日本において、国際結婚以外で海外に移住する人はインドや中国などと比べて極めて少ないように思います。
しかし、ここ10年くらい、特に東日本大震災をきっかけに海外移住を目指す人が多くなったように感じます。ニュージーランドにも、東日本大震災をきっかけに、移住を決めた日本人が多くいます。
なぜ、ニュージーランド移住が良いのか
ニュージーランドは、
- 英語圏
- 原発がない
- 自然が多い
- 移民を多く受け入れてきた
- 日本から直行便がある
- 四季がある
- 時差が少ない
- ヨーロッパやアメリカと比べて物価が安く、比較的治安が良い
- 基本的に残業はない
などの理由から移住地として注目されています。特に日本人は若者の移住者もいますが、日本での仕事を辞め家族で移住するパターンも多くあります。
私が3年前ホスピタリティの専門学校に入学したとき同じ学校に調理師のコースがありました。調理師コースはアイエルツ5.5位からと比較的低い英語力から入学できます。入学時に日本での調理師経験を問われることもありません。
2年間で調理師の勉強を終え、その後1-3年程度ニュージーランド国内で働き永住権を申請するパターンが多かったです。
調理師コースに入学する日本人は20代や30代の人もいましたがほとんどは移住を目指してくる40代の独身や家族での移住を目指しての入学が多かったです。
日本人と同様に移住を目指してくる、中国人やインド人も多数いました。
ニュージーランド永住権でできること
ニュージーランドで永住権を取ると外国人として、ニュージーランドに住みながらできることがたくさんあります。
例えば、
- 犯罪など、余程のことをしない限り、ずっとニュージーランドに住み続けることができる
- 最初の2年間は縛りがあるが、それ以降永住権を更新する必要がない
- ビザなしで入国できる
- ビザに関係なく働ける
- 大学、専門学校の授業料もニュージーランド人と同じ料金
- 英語学校などに外国人永住権保持者として無料または低料金で通える
- 年金、社会保障、医療などニュージーランド人と同じように受けられる
- 子どもの教育費もニュージーランド人と同じように受けられる
など、外国人として、日本以外の国に住みながらできることがたくさんあります。
この中でも、ビザに関係なく働けることが1番大きいと思います。ワーキングホリデーやワークビザなど、海外で働けるビザはありますが、いずれも期限付きであったり更新しなければいけません。
ニュージーランド永住権更新情報
ここ1〜2年くらいで、ニュージーランドにおける永住権申請基準がかなり大きく変わりました。
この変更により、もう少しで永住権申請基準をクリアできたかもしれない、また、永住権を目指しニュージーランドで働いている人や専門学校に通っている人など、たくさんの外国人が帰国や将来を改めて考えなければいけなくなりました。
ニュージーランドで日本人を含めた外国人が永住権を取得する方法は、
- 技術移民種類
- 投資家種類
- 企業家種類
- リタイア種類
があり、
- 犯罪歴がない
- 健康に問題がない
- ニュージーランドで生活する上での十分な英語力がある
この4つが最低条件として求められます。この中で、移住を目指すほとんどの日本人が申請するのが、技術移民部門です。
この部門はポイント制になっており、日本で技術的な仕事に就いていなくても、ニュージーランドに来てから、大学や専門学校に通いながら、技術を身につけることが可能です。
現在、永住権申請に必要なポイントは160ポイントです。このポイントは、
- 申請時の年齢が55歳以下
- ニュージーランドでの学歴
- ニュージーランドでの職歴
- 職歴のレベル
- オークランド以外で働いている
など、さらに
- 英語力 アイエル6.5以上
- 収入 時給24.29ドル以上、年収55,000ドル以上(※2018年現在、ニュージーランドの最低時給は16.5ドル)
が必須条件です。
職業も、どの職業でもよいというわけではなく、ある一定以上のレベル(例えば、マネージャークラスなどのレベル)が必要です。
日本人が海外で働く場合に多い職業でもある、お土産屋さんの店員やレストランのウェイターなどは技術職ではないため申請できません。
実際に永住権を取った日本人はどのようにして取ったのか
私が知っている範囲で、この変更以降技術移民部門で永住権を取れたという日本人は聞いたことがありません。
現在、永住権を持ちニュージーランドで生活している日本人はこの法律が改定される以前に取った人がほとんどです。
ニュージーランドの永住権を取る方法
現在ニュージーランドにおいて、ニュージーランド人、既に永住権を持っている移民を第一に考えて、さまざまな政策が施行されています。私がニュージーランドに来てから、毎年のように最低時給も上がっています。
この改定により、特に、アジア人が多く働いているレストランなどは常に人材不足が大きな問題になっています。
ニュージーランドにおいて、永住権を取ることは現在不可能ではありませんが、
- 高い英語レベル
- スキルがある仕事(特にニュージーランドにおいて不足しているITなどのパソコン関係の仕事、教師など)
- 高い収入
が不可欠です。さまざまな情報が流れているため、移住に関しては専門家に相談することをおすすめします。
日本人で永住権を目指している人は、調理師の仕事をしている人が多いですが、英語力と収入面がクリアにならず帰国した人も数多くいます。
ニュージーランドで永住権を目指している人は、常にニュージーランドにおいて何が必要とされているかを見極めることが必要です。
永住権を取った後の話
永住権を取ったからといって外国人であることに変わりはなく、職業や英語面で悩みは尽きません。
この法律改定後、特に調理師の分野で移住を目指してくる外国人が一気に減りました。多くの専門学校では外国人の生徒不足が大きな課題となっています。
それでも特に、ITの分野で移住を目指してくる人、ワークビザを何回も更新してニュージーランドの永住権を目指している人が多くいます。
その理由は個人さまざまですが、やはりニュージーランドで暮らす環境が好きだと、私の友人はいつもいっています。
私は年齢や性別に関係なく新しいことにチャレンジできる環境、ひとつの国にいながら多文化に触れられ、個人を大切にする環境がとても気に入っています。
また、多くの移民が母国での生活を捨ててニュージーランドにきたため、法律が変わってもそう簡単にあきらめきれない人がたくさんいます。
私自身もこの改定をきっかけに何のためにニュージーランドに来たのか、ずっとニュージーランドに居るべきか、将来についてなど改めて海外生活について考えました。
そして、現在新しい目標に向けて少しずつ動き出しているので明確になれば新しい記事の中でお伝えさせて頂きます。
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