アジアの真ん中に位置する「タイ」は、日本とは異なる宗教や習慣をもっています。日本では当たり前のこともタイでは当たり前ではありません。
今回は、タイで暮らすことを考えている方や旅行に来る方に参考になる、タイの習慣をまとめてみました。ぜひ今後の参考にしてみてください。
タイ国民の90%以上は仏教徒
タイにいると街の様々な場所でオレンジの袈裟を着たお坊さんを目にします。
タイの人たちはお坊さんを見つけると、まず靴を脱ぎます。そしてタンブン(お供え物)として食べ物などをお坊さんに渡します。その後お坊さんがお経を唱え始めるので、その場で膝をつき合掌して拝みます。
ちなみにこの光景は毎朝道路のいたるところで見かけます。それだけタイ国民全体が熱心な仏教徒だということです。
このように手と手を合わせて合掌することを、タイ語で「ワイ」といいます。タイの人々は誰かからプレゼントをもらったり、目上の人に挨拶するときなどには必ず「ワイ」をします。これは幼い時から学校で教わる習慣です。
日本でいうとお辞儀をするのと似ていますね。
ちなみに、タイにあるファーストフード「マクドナルド」では、お店のマスコットキャラクターであるマクドナルドも「ワイ」をしたポーズになっています。
女性はお坊さんに触れてはいけない
お坊さんは女性に触れてはいけないという決まりがあるので、女性の方はくれぐれもお坊さんに触れないように注意しましょう。
また電車やバスなどでお坊さんを見かけたら席を譲りましょう。タイではお坊さんと子どもには席を譲る習慣が根強くあります。
寺院や王宮に行く場合は服装に注意しましょう
寺院や王宮は神聖な場所なので、短パンやタンクトップ、キャミソールなど肌の露出が多い格好では入ることができません。
暑い国といえど、このような場所に行く際はストールなどを持参しましょう。
毎日2回、王室への敬意を払う!
駅構内などの公共機関はもちろんのこと、一般企業や学校などでも1日2回国家が流れます。国家が流れる時間帯は、午前8時と午後18時です。国家が流れている間はどんな場所でも必ず立ち止まり、国家が終わるまで動いてはいけません。
映画館では上映前にも国王賛歌が流れます。この国王賛歌が流れている間も起立した状態で、動いてはいけません。たとえ座席に戻る途中だったとしても、その場で静止しましょう。
タイでは王室を侮辱する行為は不敬罪の罪に問われます。態度がひどい場合は逮捕されてしまうこともあるので、注意しましょう。
タイ人にはニックネームがある
タイの人々の名前はとても長く、そして同じような名前が数多く存在します。日本でも、田中、鈴木、山田などの名前が多いのと同じですね。しかし、タイの人々は友人や知人が自分の名前を呼びやすいよう短いニックネームをもっています。
日本であれば、「エリカ」という名前の場合は「エリちゃん」などの関連した呼び名が一般的ですが、タイはまったく違う名前のニックネームをつけます。
日本が好きだから「イープン(タイ語で日本の意味)」など、自分の好きなものの名前や縁起のいい言葉を好みます。職場などでもニックネームで呼び合うので、本名の前にニックネームを覚えるようにしましょう。
タクシーによる乗車拒否
タイではタクシーに乗る前に、「○○○(行き先の名称)まで行ってもらえますか?」と聞いてから乗車する習慣があります。そこでよくあるのが乗車拒否。
「そっちは行かないからダメだ」「場所がわからない・遠すぎる」と言われて、走り去るタクシーをよく見かけます。
現在は乗車拒否をなくすよう、タクシー会社からも声かけをしているようですが、まだまだ多いのが現状です。
チップの習慣
タイにはチップの習慣があります。
たとえば、マッサージ店に行った際はマッサージ料金の10~15%がチップの目安となります。またゴルフをする場合は、タイではキャディーがつくため1人につき300THBのチップが相場です。
レストランなどではサービス料が会計に含まれている場合があります。サービス料がレシートに記載されている場合はチップを渡さなくても構いません。
タイの人々は手先が器用
日本人がリンゴなどの皮を剝く場合は、包丁を手前に引きながら剝くのが一般的です。しかしタイの人たちは手前から奥に一気に包丁をスライドし、器用に皮を剝いていきます。
南国のタイでは沢山の種類のフルーツが存在し、街中や屋台などでもカットフルーツやフレッシュジュースのお店が多く存在します。カットフルーツをオーダーするとものの数秒でカットしてくれます。
またタイと言えば、カービングでも有名です。カービングとは、フルーツにお花や葉っぱなどの模様を描くことです。タイにいる日本人在住者にもカービング教室は人気の高いお稽古事です。
まとめ
微笑みの国と呼ばれる「タイ」には、日本とは異なる習慣やマナーがあります。タイでの旅行や暮らしを楽しむためにも、現地の習慣やマナーを事前に学んでおくことをおすすめします!
ぜひ異文化交流を楽しみながら、南国らしいタイの生活を満喫してみてください。
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