私は英語圏の北米カナダで暮らして20年くらいになります。もう自分の中では当たり前のようになってしまった海外での生活ですが、今回改めて海外で生活することの魅力について考えてみました。
海外生活の魅力についてご紹介します。
海外生活で新しい言語を学べる
語学学習が目的、あるいはきっかけで海外生活をされている方も多いかと思います。私もそのうちの一人でした。
来たばかりの本当に最初の頃、現地で知り合った日本人の子達とレストランに食事に行くことになりました。
日本人同士で日本語の会話ということでリラックスしていたのですが、当然レストランのメニューは英語。写真がない文字だけのメニュー表が一般的です。
急いでメニューを読んで理解して、オーダーをして、食事の後余った食べ物を持ち帰る箱をお願いして、会計をお願いする。
たったそれだけのことでも緊張して消耗したのを覚えています。もちろんそのくらいの英語は日本で学んできているはずなのですが、実際に現地で使うのは初めての体験でした。そういうレベルから始まった語学学習でした。
一つ一つ小さな壁を乗り越えて、「通じる」「分かる」が増えていくとどんどん楽しくなります。友達も増えていきますし、世界もどんどん広がっていきます。
海外生活で新しい食の体験
言葉ができるようになると、現地の人や他の国から来た人たちと交流が増えて、食事に呼ばれたり、料理の持ち寄りのパーティーに呼ばれたりする機会も増えてきます。
そこで出会った珍しい食材や、美味しかったものの作り方を教わったり、自分も聞かれたりして食を通じて交流が深まります。料理の幅も増えていきます。
他にも外食をすると、今までありえないと思っていた食材の組み合わせを目にします。
ヨーグルトをお肉に合わせて食べたり、ベーコンにメープルシロップをかけたり、甘い砂糖のグレーズがたっぷりかかったドーナツの上に、カリカリのベーコンが載っていたりします。
それらを初めて目にした時は、「あり得ない、なぜベーコンにメープルシロップなのか」と思いつつ試してみると、ベーコンの塩辛さとメープルシロップの甘さが妙に美味しくてハマったりします。
カナダの名物フライドポテトにチーズとお肉のグレイビーソースがたっぷりかかったプーティーンも、食べるとはまります。
完璧でなくてもいい
市内を走るバスに乗っていたところ、運転手さんがバスを端に寄せバス停でもないところでいきなり停車。そして運転手さんがバスを降りてどこかへ行ってしまいました。
待つこと数分。運転手さんはコーヒー片手に戻ってきました。乗客で文句をいう人は誰もいませんし、ざわつくこともありません。運転手さんが眠気を感じたらそこは頑張らないでコーヒーブレイクをとる。そんなに珍しいことではなかったのです。
生真面目な日本人が海外の人のおおらかな対応に戸惑うこともあるかと思いますが、自分が逆の立場になった時でも完璧さを求められないので、プレッシャーを感じることが少ないです。
初めて仕事でお客さんの前に立った時も、逆にお客さんから「誰でも初めてはあるから大丈夫よ」と言ってもらえて、緊張がほぐれた経験もあります。
海外生活で得られる仕事と生活のバランス
海外で仕事をしながら生活していると、日本人はやっぱり働き者だなと思います。でもワークバランスという視点から考えるとちょっと仕事の比重が多すぎるなと感じたりします。
知り合いの方は日本から働き盛りの40代の時にこちらに移住されて、家族と過ごす時間が増えたとおっしゃっていました。こちらの人は生活と仕事のバランスというものをとても大切に考えていて、線引きがとても上手いと思います。
バケーションに対する考え方も違います。毎年1、2週間から1ヶ月、勤続年数によってはそれ以上まとめてお休みが取れます。仕事が忙しすぎて何年もバケーションを取っていなかったと言って、3ヶ月くらいまとめて取っている方もいらっしゃいました。
最初は何をしたらいいのか分からなかった長期休暇でしたが、今では自分の生活の質を向上させるための大事な要素です。海外で生活する一番のメリットだなと思います。
いくつからでもキャリアをスタートさせられる
30代半ばで移住して来た友人は、こちらで日本で行けなかった専門学校に通うという夢を叶えて、そこで学んだ技術で職を得て新しいキャリアをスタートさせていました。
また別の友人は、フライトアテンダントになりたいという夢を、採用試験に何度目かの挑戦の後に叶えていました。
男女問わず年齢によって採用を差別してはいけないという決まりがあるので、本人の努力次第で何歳からでも新しいキャリアをスタートさせられるというのも大きな魅力の一つです。
まとめ
海外で暮らしてみると、今まで当たり前だと思っていたことが、必ずしもそうではなかったりすることがたくさんあります。そういう異文化や新しい考え方に触れること、様々な体験が自分の人生を豊かにしてくれると信じています。
日本にいる時には見えなかった日本の良いところを再発見できることもメリットだと思います。
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