ドイツ在住5年目を迎え、仕事も軌道に乗り、最近では私も将来のことを真剣に、そして具体的に考えるようになりました。
薄給ながらも日々の節約の甲斐あって、ある程度貯まってきたお金を活用できないものかと思い、定期預金をつくるために情報収集を始めました。
この記事では私が集めたドイツでの預貯金に関する情報と、私が最終的にした選択について解説します。
ドイツと日本の預貯金にかかる金利
日本の銀行は口座維持費がかからないかわりに、利子もほとんど期待できないのが現状ですよね。有名な大手銀行の定期預金の金利相場は0,01%です。
一方ドイツでは、金利が1%をゆうに超える銀行も多数存在します。
しかし、高金利の定期預金にはさまざまな条件が伴う場合がほとんどで、契約期間や預入金額に下限が設けられていたり、緊急の場合でも解約ができなかったりと、不安要素も多いのが実情です。
ドイツ人から聞いた預貯金に関する考え方
定期預金を作りたいと思い立ってから、ドイツ人の知り合いたちに話を聞いて回りました。
銀行に勤めている友人が最有力の情報源だと思い、いち早く相談したのですが、彼の答えは「今ドイツの銀行金利は地下室に埋もれている。おすすめできるようなプランはないよ。」という、なんともネガティブなものでした。
確かに、定額固定の一般的な定期預金だと、日本と同じくほとんど利子を期待できない場合が多いようです。そのため、慎重なドイツ人は現金を銀行に預けずに、小切手にして家に隠しているという話も聞きました。
また別の知人は、「家を建てるための積立預金」という裏技をすすめてきました。家を建てる予定がある人が利用する預金システムで、通常の預金より金利が良いそうです。
「実際に家を建てなくとも、ある程度利子が付いたら解約すればいい」と言われたのですが、嘘をついて銀行に行くのも嫌だったので、この案は却下しました。
とはいえ、今現在必要ないまとまった額のお金を、そのまま普通預金口座に放置しておくのはやはりもったいないと思い、独自のリサーチを続けました。
実際に調べたドイツの大手銀行の定期預金
ドイツの各種大手銀行のホームページでは、定期預金のシミュレーションができます。いくら預けて何年待つとどのくらいの利子がつくのか、あっという間に計算してはじき出してくれます。
※ドイチェ・バンクの定期預金の金利シミュレーション・システムのページ
いくつかの銀行のホームページでこのシミュレーション・システムを利用したところ、5,000ユーロ以上を8年以上預け入れた場合、180ユーロから450ユーロほどの利子がつくことがわかりました。
大きな額ではありませんが、どうせ使わないお金なら、遊ばせておくより定期にしてとっておいて、少額の利子でもいただきたいと思いました。
ドイツの銀行マンから受けたアドバイス
リスクのある投資型の預金は避けたかったので、「定額固定の定期預金をつくろう!」と決めて銀行にアポイントメントを取りました。
銀行の担当の方に、自分の預貯金の状況や今後どのように運用したいのか希望を伝え相談に乗ってもらいました。
知人たちに聞いた話と同じように、銀行マンですら定額固定の定期はすすめられないということでした。金利が低すぎる上、一定期間解約できないのはリスクになり得るからです。
しばらく話し合った結果、リスクの少ない投資型定額積立預金を始めることに決めました。
ユニオンインヴェストモン(UnionInvestment)という、多くの銀行と提携しているファイナンス・グループのウニオンデポット(UnionDepot)というプランです。
※ユニオンインヴェストモンのホームページ:https://www.union-investment.de/startseite
私が選んだドイツの積立預金ウニオンデポット(UnionDepot)
決め手となったメリットは以下の通りです。
預入期間に下限がなく、必要になればいつでも解約できる
最初に初期手数料として預入額の3%を支払うことになるので、損失を出したくなければ初年度の金利が支払われるまでは預けておかなければいけません。
ですが、私はそもそも8年固定を想定していたので、1年で元を取れるならリスクはほぼゼロだと思いました。
月々預け入れる額を自由に設定でき、いつでも金額の変更が可能
私はとりあえず毎月400ユーロを積み立てることにしましたが、お金が特別に入用になった場合などは、その月の積み立て額を25ユーロまで引き下げることができます。引き上げの上限はありません。
定額固定に定額積立をプラスする形で開始できる
そもそも定額固定の定期を作ろうと思っていたまとまった金額を最初に預け入れ、そこに毎月400ユーロずつを足していくという形にしました。これで初年度の利子もそこそこの額になります。
金利が高い
2018年4月現在、金利が3.4%のプランにしました。普通の定期預金と比べると雲泥の差です。
まとめ
銀行へ相談に行く前は、先のことはわからないので投資型の預貯金は避けたいと思っていました。ですが、いつでも解約できること、一年で元が取れること、リスクの低いプランを選べたこと、などの理由から思い切って契約しました。
これから少しずつ将来のための備えが膨らんでいくのを見るのが楽しみです。
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