ご存知の通り、台湾は外食文化が定着した国です。至るところに屋台やお惣菜屋さんがあるため、3食外食という家も珍しくありません。
実際、贅沢をしなければ1食150~300円くらいで済んでしまうので、特に一人暮らしだと外食の方が安くつくのが現実です。
それでも自炊好きな日本人にとっては、なるべく外食は避けたい、手作りの日本食を食べたいという人も多いのではないでしょうか。
そこで、台湾で自炊したい人に向け、お買い物に関する情報をお伝えしたいと思います。
台湾のスーパーマーケットと市場とは
外食大国ではあるけれど、特に家族の人数が多いと家で料理を作る家庭も多いため、スーパーマーケットは至るところにあります。全聯福利中心(PxMart)、家楽福(Carrefour)などがよく見かける庶民派スーパーです。
24時間営業しているスーパーも多く非常に便利です。生鮮食品はもちろん、加工食品、調味料なども日本と変わらないくらい揃っているため、台湾で日本食を作ることは難しくありません。
また、台湾には地元の人々で溢れたローカル市場もあります。市場で買うとおすすめなものは、ズバリ青果物です。野菜やフルーツはスーパーに比べて種類も多い上、断然新鮮です。基本は量り売りなので、1つから買いたい分だけ買うことができます。
私の家の近くにも黄昏市場という、夕方が一番賑やかになる市場があるのですが、毎日農家の人々が直接、新鮮な野菜やフルーツを売っています。新鮮な上に安いので、野菜とフルーツはここでしか買わなくなりました。
また、市場には青果物の他にも量り売りの魚屋、肉屋も並んでいます。値段は聞いてみないとわからないことが多いですが、こちらもスーパーの鮮魚、精肉売り場に比べて種類は多く、特にたくさん買いたい場合は市場がお得だと思います。
数々の魚介類、鶏が丸ごと一羽、豚肉は頭から足まで部位ごとに切り分けられて売られています。
台湾の物価は日本より安いのか
生鮮食品を含め、スーパーや市場で売っている食品は、実は日本と値段はあまり変わりません。むしろ高いものも多いです。
外食が日本に比べて安いので、食材も安いだろうと私も期待していたのですが、残念ながら日本より安いものはかなり少ないのです。
- 日本より安いもの
バナナ、スイカ、マンゴー、パイナップル、パパイヤ、お米、サンマ、豆乳
- 日本より高いもの
アボカド、魚の切り身、ハム、ウインナー、牛乳、ヨーグルト、チーズ、納豆
- 日本と同じくらいのもの
その他の野菜とフルーツ、きのこ、豆腐、卵、肉、エビ、イカなどの魚介類、食パン、麺類、調理油、調味料類、乾燥大豆、ツナ缶
日本より安いものは台湾名産の南国フルーツで、大半の青果物、肉類はほとんど同程度です。鮭やサバなどの魚は2倍近くとかなり高いのですが、なぜかサンマだけは3尾120円程度という安さで売っています。
台湾では豆乳がよく飲まれており、日本よりやや安いですが、乳製品は全体的に高く、ヨーグルトは特に日本の3倍近い価格です。
当然、日本から輸入している食品は高く、日本で100円以下で買える納豆のパックは300円近くします。日本産、日本ブランドのものでなければ、お米や味噌、醤油などは安く買えます。
台湾で手に入りにくいもの
台湾のスーパーの品揃えはかなり良いです。
日本の食品も多く取り扱っていますので、日本からわざわざ持っていかなくてもだいたいのものはスーパーで揃えられます。味噌や醤油、みりん、だしの素といった調味料、うどんやそうめんなどの乾麺、乾燥わかめ、鰹節もあります。
ただ、そんな何でも揃う台湾のスーパーで意外にも見かけないのが、「マヨネーズ」です。台湾ではあまり生のサラダを食べる文化がないため、マヨネーズやドレッシング類は一般的なスーパーにはあまり置いていないのです。
マヨネーズはあるにはあるのですが、使い切りの小さいもので、しかも台湾人好みに甘くしてあるので日本人の舌には合いません。
日本で一般的なマヨネーズ、ドレッシングを買うには、デパートに入っているような高級スーパーへ行かないと手に入りません。
お惣菜と組み合わせて上手に自炊
台湾では「自助餐」という、好きなお惣菜を好きなだけ取ってテイクアウトできる、セルフサービスのお惣菜屋さんがたくさんあります。おかずの種類も多くて安いので、何かもう一品欲しいときなどにも気軽に利用することができます。
また、市場に行くと練り物などの加工品の種類が豊富です。生の餃子や小籠包もその場で包んで売っており、スーパーの冷凍ものよりおいしいので、これらを使って楽に、上手に調理するのもおすすめです。
知っておきたい台湾でのお買い物豆知識
ここでは、台湾でお買い物する際に知っておきたい情報をご紹介します。
野菜やフルーツの単位について
りんごやキウイなど大きさに比較的バラツキが少ないフルーツは1個ごと、葉物野菜は1束ごとの値段が書かれていることが多いですが、その他大半の野菜とフルーツは1斤いくらと重さで値段が決められています。
この1斤という単位、私は初めのうち、疑いもせず1kgだと思い込んでおりました。しかし、たまたま台湾人の友人と買い物をしていたときに、台湾で使われている斤という単位は1kgではないということが判明しました。
台湾で通常使われている斤は台斤(台湾斤)と言われ、1斤=600gに相当します。ちなみに1kgの場合は公斤と書かれます。
エコバッグを持ち歩こう
台湾ではスーパーに限らず、コンビニやパン屋さんなどでも買い物袋はもらえないのが当たり前です。有料(1元ほど)で買うことはできますが、毎回だとそれなりに出費がかさんでしまいますので、エコバッグを常に携帯することをおすすめします。
まとめ
3食外食であっても、金銭的、栄養バランス的にも問題なく過ごせてしまう台湾。自炊のメリットは少ないのが事実ですが、これだけ日本の食材が簡単に手に入る台湾で、自炊をしないのはもったいないのではないでしょうか。
また、市場は地元の人々と接し、その生活感を大いに感じられる場所です。見ているだけでも楽しい、そんな活気にあふれた市場での買い物は台湾生活の楽しみの1つだと私は感じています。
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