みなさんにとって旅の醍醐味とはなんでしょう?美しい景色を見ること、日常から脱出すること、ただただのんびりと過ごすことなど、旅には人それぞれの目的がありますが、その土地の美味しいものを食べることも、旅を盛り上げる大きなポイントなのではないでしょうか。
オーストリアにも様々な美味しい料理があります。今回は、オーストリアの名物料理をご紹介します。
シュニッツェル

オーストリア料理といえば、これ!と言われるくらいとても有名な料理です。ざっくり言ってしまえばトンカツなのですが、もともとは仔牛のお肉を使ったものがオリジナルです。日本のトンカツと違うところはお肉の薄さ。
お肉は肉たたきでたたかれ、とても薄く伸ばされています。レストランによっては、お皿からはみ出すほど広く伸ばされたようなものまであるんですよ。
あなたは日本の肉厚でジューシーなトンカツと、ウィーンのサクサクのシュニッツェル、どちらが好みでしょうか?ぜひウィーンで確かめてください。
グーラッシュ

起源はハンガリーの料理ですが、もう伝統的なオーストリア料理と言ってもいいほど、オーストリアの土地に定着している料理です。
ビーフシチューに近い料理ですが、違うのはパプリカがふんだんに加えられていること。日本人には少し塩辛い、という印象を受けるかもしれませんが、トロトロの牛肉のおいしさは癖になりますよ。
ターフェル・シュピッツ

ターフェル・シュピッツはじっくり煮込んだ牛肉のお料理。ニンジンなどの野菜がついてきます。オーストリア料理は、味が濃かったり、脂っこかったりと、重たい料理が多いのですが、このターフェル・シュピッツは上品な味わいでお腹にやさしいです。
お肉にはアプフェルクレンと呼ばれる、りんごと西洋わさびのソースを添えて食べます。ほの甘いりんごにピリッとした西洋わさびがとてもマッチしていて、食欲を誘います。
フリターテン・ズッペ

きちんとしたレストランに行くならば、メインのお肉や魚だけでなく、前菜も頼んでみるとよいでしょう。オーストリアで前菜に好んで注文されるのがスープ。このフリターテン・ズッペは、コンソメスープの中に、長細く刻まれたクレープの生地が入っているお料理です。
クレープとスープって、わたしたち日本人にとってはいまいちしっくりこない組み合わせですが、クレープ生地が甘くないため、食べてみれば納得のハーモニー。フリターテン・ズッペのほかにもレバークヌーデル・ズッペという、レバー団子の入ったスープも伝統的なスープの一つです。
ヴュルステル

いつもいつもレストランで食べていては値段も高いし、時間もかかります。たまには屋台のスタンドでさくっと食べられる軽食がいいなあ、と思うことがあるかもしれません。そんなときは、屋台のヴュルステルと呼ばれるソーセージがおすすめ。注文するとパンもついてくるので、結構おなかいっぱいになります。
ケチャップとからしをつけて食べるので、ホットドックのような味です。勇気を出して屋台デビューしてみたい人は、ぜひ!
オーストリアのパン、ゼンメル

ホテルの朝ごはんブュッフェでも街角のパン屋さんでも見かけるオーストリアのパンは、日本で見るパンとは全く違ったものばかりです。一番有名なパンは、ゼンメルという風車のような形をしたパン。外はさっくり、中はふんわり。
オーストリアの人たちは、ゼンメルの横にナイフを入れて上下2つに切り離し、バターとママレードを塗ったり、ハムやチーズをのせて食べます。
カイザーシュマーレン

デザートとしても軽食としても、ここオーストリアで大人気なのがこのカイザーシュマーレン。
パンケーキを細かく刻んだようなお料理です。日本のパンケーキほど砂糖がたっぷり入っていないので、生地自体はそんなに甘くありませんが、上にふりかけられた粉砂糖がふんわりと甘さを添えてくれるので、いくらでも食べられてしまいます。
アップルソースやクランベリーソースなどと一緒にいただきます。
まとめ
食も文化の一部。オーストリアに旅行する機会があるならば、ぜひいろいろなオーストリアの伝統料理を食べて、お気に入りの一品を見つけてくださいね。
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