留学先を決めるときに調べることの一つに、大学のキャンパス施設があると思います。自分の留学先にどんな施設や設備が整っているか知ることができれば、自分の留学生活も具体的にイメージしやすくなります。
私は1年間イギリスのケント大学に留学していました。海外の大学のキャンパスは日本の大学以上に充実していたり、日本にはない施設があったりします。ここではケント大学を例に具体的に紹介していきます。
ケント大学とは
ケント大学は1965年に設立された国立大学です。イギリス南東部のケント州、カンタベリーに位置しています。カンタベリー以外にも同じケント州のトンブリッジ、メドウェイやベルギー、フランスにもキャンパスがあります。
カンタベリーキャンパスは世界遺産のカンタベリー大聖堂があるカンタベリー中心街から徒歩30分、バスだと15分ほどの所に位置しています。少し小高いところに位置しており、図書館前の広場からはカンタベリーの町並みが一望できます。
キャンパスはとても広く300エーカー(1エーカー=約4046㎡)あります。キャンパスの端から端まで歩くにも30分ほどかかります。
とても緑豊かで、特にパークウッド(寮がたくさんある緑豊かな小さな村のような所)から図書館までの15分ほどの道のりでも、毎日のように野生のリスやウサギを見かけました。
キャンパス内には池もあり、アヒルや日本ではなかなか見かけない鳥もいました。
︎カフェもある充実の図書館
イギリスの大学の図書館はとても充実しています。ケント大学の図書館は4階建てでした。
1階にはカフェがあり、その周辺の空間に限り飲食可能でした。1階はどちらかというと1人集中して勉強するよりは、グループで話し合いながら学習を進めるときに適した空間でした。
くつろげるソファーや、グループ用の個室のように限られている空間もありました。
2階からはガラリと雰囲気が変わり、上に上がるにつれてとても静かで集中できる空間が整っていました。どこの階にもパソコンがある机と、机のみの部屋がありました。
図書館内で使えるタブレットもあり、充電さえ完了していれば自由に使うことができました。
本は1度に40冊まで借りることができ、エッセイ(小論文のようなもの)を書くときも不便を感じることはありませんでした。返却期限を過ぎると罰金制度があり、注意が必要でした。
印刷は有料で、図書館にある機械であらかじめ学生証にお金をチャージしておく必要がありました。2階のある部屋でだけカラー印刷ができました。時間も午前12時や3時まで開いていたので、エッセイ提出前は多くの学生が夜通しで頑張っていました。
︎24時間使えるパソコン室
ケント大学には24時間使用可能なパソコン室がありました。Keynes(ケインズ)という建物は広いケント大学の中心に位置しており、カンタベリーの中心地からのバスも必ず最初はここに到着するなど、ケント大学の玄関口のようなところでした。
ここでは夜中まで使用可能なパソコン室があり、わりと友達と一緒に話しながら作業をしている人が多かったです。
Darwin college(ダーウィンカレッジ)という講義室と寮がある建物には、24時間使用可能なパソコン室が2つありました。どちらも1人で集中して課題に取り組むのにとても適した場所でした。
私はそのうちの1つの大きいパソコン室が好きで、Darwin collegeに住んでいたときはとても頻繁に、引っ越してからも時々集中したいときやリラックスしたいときに行っていました。
︎スポーツセンター
大学内に大きなsports centre(スポーツセンター)があり、ジム、体育館、テニスコート、サッカーコート等もありました。
1年間会員制度やその日限りの会員制度がありました。私の場合は、時々友達と卓球やバトミントンをする程度だったので、利用したいときにその分の金額を払っていました。
ラケット等も有料で貸してもらえました。コートの料金、ラッケット代含めて5ポンドしませんでした。
︎カフェ、レストラン
ケント大学ではキャンパス生活1年目の人の多くはキャンパス内の寮に住んでいましたので、そのような学生たちのために大学内のカフェやレストランなども充実していました。
カフェで軽食を取る程度の場合、図書館の近くにGulbenkian café(ガルベンキアンカフェ)があります。私は授業後や授業の合間に友達とよく行っていました。
また、同じ建物の中に映画館があり、一般の映画館よりも数週間遅れてでしたが10%割安の料金で見ることができました。
食事をできるところはたくさんあり、Parwood(パークウッド)にWoodies(ウッディズ)、Dariwn collegeにOrigin(オリジン)がありました。
この2つはお昼も食事ができましたが、どちらかというと夜お酒を飲みながら、というのがメインだったようです。
満腹になりたいときにおすすめなのがRutherford(ラザフォード)という建物にあるレストランです。ハリーポッターのダイニングホールのような場所で料金もとてもリーズナブルでした。
メイン料理がいくつかあり、セルフサービスでそれを選んであとは野菜など自分の好きなものを好きなだけ入れられました。別の器に入れない限りは、料金は均一なのでよく行っていました。
メニューによって多少の差はありましたが6~8ポンドくらいでお腹いっぱい食べられました。
︎バー、ベニュー
イギリスは寒い時期が長く、冬は日照時間が短いため、冬の娯楽といえばもっぱら飲むことでした。イギリスでは18歳から飲酒可能なので、大学内にもバーやベニューといったアルコールを飲みダンスを楽しむような場所がありました。
まとめ
ケント大学を例にイギリスの大学の施設を紹介してきました。イギリスの大学には日本の大学にはないようなバーやベニュー、充実したレストランやスポーツセンターがあります。
図書館の規模もとても大きく、文献を読み込んでエッセイや論文を書くというイギリスの大学スタイルに適しています。それぞれの大学によって多少差はあると思いますが、ぜひ大学の施設や設備を有効活用して留学生活を満喫してください。
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