークル)
Tudor societyのメンバーは歴史を専攻しているイギリス人学生が大半で、現地の人と知り合う良い機会でした。イギリスの歴史について説明してもらったり、映画を見たり、時には一緒にイギリス国内を旅行したりしました。
Japan society(日本サークル)
Japan societyは日本に興味を持った人と、日本人で構成されていました。中国人やマレーシア人、ドイツ人、イギリス人、フランス人、ベトナム人などたくさんの国籍の人たちがいました。
みんな日本に興味を持っている人たちだったので、打ち解けやすく、一番仲良くなった友達のほとんどがこのJapan society で出会った人たちでした。
Japan societyでは、ハロウィン、クリスマス、パンケーキディ(40日間の断食前にパンケーキ、日本で言うホットケーキを食べて、禁じられる卵や乳製品を使い切ろうというイギリスのお祭り)、イースターなどみんなで楽しむイベントがたくさんありました。
日本語を武器に、言語交換
Japan societyには日本語を学びたいという人が多かったので、ある香港系フランス人の友達と私で言語交換のグループを設立しました。カフェで自分の母国語を教える代わりに相手の母国語を教わるというものです。
週に1時間程度、言語を教えてもいいという人が各言語のセッションを設け、学びたい人がそのセッションの時間に参加するという形を取っていました。
私は日本語セッションで教え、英語、中国語、フランス語、ベトナム語のセッションに参加していました。みんな日本に興味を持った人たちばかりでしたので、打ち解けやすく、帰国後にもやりとりをしており、みんな今でも大切な友達です。
まとめ
ケント大学での留学生活を寮生活、サークル活動の観点から紹介してきました。より具体的にイギリスでの留学生活をイメージしていただけたと思います。
特にイギリスの大学には本当に様々な国から学びに来ている人がいて、世界中に友達を作ることができます。実際私も名前しか知らなかった国がすごく身近な国になり、すごく特別で大切な国になりました。
ぜひイギリスでたくさんの友達を作り、異文化を体験して世界観を広めてください。
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