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私のビザ取得体験記!カナダの学生ビザ取得とよくあるトラブル

証明書

海外に移住する際に必ず必要になるもの、それはビザです。カナダは移民に寛容な国で、他の国と比べるとビザは比較的取得しやすく、種類も豊富です。

私は海外の4年制の大学へ正規留学していたのですが、そのときに取得していたのは学生ビザです。その学生ビザ取得までの手順や待ち時間、トラブルへの対処法など、詳しい情報をご紹介したいと思います!カナダで勉強してみようか悩んでいる学生の方、必見です!

目次

カナダで取得できるビザの種類

旅行

カナダへ移住する際に申請できるビザはたくさんあります。その中でも、比較的誰でも申請可能な3つのビザをご紹介します。移民局のウェブサイトで最新情報は随時更新されているので、ビザ申請時には各自適宜ご確認ください。

観光ビザ

観光ビザと書きましたが、日本人は旅行が目的の場合は、厳密にはビザを申請する必要はありません。というのも、日本はカナダのビザ申請免除国に指定されているからです。最大6か月までの滞在であれば、日本のパスポートを保持している人はカナダに入国できるのです。

ただし、従来通りeTAの事前申請は必須です。また、滞在日数に必要な費用や滞在先の住所または目的など、入国管理官に尋ねられたときに、はっきりと答えられるように準備だけはしておきましょう。

観光ビザでの就労は禁止されています。あくまでも観光が目的なので、アルバイトや就職を海外でしたい!と思っている方は、次に説明するワーキングホリデービザを申請しましょう。

ワーキングホリデービザ

海外で働くのに興味があるという方におすすめしたいのは、ワーキングホリデービザです。カナダでは年間6,500人にワーキングホリデービザを発給しています。

このビザを取得すると、1年間の就労が認められて、就労先や滞在場所も自由に決められます。ただ、このビザを取得するには、年齢制限と抽選の2つの壁をクリアしないといけません。

まず、ワーホリビザの権利をもつのは、申請時に18歳以上30歳以下である人に限られています。また、年々カナダでのワーホリの人気は増していて、応募する人数も増加傾向にあるので、抽選の競争率も激化しています。

このビザは一生に一度しか利用できないものなので、目標と計画を緻密に立てて、有意義に活用しましょう。

学生ビザ

カナダでの就職を考えている10代、20代の方に特におすすめするのは学生ビザです。資金的な余裕や語学力が一定のレベルに達している場合、カナダの大学やカレッジから入学許可証を発行してもらい、それを使って学生ビザを申請することが可能です。

フルタイムの学生として在籍している期間分のビザが支給されるうえ、週20時間までの就労も認められています

なにより、カナダでの就職を見据えている人には、カナダのカレッジや大学を卒業するメリットは大きいです。在学時に人脈づくりやインターンシップ、ボランティアなど様々な活動が可能だからです。希望の職種を入念に調べた上で、専攻分野や大学の下調べをまずおこないましょう。

詳しくは、下記のウェブサイトをご参照ください。

学生ビザの詳細

パスポート

学生ビザは、カナダでの就職を考えている方にはメリットの大きいビザだと思います。私自身も学生だったからこそ経験できたことがたくさんありました。

ただ、学生ビザ取得には、入学時期を見据えて半年以上前から準備をしていないと間に合いません。どのような人が学生ビザの対象で、ビザの有効期間や申請にかかる費用はどれぐらいなのか、詳しい内容をご紹介します。

対象

学生ビザは、Designated Learning Institution Numberというカナダ政府指定の大学、カレッジ、語学学校、そして専門学校のいずれかの教育機関から入学許可証を発行された人であれば申請可能です。入学許可証にはO(オー)から始まるDLI番号が記載されているはずです。

指定リストに記載されていない大学またはカレッジの場合、これに該当しないこともあるので事前確認が必要です。注意しましょう。

6か月未満であれば観光ビザだけでも語学学校で勉強することはできますが、6か月以上であれば学生ビザの申請は不可欠です。

有効期間

学生ビザの有効期間は人それぞれです。入学許可証に記載されているプログラムの年数分のビザが付与されるパターンが多いようです。

私の場合、まずカレッジで2年間基礎科目を履修した後に、大学3年次に編入する予定だったので、2年間分のビザの有効期間をもらいました。ビザ失効前に、学生ビザ延長の申請をすれば、さらに2年間のビザが発給されるようになっています。

フルタイムの学生でいることが学生ビザの条件なので、履修科目がフルタイムとみなされる、4科目を下回らないように注意しましょう。

料金

学生ビザの申請料金は$150です(2018年12月18日の時点)。これに加えて、2019年1月1日以降のビザ申請時に生体認証(写真と指紋認証)が義務付けられるようになりました。これにかかる費用は別途$85です。

学生ビザ取得のプロセス

砂時計

学生ビザ申請のプロセスは至ってシンプルです。すべてオンラインで書類を提出し、申請料金を支払うことができます。初めてのビザ申請で不安だったのですが、移民局の指示通りに進み、問題なく申請することができました。

ビザに関する最新情報は頻繁に更新されるので、移民局のページで逐一確認するようにしてください。

必要書類

必要書類は以下の4 点です。

  • パスポートのコピー
  • 入学許可証
  • 顔写真
  • 残高証明書

この中で馴染みのないものといえば、残高証明書でしょうか。これは、銀行が発行する個人預金の残高を記した書類で、留学期間分の生活費や学費をまかなうだけの資金力があるのかどうかを証明するものです。

学費と滞在月数分の生活費を合わせた分の残高が必要です。これは外国人の不法就労を防ぐことが目的になっています。

申請方法

オンライン申請と郵送申請の2通りがあります。ただ、オンライン申請の方が手っ取り早く、許可が下りるまでの時間が短いといわれています。上記のすべての書類をスキャナーでコピーし、移民局指定のページにアップロードします。

申請時には有効なクレジットカードまたはデビットカードで申請費の決済をする必要があるので、あらかじめ準備しておきましょう。

待ち時間

待ち時間には個人差があります。ビザ申請時の申請者の数によって大きく異なるからです。

私の場合、4週間程度でビザの許可証が自宅に郵送されました。現在では1週間ほどで申請の許可が下りるそうです(2019年5月12日の時点)。この待ち時間は移民局のホームページで確認できます。Processing Timeが随時更新されるのでチェックするとよいでしょう。

書類に不備がなければ比較的早くビザを取得することができます。ただ、時期によっては混雑することも予想されるので、できるだけ余裕を持って早めに申請手続きをしましょう。再申請の必要がある場合でも、時間的に余裕があれば安心です。

ビザ取得時に経験したトラブル

がっかり

カナダの空港に到着後、カナダの学生ビザは発行されます。日本で発行された学生ビザ許可証の書類とパスポートを持って、審査官がいる審査場に向かいます。審査官の女性からその場でビザを発行してもらいました。

有効期間などには問題はなかったのですが、私の場合、ビザには本来なら記載されないはずの条件が付け加えられていたのです。

就労規則

正規プログラム(例:トランスファープログラム)に在籍している学生であれば、週20時間までの学外での就労が認められています。しかし、私のビザはなぜか「学内のみ」の就労に限られていたのです。

ビザをその場で確認したときに間違いに気がついたので、審査官にそれを指摘したのですが、私は条件に該当しないと一点張りでした。後日カレッジの担当者に確認したところ、自分の認識で正しいとのことだったので、再申請の手続きをとることにしました。

ビザの有効期間や条件など、審査官によってはぞんざいに扱われてしまうことがあるのも事実です。自分の目でビザの内容を確認し、誤りがある場合には、速やかに訂正をしてもらうように働きかけましょう。

トラブルへの対処法

解決方法

ビザの条件欄のところに「学外での就労は禁止」と記載されていては、学外でのアルバイトはできません。同じような状況にいる学生が周りにいなかったので、カレッジのオフィスに相談してみたのですが、移民局に自分でかけあって対処して下さいと一蹴されてしまいました。

カナダ移民局のホームページを片っ端から読んで、再申請が可能かどうか調べてみたところ、ビザの不備に対してどう対処すべきか細かく記載されているページを見つけました。その申請手順に従って再申請を行ったのですが、その手続きは少し不安が残るような方法でした。

幸い、すべての手続きが上手くいったのでよかったのですが、新しいビザが届くまではドキドキした生活を送っていたのを覚えています。

必要書類

私が再申請に提出した書類は、以下の3点でした。

  • 学生ビザの原本
  • パスポートコピー
  • カレッジの入学許可証のコピー

この他にも、緊急の場合にはその事情を説明した書類、犯罪歴のある人は裁判所発行の文書等、追加提出が必要な書類は個人によって異なります。

何よりこの申請で不安だったのが、学生ビザの原本を提出することが必要だったことです。ビザを郵送して途中で万が一紛失してしまったらどうしよう。ビザを保持していない時期があってもいいのだろうかなど、ビザの原本を送ることに躊躇しました。

当時のホストファミリーとも相談した結果、すべての書類を同封してモントリオールにある移民局本部に送ることにしました。

待ち時間

申請後1か月ほど経っても、なかなか新しいビザが発行されなかったので、しびれを切らして移民局に電話をかけました。申請番号も伝えましたが、行方しらずとのこと……。不安で仕方がなかったので、担当者に何度もメールを送ってビザの状況を確認してもらうように催促しました。

すると数週間後に、再発行のプロセスの審査待ちとの連絡がきたのでホッと一安心しました。その後は審査が通ると信じて、気長に新しいビザを待つことにしました。

申請してから2か月ほどで新しいビザが自宅に届いたと思います。時期によって再発行までにかかる時間は変わってくるとは思いますが、予想以上に時間がかかることもあるので、余裕を持って申請をすることをおすすめします。

新しい学生ビザ

新しいビザには、再申請以前に記載されていた条件が削除され、学外でのアルバイトを週20時間まで許可する内容が新たに追記されていました。これでアルバイトが自由にできるようになったので、気づいた時点で再申請してよかったと思います。

少しでもビザに関して疑問があれば、移民局の担当者に連絡することが重要です。特に、ビザの有効期間など在留資格を左右する重要な事項であれば、早めの対処が必要になります。後回しにだけはしないようにしましょう。

まとめ

ビザは海外生活をするうえで欠かせないものです。予告なく変更されることもあるので、ビザの最新情報には常にアンテナを張って、申請時に不備がないように気をつけましょう。繰り返しになりますが、ビザ申請と発給について心掛けてもらいたいのは以下の3点です。

  • ビザ申請は早めに行う。
  • 発給されたビザの内容は徹底的に確認をする。
  • 内容に不備があればすぐに対処する。

これさえ守っていれば、ビザの問題に悩まされることはないでしょう。

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この記事を書いた人

海外の大学に通う学生。
世界中を旅しながら写真を撮ることが趣味で、最近はバックパッカー一人旅にはまっています!「一期一会」という言葉を胸に旅をしていますが、その旅で出会う人々と過ごす時間が幸せを感じる瞬間です。海外を少しでも身近に感じてもらえるような記事を執筆していきたいです。よろしくお願いします。

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